日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

MOTTAINAI-日本の国際化-

2005-06-11 18:55:23 | ライフスタイル
 一昨日、トラックバックを下さったあきふみのりさん、24LIVEさん、ありがとうございました。
「クール・ビズ」を推進している閣僚のみなさんの格好を見ていると、「ネクタイを外しただけ」という感じですが、「意識変化の第一歩」と長い目で見る必要がありそうです。
でも・・・某スポーツ新聞に掲載されていた「中田もクール・ビズ」は、違うと思う。

昨日のエントリーで、もう一つ「センスが無い」と感じたことが有ります。
それは、何故入試問題に「退屈だと感じた」というネガティブな回答を引き出す問題を出題したのだろうか?ということです。
「これから、新しいチャレンジの扉を開く中学生」に向って「退屈だ」という回答を求めるって・・・。
どこかズレていません?
きっと、こういう学校って付属小・中から進学した生徒と、高校入試で進学した生徒の間に何らかの「壁」みたいなものが、存在していそうな気がします。

しばらく前から、書店に行くとノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさん(ケニア副環境相)が書かれた「MOTTAINAI」本が、目に付くようになりました。
アフリカの女性が書いた本が、注目を浴びるというのは珍しいこと。
それだけ、注目されているということでしょうか?

この「MOTTAINAI」運動については、マータイさんを招聘した毎日新聞が積極的でWEB版ではMOTTAINAI情報のコンテンツがあるほどです。
そして、ライバル紙である朝日新聞の土曜日版「be」にも、日野原重明さんの連載コラム「93歳私の証・あるがまま行く」で「もったいない」を広めるが、今日掲載されている。

考えてみれば、「飽食の時代」、「飽品の時代」といわれて久しいですね。
バブルが崩壊した頃、若い人たちの間でベストセラーになった「中野孝司『清貧の時代』」等は、忘却の彼方という感じですが、もう一度「生活の豊かさ」というモノを考えてみる時代なのかも知れませんね。
マーケティングという仕事は、「モノを市場に提供する」仕事なのですので、「モノ余り」等ということを言うのは、違和感のあることなのです。
それでも見方を変えればビジネスチャンスの提案となると考えています。
例えば、ややこしい隣人中国が、現在、掘削をしている東シナ海の天然ガス油田開発なども、その背景にある中国の膨大なエネルギー消費と需要を考えたら、アッという間に消費されてしまう量なのかも知れません。
政府として主張すべきことは主張しつつ、「未だに化石エネルギーに頼るようなライフスタイルを、政府が推進しているの?遅れているね。太陽光発電等を利用するような発想が無いんだ」くらいのアプローチがあってもいいような気がします。
もちろん、太陽光発電などの自然エネルギーだけで賄えるとは思いませんが、エゴとエゴのぶつかり合いでは無く、粋な方法で主張と提案をすることだってできると思うのです。
それだけではなく「アフリカでも始まっている、MOTTAINAI活動を知らないの?」という、ことだって言えるのでは?

日本のライフスタイルの基本って「恵みに感謝し、使い切る」ということだったと思うのです。
それが、注目されているのですから使わない手は無いと思うですが・・・。