Cogito

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ミーニャ

2008-10-07 00:28:49 | 動物記

夜中のこと、障子の向こうを白い猫が横切ったように見えた。いそいで周りを見ると家の猫たちはそろっている。ミーニャかな。しばらくすると、外で猫のけんかの声。ミーニャだったのだろう。 近在のボスだったジョイスが死んでから、屋敷内に見慣れない大きなオス猫たちが現れた。我が家にはオス猫といっても去勢猫のラッキー、後は避妊手術をしたメス猫たちしかいない。それでも勢力範囲にするためか、オス猫がきているのだ。 その中の1匹、茶と白の猫がいた。二階にまで上がりこんで、かなり図々しい猫だ。見つけると追っ払ってはいたが、よくみるとかわいい顔をしている。それに野良猫特有のぎすぎす感がない。飼ってやってもいいな。そこでそれにミーニャを名前をつけた。外で下を歩いているとき、ミーニャと呼んでシフォンをやると、むさぼるように食べる。でも肉や魚は食べようとしない。家の中では警戒してか、シフォンを投げてやると口にくわえて外にもって行って食べる。 ところが家の猫たちとは相性が悪いらしく、けんかばかりしていた。そのうちミーニャの姿が見えなくなった。和美さんの話だと、ミーニャはいつも近くのスーパの駐車場で寝ている、ということだった。 だいぶ前のことだが、歩いて町民センターへ行くとき、センターの隣の家の軒先にミーニャがいるのに気がついた。ここの家の人は猫好きである。だからかわいがってもらっているのかもしれない。垣根越しに「ミーニャ」と声をかけると、猫がはっと顔をあげた。そして私を見つけると、うれしそうに声を上げながら走って寄ってきた。ミーニャ、元気だったかい、となでてやると、うれしそうにしてついてこようとする。「おっ、かわいいね。でも、だめだよ、まだ帰らないからね」ともう一度なでて、センターに行った。帰りは車で裏口から帰ってしまったので、ミーニャには会えなかった。 猫にとっては、主のいない二階は寝具も毛布もたくさんあるし、絶好のねぐら。寒くなってきたから、また戻ってきたのかも。とはいえ、ここには意地悪な小姑たちがいっぱい。ラッキーまでがいっぱしによそのものは追い払へと、懸命に金切り声をあげている。 何とか折り合いがつけば、家の子にしてやるのだが。猫社会はなかなか大変。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする