茹だるような暑さは昨日の午後から一変した。雨が降り始めて、恵みの雨だと喜んだら、ごろごろさんまで加わってにぎやか。大気が不安定なんだろう。雨が降ると、涼しくなったが、度を越して寒いくらいだ。シャツを着込み、靴下をはいた。
今日も涼しい。開けっ放しだった窓は閉めてある。昼間つくつくほうしの声を聞いた。つくつくほうしの声を聞くと、秋を感じる。そしてミンミンのラッパがうら寂しく感じる。
台所にハエがいる。気になるねぇ、と言いながらハエたたきを手にして軽くたたく。クモにやるためだ。ピンセットでイエオニグモにやっているのを見て、Papasanが「家のクモは幸せだ。よそ家だったら殺されちゃうよ」という。「いやいや、私たちのほうが幸せなんだよ。害虫をたくさんとってくれているんだから。殺しちゃう人間の方が損をしているんだよ」
ピコが死んだ。朝、私の傍でロールパンをちぎってもらい、チーズもペンタと競って食べていた。具合が悪いそぶりはぜんぜん見えなかった。夕方、ピコは黙っていても自分のケージに入るのだが、いない。そこで「ピコ!ピコ!」と名を呼びながら、探した。下に行く坂に白い丸いものが見える。で、行ってみると、ピコが顔を隠すようにして死んでいた。なんか悪いものでも食べたかな。ずっしりと重い。Papasanに埋めてもらった。ピコは4歳ぐらいだから、そんな年ではないはずだが。でも、この姉妹はシロ、ブチ、共に短命だ。改良に改良を重ねて卵を産むために作り上げられた鶏の子孫だからかねぇ。ほんと、卵を孵すことも出来ない。3歳のアルファ、ペンタが年長になった。もっとも最年長としてはチャボのオバサンがいるのだけど。