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読書週間

2014-10-27 13:39:23 | 日記
天声人語を見ると、冒頭映画「麦秋」のこんな会話から始まっていた。「面白いですね『チボー家の人々』」「どこまでお読みになって」・・この長編小説を青春の思い出にしている人は多いだろう・・
この「チボー家の人々」という文字にひかれて、天声人語を読んだのだ。私も、青春の思い出にしているひとり。

そう、多感な青春時代のの私は、むさぼるようにこの本を読んだ。人生を変えた本だといってもいい。白水社の単行本5冊、何度も何度も読み返した。まだ本棚に残っている。もっともすっかり埃まみれになってしまっている。というのは、50歳近くなって、この本を読みなおしてみた。感激はなかった、むしろ甘い、と思った。以来、気の毒に、見向きもしていない。

チボーはきっかけだが、新聞という活字文化の担い手からみると、本を読まなくなった現代に、なんとか本を読んでもらいたいという意図は文章からよく伝わってくる。

ただ、筆者に言いたい。本を読みたくても読めない世代も増えているということを。私など典型的な活字世代である。いまだって本はよく買う。もちろん読もうと思ってである。ところが、目がそれを拒否する。字が小さいのはハズキルーペをかければなんとかなるが、ぼやけた視力は回復不可能。すぐ疲れてしまうのだ。新聞もあまり読まない。ニュースはネットで読むほうが多い。電子書籍があるではないかと言われそうだが、読みたい本が見つけられるか不安だし、なじみのないものにはなかなかとびつけない。
コメント
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