Cogito

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駅は遠い

2017-02-14 19:55:25 | 日記
午前中は晴れていたので、カードの再発行の申請のため、歩いて農協まで行った。大道を歩くのは久しぶりだ。大道商店街も閉店が増え、寂しくなった。ここには何があった、もう面影すらないけど、などなど、50年前を思い出しながら歩いている。信号の変わるのを待って、ゆっくりと横断した。うん、農協までは距離があるなぁ。窓口は親切に対応してくれた。申請をして、10~14日くらいかかるけど郵送してくれるそうだ。取りに来るのは嫌だからこれはありがたい。歩いていると日差しがあるので暖かい。梅も終わりだな、ミモザも河津桜も満開。この景色は春だな。

また横断して、郵便局へ向かった。八芸会の仕事である。会計は3月いっぱいの約束。もう少しだ。仕事はきちんとやって行こう。、
下って、床屋さんに明日の予約をして来ようと思ったのだが定休日だった。
遠足だなぁ、と言いながら家に帰る。いささか足が疲れた。

午後、工芸室から、岸本釉薬と陶芸コムから荷物が届いたという連絡があった。明日、セラミックも来る。

そこへパラパラと音たてて雨。見ると霙だ。急に寒さを感じた。午前中の春は足早に過ぎ去ってしまったみたいだ。
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チョコレート

2017-02-14 14:22:20 | 日記
私は元来カカオ製品は好きではないが、Papasanはチョコ好きである。最近はしなくなったが、ハーシーの板チョコを買っては食べていた。そこでテンパリングの練習も兼ねて、生チョコを作ってやっている。今日はバレンタインディー、。バレンタインにチョコを贈るのはメリーの策略だそうだが、特別な日を作るのは製菓業にはありがたいことだろう。

私の生チョコはスウィートチョコレート200gに生クリーム100cc。要するにガナッシュだ。削ったチョコレートを生クリームを入れ、湯せんいかけ、かき混ぜながら45~50℃で溶かす。流しに冷たい水の入ったボールを置き、鍋の底をあて、かき混ぜながら27℃まで下げる。それをさっきの湯戦にのせ、35℃くらいまで温め滑らかにして型に流し込む。作業は簡単。テンパリングとは、カカオバターを十分に溶かして、口当たりをよくするためのひと手間である。意外とチョコレートは微妙で温度が高くても、低くてもカカオバターが分離してしまうことがある。そんな時はもう一度50℃くらいで溶かし生クリーム5~10cc加えることでもとに戻すことができる。固まったら小さく切って、ココアをまぶして箱に入れておく。冷蔵庫にいれない方が美味しい。

スウィートチョコレートは大東化学のカカオ56%を使っている。カカオ分が多い製品もたくさん売られているのだが、使い慣れていることもあって、これを使っている。カカオ分が多くなると苦みも増す。カカオ分の多いもので作ってみようか、と聞いたが、これでいいというのでそのままにしている。

「美味しいよ」と相好を崩してつまんでいるので、今日はバレンタインでもあるので、久しぶりにチョコレートの講釈。
カカオはもともとは中南米の産物。ヨーロッパへは、アステカからあのコルテスがスペインに持ち込んだものだ。それらの詳しい歴史は毎度のことなので割愛。

コーヒーにしろ、紅茶にしろ、砂糖にしろ、カカオにしろ、ヨーロッパに持ち込まれたがゆえに、原産国はおろか、栽培可能の土地は、武力で、植民地化され、奴隷化され、搾取され・・と苦難の歴史は続いていく。
歴史の問題ではなく、現代の現状。カカオの栽培は人の手が必要。その一役を担っているのは子供たち。児童労働の現実がある。そこには奴隷として売られてきた子供たちもいる。そういう実態は知っている。かつての奴隷制度のあった時代より、現在のほうが奴隷は多いというレポートを読んだことがある。その奴隷の実態もすさまじいものだった。

この間、テレビ番組でタレントの男の子が、あれはどこだったかな、カカオ農場に行き、そこで働いている子供たちと知り合いになり、「チョコレートを食べたことがあるか」と聞いて、子供たちが「ない」と答えたのでポケットから板チョコを出し、これがチョコレート、と言って子どもたちに食べさせていた。「おいしい」という子供たちにタレントは満足していたが、タレントはカカオ農家の実態は知らないだろう。

カカオ豆は生産地によって味が違う。さらに発酵させる仕方によっても味は大きく左右される。
最近、フェアトレードをするパテシエが増えてきたことはうれしいことではあるが、全体から見ればごくごく少ない。
もちろん、チョコレートをこんなに美味しい食べ物にしたのはヨーロッパ人の努力のたまものなんだが、チョコレートと言ったらヨーロッパ菓子を思い浮かべる。ケーキ愛好家の私には何とも複雑。

Papasan、このチョコレートの苦みは生産者の苦悩だよ、それを思い出して食べてね。
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