安倍晋三:従軍慰安婦強制連行否定2007年3月16日閣議決定 「政府が発見した資料の中には、軍や官憲がいわゆる強制連行を 直接示すような記述も見当たらなかった」とする “政府発見資料”とは如何なる資料か、公表すべき |
2015年4月2日に愛媛県や今治市の職員、加計学園幹部が首相官邸を訪問、加計学園獣医学部新設を話し合った愛媛県作成とされる記録文書の存在を2018年4月10日付「朝日デジタル」が伝えた。
この文書を愛媛県知事中村時広が4月10日の記者会見で「職員が備忘録として作成したメモ」と認めた。
愛媛県文書 「福山“龍馬”雅治のブログ」 報告・伺 獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について 27.4.13 地域政策課 14/2(木)、獣医師養成系大学の設置について、県地域政策課長・今治市企画課長・加計学園事務局長らが内閣府藤原次長及び柳瀬首相秘書官らとそれぞれ面談した結果は、次のとおり。 《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30》 ・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区申請をされてきたことも承知。 ・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。 ・そのため、これまでの事務的な構造改革特区とは異なり、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。 ・国家戦略特区は、自治体等から全国レベルの制度改革提案を受けて国が地域を指定するものであるが、風穴を開けた自治体が有利。仮にその指定を受けられなくても構造改革特区などの別の規制緩和により、要望を実現可能。 ・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。 ・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。 ・提案内容は、獣医大学だけでいくか、関連分野も含めるかは、県・市の判断によるが、幅広い方が熱意を感じる。 ・獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっかり書きこんでほしい。 ・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。 ・新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、トーンが少し下がってきており、具体性に欠けていると感じている。 《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00》 ・本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。 ・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。現在、国家戦略特区の方が勢いがある。 ・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。 ・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師確保の観点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。 ・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。 ・獣医師会には、直接対決を避けるよう、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにするとともに、自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい。 ・加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった。 2 ついては、県としては、今治市や加計学園と十分協議を行い、内閣府とも相談しながら、国家戦略特区の申請に向けた準備を進めることとしたい。 また、これと併行して、加計学園が想定する事業費や地元自治体への支援要請額を見極めるとともに、今治新都市への中核施設整備の経緯も踏まえながら、経費負担のあり方について十分に検討を行うこととしたい。 |
文科相林芳正文が4月20日(2018年)の記者会見で愛媛県の文書を補強する形で、2015年4月2日に藤原地方創生推進室次長が訪問者と面会したことと、この面会後に首相秘書官柳瀬唯夫が面会することを記した内閣府から送信されたメールの文科省内での存在を明らかにした。
黒角はマスキング。文飾は当方。
取り急ぎ結果【機2】獣医 ■■■■■ 宛先:■■■■■ 2015/04/02 12:48 送信先: 〈■■■■(半角英字) 〉 宛先: 〈■■■■(半角英字) 〉,〈■■■■(半角英字) 〉,〈■■■■(半角英字) 〉, Cc: 〈■■■■(半角英字) 〉 履歴 このメールを送信しました。 行革室 御中 ←内閣府 ■■■■ 〈03-■■-■■〉 お疲れ様です。 取り急ぎ、本日の面会の結果をお知らせします。 日時 : 4月2日(木) 11:30~12:30 先方 : 学校法人加計学園 倉敷芸術科学大学 同 愛媛県地域振興局地域政策課 今治市企画部財政部企画課 同 愛媛県東京事務所 他 当方:藤原次長、■■■ 次長からは、 ・制度改正の実現は首長のやる気次第。熱意をどれだけ示せるか。 ・今月(又はGW明け?)に予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては。 ・反対派の同意を得るためにも、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、自治体の取組等)を検 討いただきご相談いただきたい。 という趣旨の説明があり、自治体・大学側が持ち帰って検討する結果となりました。 また、本日15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです。 概要は後でまとめてお送りします。 宜しくお願いします。 --------Original Message-------- From: ■■■■(地方創生推進室) Sent: Thurday,April02, 2015 9:53 AM To: ■■■■ ext.go.jp; ■■■■(同メールアドレス末尾);■■■■(同メールアドレス末尾) Subject: 【機2】獣医 行革室 御中 ←内閣府(03-■■-■■) お疲れ様です。 本日11:30~加計学園が藤原次長に面会に来るとのことです。 当方も同席することになったので、概要についてはまたお知らせします。 ---------------------- 内閣府 地方創生推進室 ■■■■■ 〒 100-0014 東京都千代田区永田町1-11-39 TEL:03-■■-■■ FAX:03-■■-■■ E-mail:■■■■■(メールアドレス末尾) ---------------------- |
愛媛県文書で、「本件は、首相案件」と発言している当時の首相秘書官柳瀬唯夫は「火の無い所に煙は立たぬ」の譬えどおりか、この文書が判明する前から首相官邸での面会者に対する応対者と目され、2017年7月24日の加計学園衆院予算委員会閉会中審査と翌2017年7月25日参議院予算委員会に参考人招致されたが、いずれも「記憶にない」で面会を否定した。
野党は愛媛県文書と文科省発見のメールによって首相官邸での応対者が柳瀬唯夫であったことを事実と裏付ける証拠だとして柳瀬唯夫の国会への証人喚問を求め、対して自民党は証人喚問に反対、4月23日に衆院予算委員会の集中審議を行い、柳瀬唯夫元首相秘書官らを参考人として招致する方針を決めた。
ところが、野党の出席が望めないからと4月23日の参考人招致の衆院予算委員会を見送ることを決めた。例え参考人招致であろうと、証人喚問であろうと、柳瀬唯夫は前回の参考人招致同様に「記憶にない」を持ち出して面会を否定するだろうし、そうなれば、追及が同じく前回同様にそこで立ち往生してしまう経緯が目に見えてくる。
このことは4月10日の愛媛県文書の発見後の同じ日付4月10日に発した柳瀬唯夫のコメントが既に証明している。
「国会でも答弁していますとおり、当時、私は、総理秘書官として、日々多くの方々にお会いしていましたが、自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません。
・・・・・・・・・・・・・・
私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ません」(NHK NEWS WEB)
「記憶の限りでは」面会していないのだから、「本件は、首相案件」といった発言はなかったことにすることができる。
柳瀬唯夫が「記憶にない」を持ち出して面会と「首相案件」の発言を否定するのは目に見えている状況下で相棒の杉下右京だったら、どうように有効な追及ができるだろうか、その遣り取りを想像してみた。
杉下右京「愛媛県の文書では2015年4月2日に愛媛県や今治市の職員、加計学園幹部が首相官邸を訪問、そこで応対したのが当時の首相秘書官柳瀬唯夫氏となっています。そして林芳正文文科相が4月20日の記者会見で公表した内閣府から文科省の行革室宛のメールには同じ4月2日の午後3時から、あなたとの面会予定の文言が記してあります。 お会いしたのはあなたですね」 柳瀬唯夫「私の記憶をたどる限り、お会いしていないということでございます」 杉下右京「それは否定されたということでいいんですか」 柳瀬唯夫「私の記憶する限りはお会いしていないということでございます」 杉下右京「すみませんが、それは事実としてもう否定したということでよろしいんですか」 柳瀬唯夫「事実としまして、私の記憶のある限りはお会いしていないということでございます」 杉下右京「前回の参考人招致と同じ展開ですね。ところが、あなたはお会いしているんですよ」 柳瀬唯夫「いいえ、私の記憶する限りはお会いしていません」 杉下右京「記憶する限りは会っていないとしたら、『本件は、首相案件』といった発言も、私の記憶する限りはなかったことになりますが」 柳瀬唯夫「当然です。私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ません」 杉下右京「ところが、あなたは発言しているんですよ」 柳瀬唯夫「記憶にないのですよ。記憶にないのにどう認めろと言うのですか」 杉下右京「あなたには記憶にない。だから、記憶通りに面会もしていないし、発言もしていないと正直に仰っている。あなたは正直者なんですよ。記憶に真っ正直に従っている。あるいは記憶に忠実に従っているに過ぎないんですよ。 正直者のあなた自身にとっては記憶に逆らうことはできない。不正直を働くことになるからなんですよ。記憶に忠実であろうとする人間にとって、記憶に逆らうことは自身の忠実さを放棄することになって、できないんですよ。無理も無いことなんですよ。 それを他人が記憶にないなんてことはない、正直に言えと無理強いするのはあなたに正直さを捨てろと強要するようなもんですよ。誰にしたって正直をやめて、ウソつきになれと命令することなんかできないじゃないですか。あなたは自分の記憶に従えばいいんですよ。 自己に忠実であること。それが一番の正直なんですよ。ウソつきはウソを付くことが自己に忠実な行為であって、ウソが一番の正直と言うことになるんですよ。 あー、誤解しないでくださいよ。あなたをがウソつきだなんて、一言も言ってませんですよ。 但しあなたが記憶になくても、ほかの関係者が記憶している場合が多々あるんですよ。愛媛県の職員はあなたとの面会をメモに残していて、そのメモを書いたのは自分だと名乗り出ているそうですから、あなたが記憶していなくても、その職員は記憶していることになるはずです。 よくこんなことがありませんか。小学校のときの何人かの友人に30年ぶりとか40年ぶりに再会して、小学校当時の思い出を記憶の中からあれこれと拾い出して、こんなことがあった、あんなことがあったと懐かしく語り合い、笑い合う。ときには大人になってからでは考えられないようなことを小学校のときにしていて、お互いに驚き合うといったことがあるものなんですよ。 ところがですよ、仲間の誰かがあなたが小学校のときにした何か特別なイタズラを思い出すとしますよ。例えば女の先生が教壇の脇に立って、黒板に向かって気持を集中させ、白墨で何かを書いている。あなたの席から何の障害物もない状況だったから、集中させている隙きを狙って、そのお尻に指で作った輪ゴムの鉄砲を見事命中させるイタズラをしたとしますよ。 先生がすぐさま振り返って、かなり怒って、『誰です、こんなイタズラをしたのは。許しません。手を上げなさい』ときつい声を出しても、あなたは手を上げず、知らぬ振りをしたままで、他の誰も、『誰それがやった』とは告げ口しなかったものだから、先生に叱られることなく、犯人不明のまま遣り過されることになる。 あなたは仲間がそのイタズラをしたのが誰だと気づいていなければ、『あれは俺がしたんだ』と自慢するだろうし、仲間の誰かが気づいていたなら、気づいていない仲間にも知らせて、あなたに『うまいことやったな。先公、命中したとこがケツだったから、あんなに怒ったんだ』とか言って、そのイタズラを褒めそやすように言う。 30年ぶりか40年ぶりかして、仲間の一人がそのイタズラを思い出して、『お前、こんなことをしたっけなあ』と、昔を懐かしむふうに言うとしますよ。だが、あなたはなぜか覚えていない。全然記憶にないことだから、『記憶をたどる限り、そんなことをした覚えはない』とか、『記憶する限りは俺のイタズラじゃない』と否定する。 だが、そのイタズラを思い出した仲間以外も思い出して、「ああ、そんなことがあった。お前がしたんだ。ちょうど尻の割れ目に命中したから、あんなに怒ったんだ」とそこに命中しなくても、面白おかしくするために大袈裟に命中したことにするといったこともあるんですよ。 それでもあなたは記憶をどう探ろうと、思い出さない。自分のイタズラではないと思っても、最終的にはみんながそう言うんだから、俺がしたイタズラなんだなと、その事実を認めざるを得なくなるんですよ。 つまり自分がその事実を記憶していなくても、他の誰かが記憶していることによって、事実が証明されると言うことはよくあることなんですよ。記憶していない事実でも、他の何人かが記憶している事実であったなら、記憶にないを押し通して、その事実を否定することも抹消することもできないということなんですよ。 このようなことは実際に経験しているか、テレビドラマや映画や小説によく取り上げられる例としてご存知だと思いますよ。 勿論、なかったイタズラをあったイタズラにデッチ上げて、最近流行りのドッキリカメラのようにあなたを引っ掛けるといったこともたまにはありますよ。だが、首相官邸での面会と「本件は、首相案件」の発言は愛媛県の職員が記憶しているでしょうし、文科省行革室にメールを送った内閣府の職員は藤原豊内閣府地方創生推進室次長が愛媛県や今治市の職員、さらに加計学園関係者と面会した記憶、柳瀬唯夫が午後から面会する予定であることを記憶しているでしょうから、あなたが記憶していなくても、事実としなければならないんですよ。 あなたが記憶していないことを第三者が記憶しているということだけではないですよ。首相官邸面会時の2015年4月2日当日か、その近辺の日付で面会も、『本件は、首相案件』の発言も事実あったこととして文書に記録されているんですよ。記憶以上に確かな物的証拠としなければならないでしょうから、あなたの『記憶にない』がいくら正直な発言だとしても、証拠能力を失うことになるんですよ あなたの『記憶にない』の武器に対する他の者の記憶と記録という二重の武器。どちらの事実を有効とするでしょうか、既にお分かりと思いますよ。 但し面会していないという記録を提出することができれば、展開は違ってくるかもしれません」 |
テレビ朝日4月20日昼再放送の「相棒season11 初回2時間スペシャル『聖域』」の録画を昨夜観た。1度か2度見ていて、すぐに観たことがあるなと気づいたが、就寝時間を1時間過ぎるまで夢中になって観てしまい、最後の十数秒のワンシーンを明日の愉しみに残して、やっと床に就いた。
つい杉下右京なら、柳瀬唯夫の参考人招致、あるいは証人喚問にどのように迫るのだろうかと考えてしまった。出来栄えは読者の感想次第。