「ソロモンの指輪」 コンラート・ローレンツ著 日高敏隆訳 早川書房
いわずもがなコンラート・ローレンツ博士の著書、動物行動学の入門書である。1963年に発行したものを2006年に新しくハードカバー本として出版したものだ。内容はほとんど知っているが、他の本を探していたら、出てきたので買ってしまった。
ソロモンの指輪とは旧約聖書のちょっとした読み違えから、ソロモンが魔法の指輪をはめて、鳥や獣、魚どもと語ったという有名な伝説が生まれたのだそうだ。日本の民話には「聞き耳頭巾」がある。もっともローレンツ博士はそんなものがなくても、動物たちと会話は出来るといっているが、凡人の私は、ソロモンの指輪でも聞き耳頭巾でもあれば、身に付けて動物たちの話を聞きたいものだと思っている。まぁ、普通の人よりは少しは動物の行動を理解しているほうだとは思っているけれど。