デイビッド・セイン『ネイティブが教えるほんとうの英語の前置詞』の使い方は、すでに紹介したが、
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20140623
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20140622
翻訳をしたり、英文ライティングをしていると、toとforの使い方で悩むことがよくある。
そんなときに、この1冊が大変頼りになる。
今日のGetUpEnlishもこの本から「対象」を表わすto とfor の違いを紹介する。
デイビッド・セイン『ネイティブが教えるほんとうの英語の前置詞』に、次の記述がある。
〇Practical Example
非ネイティブは、「…に」と対象を表わすto とfor をよく混同するようです。間違えやすいのは、反応・関連を表わすto と、そして利益を受ける対象・受け取る対象を表わすfor(83 ページ参照)です。この2つの使い分けは、ルールを理解するより、感覚的に覚えるのがいいでしょう。インターネット検索結果も示しました。 次の例文で、適切と思われる前置詞を選んでください。
1. She’s good [for / to] me.(彼女は私にやさしい)
↓
○ She’s good to me. 6,080,000
△ She’s good for me. 5,180,000
どちらも英語として自然ですが、She’s good for me. は「彼女は私のためにいい人だ /彼女は私にはいい影響がある」というニュアンスになるため、ここでは △ となります。 good to me は、「私にとって」と自分との関連を表わし、She’s kind to me. と言い換 えることもできます。
●Extra Point
Good for you.(よくやった)という言い方なら問題ないが、対象が自分以外の場合には、forよりtoが自然になる。
◎Extra Example
"My brother may be a slob, but he's very kind to me."
"I know, Hana."
「兄はそこつ者かもしれませんが、わたしにはとてもやさしいんです」
「はなさん、わかっているわ」
デイビッド・セインほか著『ネイティブが教える ほんとうの英語の前置詞の使い方』、ぜひ1冊そろえておきたい。
英文ライティングにも、英和翻訳にも役立つ。