信州の学校の夏休みは短く、伊那市の高校も多くが今日から新学期が始まりました。
高校生たちに夏休みの感想を聞くと、高1・2生のほとんどがオープンキャンパスに参加し、第一志望の大学が決まり、「大学や学生街の雰囲気を肌で感じ、やる気が湧きました」「部活中心の今の生活習慣では合格は難しいと思いました」等々、述べてくれました。
ここまでは誰でも出来るんですよね。湧いたやる気をいつまで持続できるか、また、そのやる気を日々の勉強という実際の行動に移して、しかもそれを継続できるか・・・。そこまで出来る人はかなり少なくなります。よく海外旅行から帰国したばかりの人が「今度こそ英語の勉強をしよう」と決意するもののの、3日後にはもう何もしていないのと同じですね(苦笑)。
大学受験指導現場に20年以上携わっている経験から言えることですが、オープンキャンパスに行った大学には意外と受からない場合が多いという現実もあります。
オープンキャンパスに行く大学は第一志望の場合が多いので、実力よりも偏差値が高く他大学に比べて受かりづらいということは確かに言えます。しかし、オープンキャンパスに行っただけで満足してしまい、湧いたやる気が時が経つにつれて小さくなり、日々の勉強を継続できず、結局、オープンキャンパスに参加していない第3、第4志望の大学に合格・進学するケースが多いのです。実際のデータは採ってないので感覚的なものになりますが、オープンキャンパスに行った大学に受かる比率は3:7ぐらいな感じです。
言うは易く行うは難し。
したい人、10,000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。
厳しい言い方ですが、そんなもんです、人間なんて。でも、それが出来た人だけが結果を残しています。3:7の比率をどこまで逆転させることができるか・・・。指導者としての力量も試されるところです。
話は変わりますが、私が大学受験生だった1990年頃は「オープンキャンパス」という言葉自体が存在しておらず、志望大学の雰囲気を知るには、自分で足を運んで勝手にキャンパスを歩く程度のことしかできませんでした。でも、そっちの方が意外と普段の大学の雰囲気を感じることができるようにも思います。そして、大学の生協に立ち寄って大学名の入ったシャーペンを買って、それを使って勉強をするというのが定番でした。あの頃、早稲田のシャーペン、いっぱい買ったな~(^^)
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