ある高2生から「学校から2冊の熟語集の斡旋があって、どちらがおススメでしょうか?」と相談を受けました。
どんな参考書や問題集も手に取って中身を見ないとどれがいいか分かりませんし、どちらが使いやすいかは人それぞれなので一概には言えませんが、私は『英熟語ターゲット1000』を薦めました。子の学年に生徒たちは『英単語ターゲット1900』を使っているので、バランスがいいでしょう。
いつからでしょうか?高校が大学受験用の参考書を斡旋し、それが毎週の小テストや定期テストの範囲になってやらされる。全てが準備され与えられる時代を、手厚いと考えるか、手ぬるいと考えるか。
私が高校生だった頃は、エール出版社の合格体験記を読み漁り、そこで紹介されていた参考書類を本屋で実際に手に取って自分の肌に合うか確かめて、購入したものでした。英単語集一つをとっても『試験にでる英単語』『ターゲット1900』『英単語の合格水準』などがあり、どれがいいか友人と議論しました。
そして、購入した参考書で勉強し続けるのも本人次第。「あの単語集やってみたら、めちゃくちゃ覚えやすかったよ」「この問題集は解説が薄いよね」「内容が高度過ぎて、やり遂げるだけの基礎力がまだ自分にはついていない」「買っただけで満足し、結局は本棚の肥やしになった」といったように、自ら考え、行動し、振り返る「PLAN-DO-SEE」が、受験勉強を通して自然と身についたと言えます。
しかし、今はすべてが与えられてしまっている時代。果たして、良いのか悪いのか・・・。