納得しよう村上世彰のインサイダー取引

2006-06-27 04:14:57 | Weblog

 村上世彰記者会見「検察がライブドアの宮内さんから聞いたんでしょ、って言うんですね。聞いちゃったと言われれば、聞いちゃっているんですよね」

 記者会見まで開いて、日本放送株の買い占めは意図的・計画的なインサイダー取引ではなく、結果的にそうなってしまったインサイダー取引だったと表明。いわば儲けようと狡い気持でやったわけではなく、私は狡くはないと言うわけである。

 実際は日本放送株の3分の1を買い占めることができれば、村上ファンド所有の日本放送株と合わせてフジテレビを乗っ取ることができると村上氏自身からライブドア側に話を持ちかけ、時間外取引という手もあることを教えて買い占めさせ、自身も値上がりを見込んで買い増し、ライブドア側の日本放送株買い付けが公表されて株価が上がったところで、村上ファンドの株と合わせてという最初の約束を破って市場で売り抜け、30億の利益を得た完璧無比なインサイダー取引行為だったという。

 自分から話を持ちかけ、約束を裏切って利益を得ていながら、裏切り行為・不正利益行為を隠そうと自分から持ちかけた話ではないように装う。記者会見を開いて世間にそう公表したら、検察側はそう受け取ると信じたのだろうか。世間にだけそう信じさせることができたとしても、検察が信じなければ、相手のいる事実は遠からず露見する。少なくとも検察まで信じ込ませようと意図して開いた記者会見だろう。なかなかに狡猾・巧妙な陰謀ではあるが、いずれバレることだから、どこか抜けている。

 村上被告がかつて日本の官僚であったことを考えると、インサイダー取引で一儲けしようと企んで実行したことも、記者会見を開いて罪薄めを図ろうとしたコスカラさも、その狡猾・巧妙な陰謀は十分過ぎる程に納得できる話ではないだろうか。ああ、やっぱり日本の官僚の代表者たちと同類だったんだなと。そして福井日銀総裁も似た者一味といったところだろう。

 福井日銀総裁の潔く責任を取って辞任しない総裁職へのしがみつきが、村上世彰の記者会見を開いて意図的インサイダーではないと見せかけた姑息さと響き合う情景であることもそのことを証明している。まあ、日本の政治家・官僚によくある響き合いではあるが。

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