安倍晋三の加計獣医学部認可「私の関与言及は一人もいない、一点の曇りもない」の論理を野党はいつまで許すのか

2018-04-13 10:30:41 | 政治

安倍晋三:従軍慰安婦強制連行否定2007年3月16日閣議決定


「政府が発見した資料の中には、軍や官憲がいわゆる強制連行を
直接示すような記述も見当たらなかった」
とする
“政府発見資料”とは如何なる資料か、公表すべき

 4月11日(2018年)、NHKの国会中継番組で衆議院予算委員会を見た。殆んどの質問議員が相も変わらず同じ答弁を安倍晋三から引き出す、何も学習していない姿を曝していた。

 その一人立憲民主党代表の枝野幸男は2015年4月2日に愛媛県や今治市の職員、加計学園幹部が首相官邸を訪れて面会したのに対して本人は否定しているが、応対者と目されていた当時の首相秘書官柳瀬唯夫の名前が愛媛県職員作成の備忘録に記されていて、愛媛県知事中村時広が4月10日(2018年)の記者会見で職員作成の備忘録だと認めた点を質問の一つに入れて追及した。

 その備忘録には柳瀬唯夫の発言として(国家戦略特区を使った加計学園獣医学部新設について)〈本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。〉と記されていた。

 枝野幸男「さて総理に伺います。総理の周辺の皆さん、秘書官などは総理に相談も報告もなく、総理の意向だとか振り回す人はいるんですか」

 安倍晋三「あの、私の秘書官がですね、勝手にその総理の意向だ言えば、この総理の意向というのは何かということでもあります。いわば私が基本方針として示したものについてはまさに、例えば議長として基本方針に示したもの、ただ様々な会議で決定したものを私が議長として決定したことであります。

 (激しいヤジ)

 質問に対して誠意を持って・・・・。

 すみません、ずっとヤジが続いたものですから。

 皆さん、宜しいですか。お答え致しますが、ま、そこでですね、つまり基本的な方針を総理大臣として決定するわけであります。ま、例えば私が議長をしている会議がございます。


 そういう会議で決定したということはまさに総理の、いわば判断としてですね、リーダーシップを持って進めます。ということについては、政府一丸となって進めていくのは当然のことであろうと、このように思います。

 私が意図していないことについてですね、あるいは私的なことについて総理の意向だということでですね、私の秘書官がこの意向というものを振り回すと言うことはあり得ないと思います」

 枝野幸男「前段の8割の話は当たり前の話で、そんなこと聞いてません。最後のところだけ伺ったんです。総理の意向、確認もしないで、総理の意向かどうか分からないことを勝手に秘書官が言うことはない。

 それでは愛媛県の文書は誰かがウソをついて偽造したということですか」

 安倍晋三「この、いわば愛媛県の文書についてはですね、えー、これは私としては県の文書についてコメントする立場にないわけでございますが、私はですね。部下を信頼して仕事をやっているわけでありまして、総理秘書官在任中もそうでありましたが、柳瀬元秘書官の発言を信頼、元上司として信頼をしております。

 その上で愛媛県が作成した文書の評価について国としてコメントする立場にはございません。昨年もですね、獣医学部の新設を巡る、これは省庁間、県と国ということではなくても、省庁間に於いて遣り取りが言った、言わないの水掛け論が、これが国民的な議論を招く大きな要因となった
わけでございます。

 そのため本年3月特区基本方針を改正をし、第三者の加わらない省庁間の直接の調整プロセスについても、当事者が合意した議事録の作成など運用の改善を行ったところであります。

 県の文書管理についてコメントする立場にはございませんが、政府としては今後とも国民の疑念を招くことがないよう、文書の正確性を確保するための努力を行っていく考えであります」

 枝野幸男「ご自身で言って頂きましたから、昨年は文部科学省の文書の中に『官邸の最高レベルが言っていること』という、今回も登場する内閣府の審議官の藤原豊氏の発言、とされるものが記載されていた。

 最初、官房長官、『怪文書のようなもの』と仰いましたね。怪文書のようなものだったんですか」

 菅義偉「当時私が最初に見たときは、手元に何もなかったものですから、そのように私は発言をしました」

 枝野幸男「結論は怪文書じゃなかったんじゃないですか?文部科学省のちゃんとした文書じゃなかったんですか?」

  菅義偉「だってね、示されたものについて出所が書いてないんですよ。どこが書いたかって言うことがない文書でありましたから、私はそのように申し上げたんです。で、結果としてその文科省の中にあったということです」

 枝野幸男「文部省にちゃんと残っていた文章の中に『官邸の最高レベルが言っていること』という藤原さんの発言が記録されていたんです。それだけでも藤原さん勝手に言ったのか、文部科学相が勝手に書いたのか、これ二つに一つなんです。


 今回は愛媛県の文章の中に柳瀬、当時の秘書官が『本件は首相案」と言ったとする記載がある。『内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めて頂きたい』というような記載もある。


 別の機関の二つのところで同じように、総理か何かその周辺がこの件にこの時点からコミットしていたことを示す文書が残っていたんです。これ、じゃあ、愛媛県の担当者が聞いてもいないことを書いたんですか。

 そうでなかったとすれば、柳瀬さんが嘘ついてるか、どっちかしかないんですよ。違いますか、総理」

 安倍晋三「先程申し上げましたようにですね、愛媛県が作成した文章の評価について国としてコメントする立場にはないわけでございます。そしてその前にですね、内閣府と文科省についてのこの発言を巡る言った言わないか、あったわけでございます。

 ま、そこで例えば、いわば括弧付きでですね、発言を引用する場合は直接本人に確かめてですね、その上で残しとく、これはまさに議事録はそういうものでございます。

 いわば当事者が合意した議事録の作成など、運用の改善行っているところでございます。えー、改めて県の文書管理についてですね、コメントする立場にはございませんが、政府としては今後とも国民の疑念を招くことがないように文書の正確性を確保する努力を行っていく考えでございます」

 枝野幸男「聞いたことに答えて頂きません。頂いていません。論理的に柳瀬さんがウソをついているか、愛媛県の担当者が聞いていもいないことを勝手に書いたのか二つに一つだとじゃないですかって聞いているんです」、

 安倍晋三「あの、これは今お答えをしたようにですね、愛媛県の方で作成した文書の評価について国としてコメントすることはできないわけであります。他方ですね、信頼をして国で仕事をしているところでございまして、総理秘書官在任中もそうでありましたが、柳瀬秘書官の発言を信頼しているところでございます。

 またこれもですね、獣医学部を巡る省庁間のですね、言った言わない水掛け論に陥る、これが国民的な疑念を招く大きな要因となったわけでございます。

 (ヤジで聞こえない)本年3月に特区基本方針を改正をしまして、第三者の加わらない省庁間の直接の調整プロセスについても、当事者が、当事者が合意した議事録などの運用の改善を行っているいるところであります。

 えー、改めて申し上げますが、県の文書管理についてコメントする立場はございませんが、政府としては今後共国民の疑念を招くことのないよう、文書の正確性を確保するための努力を行っていく考えでございます」

 他議員が委員長席に集まって抗議。速記中断。

 枝野幸男「委員長、あるいは国民の皆さん。この文書には明確に柳瀬秘書官と会ったと愛媛県の文書には書いてある。愛媛県も、その中身は、正しいと知事がわざわざ会見までして発表しています。それがウソを書いてる、間違ったことを書いているのか、愛媛県と会っていないと言っている柳瀬さんがウソをついているのか、どっちか一つに決まってるじゃないですか。違いますか、委員長。

 (委員長を指差して)どっちか一つでしょ。違いますか、委員長。委員長どう思うんですか」

 委員長「私が答弁することではありません」

 安倍晋三「4月2日のですね、事実関係については昨年夏の閉会中審査に於いて既にこの国会の場で柳瀬元秘書官から答弁があった通りでございます。そして昨日の報道についてもですね、柳瀬元秘書官自身が、そうした発言をすることはあり得ないとのコメントを常に出してると承知をしております。

 そもそもですね、そもそも、これまでも繰返し述べてきたとおり、国家戦略特区のプロセスはですね、ワーキングループや特区諮問会議といった民間有識者が主導する会議を経て決定されたものであります。その上で今回の改革プロセスを主導した八田達夫座長始めですね、民間有識者の皆さんは口を揃えて、一点の曇りもないと繰返し述べており、関与がなかったことは明らかであります。

 また当時の山本担当大臣もですね、自分が陣頭指揮を取ってすべてを判断をし、決定をしており、官邸は関係ないと、えー、国会で答弁している通りであります。

 松野(前)文部科学大臣も、官邸から直接に文科省に対して国家戦略特区に関して何の指示があったという事実はないと明確に答弁しているところであります。

 つまり今までのプロセスとの関係に於いて申し上げている通りでございます。その点から先程申し上げましたように部下である柳瀬、まあ、当時の秘書官について信頼をしているということでございます」

 枝野幸男「おかしいでしょう、委員長。今言っていることは柳瀬さんが言っていることは正しい。つまり愛媛県はウソをついていると言ったわけですよ。おかしな文書を作ったと言っているわけですよ。

 委員長、これ国民の皆さんもどっちが本当なのかと。いや、殆どの皆さんが既に総理がウソつきだと分かっていらっしゃると思いますが、しかし本人が認めないんだったら、じゃあ愛媛県がウソをついてるのか、それとも柳瀬さんがウソついてるのか、柳瀬さんはこの前は参考人ですから、参考人ではダメですよ。

 柳瀬さんを証人として呼び、そして愛媛県の担当者を証人として呼び、二人並べて、ここでじっくり話を聞くしかないでしょう、委員長」

 委員長「本件につきましては理事会に於いて協議をさせて頂きます」

 枝野幸男「(委員長を指差し)委員長の認識を聞いているんですよ、そうじゃないですか。じゃないと、真実分かりませんよ。あなたどうなんですか。今の裁き、おかしいですよ。

 聞いてもいないことを長々と答えさせて、聞いたことを答えさせないで、時計も止めないで、あなたはどういう見識なんですか」

 委員長「私が答弁することではありません。理事会で協議をさせて頂きます」

 抗議で中断。

 枝野幸男「総理が聞かれてもいないことを長々と喋るのは止めてください。聞かれたことにちゃんと答えるように指揮をするのが委員長の仕事でじゃないですか」

 枝野幸男は自身の追及能力を棚に上げて委員長に八つ当たりしている。

 安倍晋三は「県の文書については国としてコメントする立場にない」と何度か言っている。だが、「総理秘書官在任中もそうでありましたが、柳瀬元秘書官の発言を信頼、元上司として信頼をしております」と言っていること、「4月2日のですね、事実関係については昨年夏の閉会中審査に於いて既にこの国会の場で柳瀬元秘書官から答弁があった通りでございます。そして昨日の報道についてもですね、柳瀬元秘書官自身が、そうした発言をすることはあり得ないとのコメントを常に出してると承知をしております」と言っていることは愛媛県の文書に対する間接的コメント以外の何ものでもない。

 いわば愛媛県の備忘録に書いてあることは事実ではなく、柳瀬唯夫が言っていることこそが正しいとする間接的コメントそのものの体裁を取っている。

 また、安倍晋三が「本年3月特区基本方針を改正をし、第三者の加わらない省庁間の直接の調整プロセスについても、当事者が合意した議事録の作成など運用の改善を行ったところであります」と言っていることも、「例えば、いわば括弧付きでですね、発言を引用する場合は直接本人に確かめてですね、その上で残しとく、これはまさに議事録はそういうものでございます」と言っていることも、愛媛県の文書は柳瀬唯夫の発言を当事者が合意も本人に確かめてもいないのだから、正式な議事録とは認められないとの言い分であって、愛媛県文書に対する間接的コメントとなる。

 枝野幸男は安倍晋三が「まさに議事録はそういうものでございます」と言ったとき、「愛媛県の文書は議事録ではなく、相手が発言したことを記した備忘録ですよ。例え当事者が合意していなくても、本人に確かめていなくても、備忘録と言うだけで書いてあることを否定する合理性を言って貰いたい」と反撃すべきであった。

 そうはせずに「論理的に柳瀬さんがウソをついているか、愛媛県の担当者が聞いていもいないことを勝手に書いたのか」とか、愛媛県の文書が「ウソを書いてる、間違ったことを書いているのか、愛媛県と会っていないと言っている柳瀬さんがウソをついているのか」と最後まで正否二者択一を求める答弁に拘った。

 後者の発言は、「どっちか一つでしょ。違いますか、委員長。委員長どう思うんですか」とお門違いな攻撃を仕掛けている。

 枝野幸男は「今言っていることは柳瀬さんが言っていることは正しい。つまり愛媛県はウソをついていると言ったわけですよ」と一度は間接的コメントとなっていることに気づいたのだから、「県の文書については国としてコメントする立場にない」と言っていることは体裁のいい言い逃れに過ぎないと一言ぐらい物申すべきだったが、何も物申さずにどちらがウソをついているのかの二者択一を迫る堂々巡りに足を踏みとどめたままでいた。

 そして安倍晋三は加計学園獣医学部新設に自身が関与していないことの決定的な証明としている伝家の宝刀を抜くことになっった。

 安倍晋三「そもそもですね、そもそも、これまでも繰返し述べてきたとおり、国家戦略特区のプロセスはですね、ワーキングループや特区諮問会議といった民間有識者が主導する会議を経て決定されたものであります。その上で今回の改革プロセスを主導した八田達夫座長始めですね、民間有識者の皆さんは口を揃えて、一点の曇りもないと繰返し述べており、関与がなかったことは明らかであります。

 また当時の山本担当大臣もですね、自分が陣頭指揮を取ってすべてを判断をし、決定をしており、官邸は関係ないと、えー、国会で答弁している通りであります。

 松野(前)文部科学大臣も、官邸から直接に文科省に対して国家戦略特区に関して何の指示があったという事実はないと明確に答弁しているところであります。

 つまり今までのプロセスとの関係に於いて申し上げている通りでございます。その点から先程申し上げましたように部下である柳瀬、まあ、当時の秘書官について信頼をしているということでございます」――

 この日の衆院予算委質問トップの自民党柴山昌彦にも同じ趣旨の答弁を行っている。

 柴山昌彦「安倍総理、(愛媛県の文書に)首相案件と記されたことに総理のご認識をお伺いしたいと思います」

 安倍晋三「愛媛県が作成した、えー、文書については私はコメントを差し控えたい、このように思うところでございます。柳瀬氏の(首相案件否定の)コメントについては只今梶山大臣から答弁したとおりでございます。

 いずれにせよ、この獣医学部の新設についてはプロセスに於いても、えー、(国家戦略特区諮問会議に)関わった民間人から一点の曇りもないと明確な発言が既に委員会であったのはご承知のとおりであろうと思います。

 また前川前(文科省)次官も含めて、私から指示を受けたと言う方は一人もいないわけであります。そのことも度重なる委員会で明らかになっているとおりでございます。

 プロセスに於いても問題がない、また、私から指示を受けた方もいないわけでございます。そして4月から既に開校しているという事実がある。多くの方々がですね、受験をし、開校がなされているという事実もあるわけでございますが、いずれにせよ、今申し上げたとおりでございます」

 安倍晋三が「一点の曇りもない」、「私から指示を受けたと言う方は一人もいない」、「度重なる委員会で明らかになっている」と言っているとおりに様々な機会を捉えて前々から繰返してきた伝家の宝刀であるが、野党議員は伝家の宝刀とすることを許すばかりで、その論理を打ち破ることができないでいる。

 だから、いつまで経っても安倍晋三は自己正当化の伝家の宝刀を振り回すことになる。

 2017年10月総選挙ま絵の2017年10月8日8党党首討論会。

 志位和夫共産党委員長「冒頭解散を強行した理由はただ一つ、森友・加計疑惑隠し、これ以外にないではないですか。そうでないと言うんだったら、冒頭解散の理由をはっきり説明していただきたい」

 安倍晋三「まず、いわゆる森友問題、そして獣医学部の新設の問題についてでありますが、私もこれまで予算委員会や閉会中審査において丁寧に説明を重ねてまいりました。一部説明の足りない点、あるいは姿勢については反省すべき点はあると思いますが、ただ、委員会の中で明らかになったことは、前川さんも含めて、私から言われた、あるいは私が関与したと言った方は一人もいないということは、明らかになっています。

 また、民間議員の八田(達夫)委員も初め、原(英史)さんもそうなんですが、民間議員の皆さんは口をそろえて、一点の曇りもないということは明確にされています。

 また、愛媛県の加戸知事は、ずうっとこの問題に取り組んでこられた。門をあけようと頑張ってきた方でありますが、行政が歪められたのではなく、歪められた行政が正された、こう言っておられます。

 あの予算委員会を全部ご覧になった方、全部ご覧になった方は、かなり納得をしていただいたのではないか。この報道されなかった部分も含めて、ご覧になった方々はかなり納得されたのではないかと思います」

 第48回衆議院総選挙の結果をうけた安倍総裁記者会見質疑

 記者「幹事社、西日本新聞のイトウと申します。森友学園問題や加計学園問題についておうかがいします。

 野党は先の臨時国会冒頭での開催について、『森友・加計隠し』と批判してきました。今回の衆議院選挙の結果は、森友・加計学園問題についてすでに十分に説明し、国民から理解を得られたからだと受け止められているんでしょうか。

 また各種世論調査では、内閣支持率はなお下回っています。この状況にどう向き合っていくお考えでしょうか。

 安倍晋三「この問題については、私の予算委員会、あるいは閉会中審査において、相当時間をかけて、また丁寧に質問にお答えをさせていただきました。そのなかにおいて、前川(喜平)前次官も含めて、私から依頼された、また指示を受けたという方は1人もいなかったということが明確に明らかになりました。

 そしてまた、特区のプロセスを進めてこられた民間議員のみなさまは、『プロセスには一点の曇りもない』と述べておられました。

 また、ずっとこの獣医学部の新設に信念を持って努力をされてきた、ドアを叩き続けてこられた加戸(守行)前愛媛県知事は、行政が歪められたのではなく、歪められた行政を正したのであると明確に述べておられました。

 こうした、あまり報道されなかった部分も含め、公開審議をすべてご覧になった方には、かなりご理解をいただけたものと思っております」

 このような安倍晋三の数々の自己正当化の伝家の宝刀発言について(下記ブログではこの言葉を使っていなかったが)2017年10月27日の当「ブログ」に、〈親分が表に出ないで、いわば陰に隠れていて、表の仕事は子分にやらせると言った悪事の構図、あるいは役割の構図はこの世の中にいくらでも存在する。〉と書いて、〈もしこのような悪事の構図、あるいは役割の構図のもとに安倍晋三の政治的関与が密かに進められたとしら、安倍晋三が「委員会の中で明らかになったことは、前川さんも含めて、私から言われた、あるいは私が関与したと言った方は一人もいないということは、明らかになっています」とどのくらい声をからして何度言おうと、政治関与ゼロの証明にはならないということである。〉と結論づけた。

 安倍晋三に批判的な前川喜平文部科学省前次官が「安倍晋三から依頼された、指示されたと言っていない」と発言していることには、これは上記ブログで書いたが、注釈を付けなければならない。

 2017年7月24日午前衆院予算委員会閉会中審査

 前川喜平前文部科学事務次官「この今治市における加計学園の獣医学部の新設の問題につきましては、文部科学省は基本的には内閣府からさまざまな指示を受けていたということでございますので、その結果はペーパーに残っておりまして、その中に、官邸の最高レベルの言っていること、あるいは、総理の御意向と聞いている、こういう文言があることは御承知のとおりでございます。

 私は、これは事実であるというふうに思っておりますし、そのように恐らくは内閣府の藤原当時の審議官がおっしゃったのであろう。その先のことは、これはわかりません。藤原さんが誰からそれを聞いたのか、それはわかりません。

 私自身は、総理から直接伺ってはおりませんが、しかし、9月9日と記憶しておりますけれども、和泉総理補佐官から、国家戦略特区における獣医学部の新設について文部科学省の対応を早く進めろ、こういう指示をいただきまして、その際に、総理は自分の口からは言えないから代わって私が言うんだ、こういうお話がございました。

 これにつきましては、私は、総理は御自身では言えないのだというふうに思いましたので、そのことについて総理にお伺いするということは考えてもみなかったわけであります」――

 要するに安倍晋三から直接的には依頼も指示も受けていないが、安倍晋三の代理人の役を担った和泉総理補佐官から依頼・指示を受けたとの発言であって、このような間接的依頼・指示を無視し、それを省略して「前川(喜平)前次官も含めて、私から依頼された、また指示を受けたという方は1人もいなかった」としているに過ぎないいい加減な伝家の宝刀に過ぎない。

 このような「悪事の構図、あるいは役割の構図」という見立ては共謀関係によって成り立つ。共謀関係にある者全員が共謀関係が一部でも破綻していなければ、安倍晋三の関与・依頼・指示、あるいは「総理のご意向」からの獣医学部新設であること、「首相案件」であることを否定するのは極々当たり前の義務であるのだから、「そのような否定を以ってして『総理の意向』ではなかった、『首相案件』ではなかったとすることも認めることもできません」と言うことで安倍晋三の言い分を伝家の宝刀とさせていつまでも通用させることを断ち切らなければならない。

 だが、いつまでも伝家の宝刀とすることを許している。

 そして共謀関係は当時の文科省内では前川喜平前事務次官に関しては安倍晋三に批判的であるゆえに含まず、文科相だった松野博一止まりで、1979年に東大を出て文部省に入省し、2016年6月に文部科学事務次官に上り詰めた古参の前川喜平氏に対して早稲田大学法学部卒で2016年8月3日に文科相に就任したばかりの日の浅い松野博一との心理的優劣関係から、安倍晋三の依頼・指示を松野博一の代りに和泉総理補佐官が担ったということも考えることができる。

 今朝のNHKニュースで愛媛県の担当者が今橋市職員と加計学園関係者と共に3年前に総理大臣官邸を訪問した際の遣り取りを記した愛媛県作成の関連文書が農水省に残されていたことが判明、この文書にも首相秘書官だった柳瀬唯夫の発言、「この件は首相案件だ」の文字が記載されていると伝えていた。

 新しい文書の発見・公表、あるはメディアのスクープ、関係部署からのリークが疑惑解明の進展に役立ってはいるが、野党の国会追及は殆んど役に立っていない。

 安倍晋三が伝家の宝刀としている疑惑否定の論理そのものを、あるいは自己正当化の論理そのものを打ち破ることをしなければ、偽証自己正当性、あるいは偽証正義をいつまでも罷り通らせることになるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする