子ども陶芸の釉薬掛けが終わった。火曜日に作品に撥水剤を塗り、一回目と2回目の分をわけ、作品に名前を書いた。素焼きの段階で割れてしまったのが2ケあった。ひとつは釉薬で何とかなったが、もうひとつ、男の子が作ったジンベイザメはかなり細かく割れてしまった。それを見てその子が涙を浮かべたので、夏休みには間に合わないが、もう一度作り直させた。今度の方がジンベイザメもいい作品になった。
今日が釉薬掛けだから休まないように、来ないと捨てちゃうよ、と言っておいたのだが、それでも来ない子が数人あった。来ない子のはおばさんが仕方がなく色付けした。子どもが喜ばないような色付けにしてやんなさいよ、と言ったのだが、きっときれいにつけただろう。それでもこれはまだいいほう。来ない子に電話をすると、今日は行かれないが、自分で色づけしたいから、他の日に行かせてほしいというのもあったそうだ。担当がかけているから、詳しくはわからないが、たぶんその言葉は親が言っているのだろう、私だったら勝手なこと言うな、と断っただろう。親が変ってきているのは確か。
いちいち手の洗い方も教えなければならない、さらにご挨拶して帰るように、指導もした。素直に「ありがとうございました」と挨拶する子は可愛い。「たのしかった」という子も、これまた可愛い。オバサンたちは、だれしも夏の作業は疲れて嫌なのだが、こんな言葉を聞くと、またやってやりたいとも思ってしまう。絵の具で色付けして、釉薬を掛けるとき、去年、釉薬を触ったら、ぬるぬるして気持ちが悪かったから、触るのいや。オバサンかけて」とオバサンにやらせた子がいた。それを聞いて、「そんな子はもう来なくていい」と私は怒ったが、何にしに来るんだろうね。
ともかく、これで私のお役目は終わった。一番大変なのは明日の本焼きだが、これはパスさせてもらうから。私はお手伝いのメンバーではないのだが、責任上、付き合ってしまった。腕は一向によくならないが。