帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

男の料理 

2014年12月25日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 

さてさて、クリスマス!とくれば、巷ではローストチキン。

今年も僕特製のローストチキンを創ろうか?・・・・・・・と思っていたのですが、突然指向を変えて、男の料理を創ることに。

料理の名前 フロンティア。 

フロンティアとは僕がこのブログのために簡易命名した物で、本当はそんな名前では無いのですけど、この料理を教えてくれたのが、

以前僕と一緒に仕事をしていた ブレディというやつからの、授かり物であることから来ています。 

アイリッシュである彼のご先祖様が、開拓時代に大陸へ渡って以降、家族のオリジナル料理として代々伝えられてきた物で半端なく美味しい。

秘匿レシピな為に、味付けのキーとなる材料と配合は絶対公開しない約束のものとに、何度か一緒に職場のキッチンで教えてもらった。

ピクニックパーティの時によく創ったんですが、大抵はあっという間に無くなって、それも真っ先に・・・・・・・ 

それほど美味しいんです。

ソースとなる部分は、本来トマトやビーンズ、各種スパイス等を混ぜて創るのですが、さすがアメリカというか、現在使っている材料は簡素?

でありながら全く変わらない味が出るらしく、そちらの方を僕はレシピとして教えてもらいました。

さて、そんな開拓者精神がふんだんに盛り込まれた フロンティアの一日を日記にします。

 

まずは材料を買いだし、朝一番でコストコに向かうとポークスペアリブのセントルイスカットを購入。

肝心のソースベースとしてはアメリカのブルズアイが良いのですけど、それって日本では売っていなくてね、代替えとしてはUS吉田バーベキューソース辺りが良いのですけど

それも無かった・・・・・ うむむむ

仕方ないので、スプリングバレーファーム(農場)の物を使用、これだと普通よりピリリと辛いスパイシー風味仕上げになる。 まあいいか・・・・(^^;)

帰宅したら12時、早速仕込み開始。

スペアリブに黒胡椒の粗挽きと これまたガーリックをベースとしたハーブ混合スパイスをまんべんなくまぶして、肉に味がしみこむように揉み込む。

そのまま約30分ほど放置

風味を肉にしみこましている間にデカいグリルを引っ張り出し、チャコールブリケッツを一盛。

使用するダッジオーブンの大きさと料理の量からこのくらいかな 

チャコールスターターをかけて火を付け、安定し始めたら山をくずして、その上にスモークチップ二つ割りにして載せます。

チップには各種有って、ヒッコリーとチェリーが代表ですが、今日はヒッコリーを使用。

煙が出始めた頃に肉の仕込みが終わるので、 網を載せてリブを置いていきますが、 煙がまんべんなく材料に行き渡るように

きちんと隙間を開けて並べます。 

ここからが勝負、あははは グリルの下にあるエアの取り入れ口と、かぶせるフードのエア放出口を調整して、

燻(温燻)していくんです、火力が強すぎるとリブが焦げ、弱すぎると香りがつかないのでかなり難しい。

約一時間、常に火力と煙の量を見ながら、ひたすら香り漬け 

さて、そうして燻している、一方で煮込みソース創り。

先ほどのバーベキューソースをダッジオーブンに4本、そしてそれに秘伝の物を加えますが、これスイマセン 彼との約束で公開できないんです。

これが無いとまったく違った味になってしまい、ただのバーベキューソース味になってしまう、全然美味しくありません。

いやもちろんバーベキューソースの味はしますが、僕の造る物はそんなガサツな味の物ではありませんから。

さて、燻製終了が近づくと、そうですね~ 仕上がりとしては肉にヒッコリーの香りがしみこみ、色が綺麗なブラウンになる感じ。

よしと判断するとフードをとって火力を上げ、一気にリブ肉の表面を焼き上げていきます。

その真横にはソースの入ったダッジオーブンが待機。

フードをとって下のエア取り入れ口を全開、すると火力は一気に増して、肉に焦げが出始める。

その少しだけ焦げが入った物からトングでつまんではダッジオーブンに沈めていきますが、 その時にジュ!という音と主に良い香りが

 

全部入れ終わると、今度はそのダッジオーブンをそのまま火にかけて、再度火力は中にしてオーブンの蓋をしてからフードをかぶせる。

今2時過ぎなので、このままチャコールブリケッツが燃え尽きるまで煮込みます。

3時過ぎに火力が落ちたので、今度はオーブンをキッチンへ移動。

今度は圧を抜くために蓋をオープンに(グリルでは蓋を載せて圧力をかけてソースの味をしみこませてしました)

ここからさらさらのソースが、ドロとトロの間くらいに、約2時間~3時間煮詰めていく。 

 

時々、ソーすがどの程度煮詰まっているかを確認しつつ、空いた時間に弾き語りの練習なんかしています。

あははは

そして料理の完成。

 

 

盛りつけのテーマは陽光。

春の太陽が煌めきを増し、草が伸び始めた森の一角。

開拓の為に切り倒された数本の大木が、折り重なって朽ちている。

忘れ去られた時の上に新しい命が芽生えている様です。

キーウィはそのすぐ近くにある小さな水たまりであり、白い△チーズは景色の向こうに見える山の雪であり、残雪でもある。

さて、どんな味になったかな?と 出来た物を食べてみましたけど、  最高!

初めはビール、その後はスパークリングワイン、併せて飲むもので口の中に広がる味が二つに変わります。

燻製の香りがソースに絡んでね・・・・・

家内も娘もひたすら「美味しい!」という言葉以外は出てこない。

これが今年のクリスマス。

娘が美味しい!というと、家のやつが一つの料理に総工程5時間かけた味がどれだけ高価な物か分る?

なんて言ってましたけど、 どうでしょうかね? 

量が多いので、出来た物は取り分けて、知り合いにも食べてもらうつもりです。

以上、男の料理でした。   えへへ