今日は三家族、9人が集まって潮干狩りに行って来ました。
時期的には殆ど終わりと言えるわけで、 千葉の内房は大体7月の初めまでで、皆終了します。
潮見表やらを見ているかぎりでは、これがおそらく最後なのではと・・・・
ゴールデンウィーク前後にやるものだよ、という方も多いとは思いますが、孫がまだ2才にならない事を考えるなら、
浜や海水が十分に暖かくなる6月の末の方が良いんです。
おりしも、数日前に通過した台風の御陰で、天気はまあまあのコンディション。 とても楽しい一日でした。
朝4時半に目が覚めた僕は、まず家内を起こします。
今回は我が家と息子夫婦、 家内の親戚という組み合わせ。
お昼の準備は双方で分担と言うことになったので、早々にお弁当を作り始める家内。
その間に僕は車に水を補給したり、潮干狩りの道具やら何やらを車に積み込みます。
今回車をだすのは家だけで、ダッジキャンパーとハイエースキャンパーの二台体制。
ダッジ一台で10人乗れるので、それだけでも良いのですが、息子の嫁さんがなぜかこの車で酔いやすく、
ほかにも、荷物の関係で2台有った方が便利だろうと判断してのことです。
6時出発の予定が、案の定?遅れて6時半になってしまい、 何時もなんだよな~ 汗
まずは家内の親類の家によって(丁度千葉との中間点)、そこで3人を拾います。
高速に乗るとレインボーブリッジ、そしてアクアラインを抜けて木更津へ、そして更に奥の富津岬を目指します。
なんで富津?と思われるかもしれませんが、ここは潮干狩りするに静かなところで、駐車代も無料なんです。
金田海岸近辺みたいに有名なところでありませんが、それゆえバカみたいに混むこともないし、採れる貝の粒も大きく、
そして何より潮干狩りのアフターが楽しい・・・・・・ これは後で書きます。
潮は8時半頃から引き始めますが、思いの外到着に時間がかかってしまって着いたのは9時半。
で、多少慌てつつ着替えたい人は車の中で着替え、それ以外の皆はバケツやら塩水採取のペットボトル、熊手を持って
そくさくと浜へ。
さすがにシーズン終わりに近いせいか、わりと空いていて?余裕。
みんなで沖の方へいそいそ?と歩いていきますが、潮干狩りが初体験となる二人の子供、家の孫ともう一人のK君は大喜び。
「このあたりがいいいんじゃない?」と決めると、早速皆で掘り初めますが、出てくるのはハマグリばかり
家はハマグリ不用なので、それを除いてアサリだけをひたすら捜します。
笑ってしまったのが、子供の頃によくやって、潮干狩りを多少バカにしていた息子が以外に夢中になってしまったことで、
”孫ほったらかし?”で嫁さんと掘っている。
*潮干狩りが楽しいのは狩猟本能をくすぐるからで、当たり前なんです。
僕は、そんな親に替わって孫の様子を見つつ、ひたすら写真と動画をデジカメで撮影する係に徹します。
初めこそ、おっかなビックリだった孫も段々と馴れ、同じくK君もアサリ捕るというより、砂遊びでずっと楽しんでいます。
砂団子を投げたり、 ヤドカリやカニ、ゴカイと戯れ、 クラゲをつかんで見せに来たりと、子供二人は楽しくて仕方ない様子。
一方、家の娘と家内は互いに「砂がかかった!」と喧嘩したりしていて、なんでそんなにくっ付いてやってるんだと????
カメラ持っている僕は思うんですがね・・・・ 笑
まあそんな感じで、さすがにしゃがみ作業故に、段々と疲れ始める大人、それに対して子供はひたすら元気。
ふと見ると、「あははは! やっぱり・・・・・」
砂を掘って出来た水たまりに子供二人が寝そべっている、 「だ~っはっはっは!」
初めはK君がやって、それ見ていた孫が真似しない訳がない。
キャンピングカーの水タンクはたっぷりなので、いくら全身ドロドロになろうがこっちは何とも思わないので、好き放題にさせます。
で、時間的にそろそろ僕も掘らないとお金が無駄になってしまう(網もってます)。
ゴソゴソと採取に参加しますが、出てくるのはハマグリばかり・・・・・
あ~じゃまだな~!と思いつつ、粒の大きなアサリだけを袋に入れていきます。
普通なら、ハマグリの方を選ぶだろ?と思われる方もいるかと思いますが、潮干狩りで採れるハマグリのサイズは5cmくらいで、その大きさに対して身が小さいのが実際。
袋がすぐにいっぱいになってしまう上に、やっかいなのは、採れたハマグリがアサリを殺してしまうんです。
バケツに、ハマグリとアサリを入れ、海水をある程度ひたして家へ持ち帰ると、
ハマグリは粘液をだす性質が有るので、その粘液で水がネバネバとなることから、アサリが呼吸不良で死んでしまう。
なのでガサばかり大きくてさほど美味しくもない(養殖の8~10cmくらいあるデッカイの除く)、潮干狩りでとれる様な小粒ハマグリは不用なんです。
それでも一応、リクエストが有ったことから一袋だけはハマグリを集める事にしましたが(笑)
当然に入れるバケツは完全に別
僕が掘り始めて1時間くらいすると、だんだんと潮があがり始めました。
うん? あれれ? 「ぎゃ~っはっはっはっ!」 大爆笑!
なんとK君と孫が二人、上がってきた潮の中で転げている。
みんなはそれ見て大笑い、 十分に暖まった砂の上を這うように上がってくる塩水は温かいですから、つかれば気持ちいいし楽しいはずです。
それを見ていて、ふと気がついた事がありました。
家の孫達みたいに、砂浜にすわったり転げたり、そうして自然の暖かさや、やわらかさを全身で感じ取っている子が、ほとんど皆無なんです。
それでは他の子はどうしているか?というと、全く汚れていない上下の服で、家の子達がやっているそのすぐ側で見ている。
中には同じ事をしようとした子もいたけど、すぐに親から釘刺されたり、叱られたりしていて、そうした子を含めて、指を咥えるようにして遠巻きに見ている。
「何でなんだろう・・・・?」 と僕は思ってしまうわけですが、 全身砂だらけになることの、どこがいけないのか?
*口に砂ついて小猫状態の孫と、満面笑顔のK君
昔、まだ家にキャンピングカーなんか無かった時、僕はポリタンクに水を積んで潮干狩りに持っていくと、 砂と海水でまみれた子供達の頭から
それをぶっかけたりしてました。 子供は大喜びするんですよ、車内で温まった水ドバドバが楽しいんですね
帰りは、空になったタンクに塩抜き用の海水を詰めて持ち帰ります。
もちろん着替えるところなんか有りませんでしたから、外で服を脱がせました。
「なんで好きなようにやらせないんだろう・・・・・?」 そう思ってしまうんですが、僕の考え方の方が間違いなんですかね?
体に砂が付くと、綺麗な”お車様”に落ちるから? 塩水でシートが汚れるから? 濡れて砂ついていると汚いから?
結局、面倒だから子供にやらせたくない! というだけの、単に親の都合が最優先なのでは? そう思えてしまうんです。
そういえば浜を歩いて帰る時、会場を出るための堤防階段を上がる少し前の砂浜で、昼食を取っていた親子を見かけました。
初めは「ここで食べてもいいんだよな~」と思っていたんですが、歩きながら一部始終を見ていた僕は、有る出来事で閉口してしまった。
3人家族だったんですが、 子供が男の子で元気いっぱい。
おにぎり片手に食べながら、でもどうしても砂をいじりたかったのだと思いますが、空いている方の手で思わず砂に触ってしまったみたいなんです。
するとその途端、とんでも無い大声でお父さんが子供を怒鳴りつけはじめた。
「は~?????」 、なんでそんなに怒るのかと? 僕には全く意味が分かりません?
手に付いたのは、たかが砂で、叩けばいいんですよそんな物。
それでも落ちなければ潮が戻りつつある海まで一走りして、さっさと洗ってくればよいだけのこと。
面倒でも大変でも何でもない。
仮にですが、砂が付いた手で御握りを食べたとしても、お腹壊すことも、ましてや死ぬ事もありません。
お母さんは?と視線を移してみると、そうして子供を叱りつけている旦那さんに対してふて腐れたような表情をしながら、
ハンカチみたいなのを子供に渡しています。
これで楽しいのだろうか・・・・・・ 子供の為になるのだろうか?
なんて器の小さいお父さんなのだろうと・・・・ 他人事ながら悲しくなってきます
子供にとって、親との思い出はとても大切な物。 そして記憶の中で”輝きを増していく、かけがえ無い時間”なんです。
やった事が大きな過ちや、反社会的行為だったのなら厳しく叱る必要は確かにあります。
しかしながら、なんで砂を手に付けただけなのに、そこまで怒る必要などあるのだろうか?
潮干狩りが面倒なので行きたくない、でも家族から行こうと言われて嫌々来ているのだろうか? だからイライラするってか?
僕には全く理解出来ない父親の姿そのもので有り、そんなに小さなことで怒る位なら、来なければいいんですよ! いっそ
まがいなりにも、家族は楽しい思い出を常に求めており、そうした期待と思いがあるのは当然。
手に砂が付いた事等、「しょ~がね~な~!」と言って、なぜ笑って見ていられないのだろうか?
このお父さんを見ていると、会社で下の者が起こした些細なミスでやたら怒鳴り散らし、イライラしながら仕事している姿というのが、
どうしても見えてしまいます。
これには、それまでの楽しい時間が吹っ飛ぶほど不快な気持ちにさせられましたが、僕だけでしょうか? こうした感覚って・・・・・
どうにもなりませんから、何とも言えない気持ちのままに、貝を洗うと、車に戻る僕でした。
さて、話は変わって。
砂だらけ~! 潮だらけ~! のガキンチョ二人、 もちろん車のポンプを作動させるとシャワーを頭から浴びせます。
だ~はっはっはっ! ソリャ!ソリャ!ソリャ~!
気温が十分に高いので、ボイラーを点火せずとも浴びられる水の温度で。
初めにK君、次に孫を頭から丸洗い、ダンダンとぶっかけて”洗浄~!?”
「ザマ~ミロ~!!! 」 爆笑。
後は大人が足を洗ったり道具や熊手を洗ったり。
着替えは加熱した車内を避け、ハイエースの方にこの前取り付けた ミニバンリビングが大活躍しました。
女性は除いて、子供も大人も、皆そこでお着替えです。
さて、潮干狩りはこれで終了、そして次はお昼&遊びの時間。
車のエンジンをかけると、少し離れたところにある公園へ移動しますが、これが富津で潮干狩りをやるもう一つの理由なんです。
車からシートやらテーブルを出すと、芝生の上に広げ、お弁当を囲んでの昼食タイム。 楽しい一時です。
*準備中の写真
みんなお腹が空いていたのであっという間に食べ尽くしてしまいますね。
「おっとと!」 公園の遊具をみて子供達が大人しくしているはずは無く、さっさと食べ終わると、子供はすっ飛んでいってしまいました。
そのあと数人がシートとテーブルを松の木陰へ移動。
子供達が遊んでいるあいだに、往復運転する僕と息子が涼しいところで昼寝するためです。
30分ほど寝ていたでしょうかね? 気が付くと目の前にスイカが
実は子供達をメインにして皆で食べようと、小玉スイカ3個を車の冷蔵庫でキンキンに近々に冷やしていたんです。
余りでかいと扱いにくいので小玉スイカなのですが、食べるには適度な適度な大きさでして、 子供二人はかぶりつき。
K君は丸半分たいらげ、孫は3角に切った幅をパクパク。 緑のところに歯型までつけている。
さんざん遊んで喉渇いてるので、よく食べますね。
ニコニコ見ていたぼくも一口、ところが余りに美味しかったのでつい手が何度も・・・
さて、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、いよいよ帰りです。 シートやテーブルを片づけて車にもどりますが、あれれ?
だはははは・・・・・
娘が 「かき氷食べた~い!」と騒いでいたのですが、知らない間にしっかりと食べている。
で、みんな舌がブルーになったり真っ赤になったり。 あはは
帰路は木更津金田ICよりアクアラインに乗りますが、なんと渋滞6Kmで1時間となっていて、さらに首都高に入ると4箇所で事故渋滞。
仕方なしに普段の帰路と別の道を選択しましたがこれが正解、まあまあ順調に帰ることが出来ました。
朝6時半に家を出て、帰宅は8時近く。 近いようで遠いな~富津は! な~んて思いつつ、帰宅しながら砂ぬきしたアサリを一部調理し、
シャンパンとワイン&マクドナルドを並べての夕飯でした。
*ヤドカリ君