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たけのこ

2011-05-27 20:55:01 | 日記・エッセイ・コラム

我が家の下には久しく住む人もない家がある。手入れされない庭は荒れ放題。奥には孟宗竹の竹林がある。昔は、竹を切りに来る人もいたし、たけのこを掘りに来る人もいたのだが、通りに面した門は閉められたままなので、竹は伸び放題だ。「たけのこは盗まれてから番がつき」なんて句をならったなぁ。

                                                         

上に集合住宅が出来、日照が損なわれたこともあって、竹は日光を求めて高く伸びている。我が家のレベルは下の家の二階より高いのだが、竹はこれを抜いて、我が家の二階と高さを競っている。いままで駅が見えていたのだが、竹のおかげで視界は狭くなった。しかも、この時期、竹の落ち葉が我が家に降り注ぐ。落ち葉そのものは自然の摂理だから、どうでもいいが。

                                                         

今年、境界のフェンスぎりぎりにたけのこが生えた。いままでなかったことだ。しかも4本。元気よく伸びている。越境してくれば、成敗する(掘って食べちゃう)ことも法的には認められているが、フェンス向こうでは地主のものだ。されど、住む人もいないところに、切ってくれと言うわけにもいかない。フェンスぎりぎりでは視界がもっと無くなって、うっとうしい。そこで竹の頭を引っ張ってみた。もう3mぐらい伸びていたのだが、簡単に折れた。子どものころ、真竹をぽきぽき折って収穫した。孟宗もこの程度なら折れるんだ、と認識した次第。

                                                         

裏はもっぱら野鳥たちとの交流の場。したがって、裏に行くことはあまりない。だから気が付かなかったのだが、なんと越境者が4本もいた。こりゃ要注意だ。放っておくと竹に占拠されかねない。

                                                         

日本中の竹林が、手入れが出来ず、荒れ放題とか。竹林の近くの人家が竹に侵略されて、高齢者が困っているニュースをテレビで見ている。竹林に襲われて、軒は壊され、雨戸が閉められないお宅をやっていた。へ~、と思いながら見ていた。テレビによると、手入れのいい竹林とは、人が傘をさして歩けるくらいの空間が必要なのだそうだ。

                                                         

竹も伸びやすい空間を求めて、根茎を開かれた場所に張っていくらしい。竹にとっての新開地は、庭であり、さらに崖を上って我が家までやってきたのだろう。竹だって必死なのだろうが、それにしても、すごい生命力だと感心している。

コメント
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