The Japan News で大谷翔平選手の靱帯断裂の記事を読んでいたら、こんな文章が出てきました。
Ohtani doubled and scored as Los Angeles' designated hitter in the nightcap, choosing to play on even after learning of his torn ligament between games.
(ダブルヘッダーの第1試合と第2試合の間に、靱帯断裂が判明した後でさえ大谷はプレーすることを選択し、第2試合ではDHとして二塁打と得点を記録した。)
nightcap は留学時代に「寝酒」という意味で覚えました。もちろん、就寝時に被るあの三角っぽい「寝帽子」の意味もありますが、上述の英文中ではどちら意味が通りません。手元にある英和・英英辞典を調べてもそれら以外の意味は出ていません。
さっそく、インターネットの辞書で調べると、なんと「ダブルヘッダーの第2試合」の意味もあるとのこと!一日に2試合も行うダブルヘッダー。第2試合ともなれば、終了するのは夜遅くになることでしょう。眠くなってしまう時間だから、おそらくは nightcap と言うようになったのかも知れませんね。
nightcap
①寝酒
②寝帽子、ナイトキャップ
③ダブルヘッダーの第2試合
因みに、ダブルヘッダー(doubleheader)の語源ですが、ネットで色々と調べてみると、古くは1900年代に重量のある貨物車両を引っ張る2つの蒸気機関車から派生しているようです。車も飛行機も普及していなかった1900年代初頭は大きな2つのユニットを持つものとして、蒸気機関車が比喩として用いられることが多く、それが当時からアメリカの国民的娯楽だった野球の「一日に2試合行われる野球の試合」を表すようになったそうです。
そして、今回の記事では当然ですが、tear a ligament(靱帯を断裂する)や torn ligament(断裂した靱帯)も多く出てきました。
AP Photo/Mark J. Terrill(The Japan News より)
大谷選手にはまずは故障をしっかりと治してもらって、二刀流としての投手・大谷翔平がマウンドに戻ってくる日を、たとえ何年かかっても待っています。