「第一志望の大学に合格したい」「英検準1級に合格したい」と言いつつも、英語習得の最低条件でもある英単語の暗記がままならない生徒が多いです。
例えば、accurate(正確な)。語彙の使用頻度などを基に分類したアルクのSVL(Standard Vocabulary List)では全12レベル中、初級のレベル4(読解の基礎を固める英単語)で基本単語ですが、多くの高校生たちが覚えておらず、知っていたとしてもサッと意味が出てきません。
覚える時も工夫をすると英語力が伸びます。ac-cu-rate は三音節から成っていますが、-ate で終わる単語は2つ前の音節に第一アクセントがあることをまず知ることが大切です。
そして、名詞形の accuracy、反意語の inaccurate、inaccuracy も一緒に覚えれば、語彙力は一気に増えますね。
次に、refuse。この英単語を見て平気で「拒否」と答えている場合、まずもって英語力は伸びません。他動詞なのですから「~を拒否する」で覚えないとダメですね。「拒否」は refusal です。品詞を意識していないようでは、英語に触れる際に最も大切な「主語と動詞を意識する」姿勢ができていない証拠です。英単語一つを覚えるにしても、心がけ一つで暗記量や効率・効果が変わってきます。
新年度になり気持ちも新たに英語学習に取り組もうとしている方も多いと思います。まずはこれと決めた一冊を徹底的に繰り返しましょう。英単語を見たら瞬時に発音ができ、(一つの)意味が言えるようにすることです。それすらもできていないのに、背伸びをしても英語力は伸びません。河合塾の山本博貴先生のツイートも紹介しておきます(^^)
よく、「『ターゲット1900』だけで大丈夫でしょうか?」という質問を受けますが、見出し語の1,900語さえままならない学習者がほとんどです。さらに、その中に載っている派生語や同義語・反意語やイディオムまで覚えてようやく、一冊をやりきったということになるんです。
ちなみに私は大学受験時代、英単語集は見出し語が1,279語だけの『試験にでる英単語』(青春出版社)の一冊しかやっていません。でも、ボロボロになるまで繰り返して、載っている接頭辞や接尾辞の意味やイラストまで完全暗記しました。
高校生諸君、一冊の英単語集と心中する覚悟はありますか?