日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

変わったのは誰?-子供と若者の意識調査-

2005-06-23 19:16:56 | アラカルト
「環境への配慮・・・」へコメントを下さったあけさとさん、ありがとうございました。
時折、お邪魔させていただいている「理系白書ブログ」から、来て頂き重ねてありがとうございます。
本当に「脱力系マーケター」なので、ハズシも多くって・・・(恥)。

毎日新聞に、変わった定点調査が出ていた。
特集WORLD:15万人の3歳児の定点観測 子供は変わらない、子育てが変わったと言う記事である。
佐藤弘道さんは、この春までNHKの「お母さんといっしょ」で、「体操のおにいさん」をしていた方。
そして、5月には「子供はぜんぜん、悪くない」というエッセイを出されている。
佐藤さんが「体操のおにいさん」として、12年間出逢ってきた子供たちは15万人にも上ると言う。
その中で、子供たちよりも親、特に母親の変化が大きいと言う。
「子育ては、母親」という日本の社会を、反映しているのだと思う。

このインタビューの最後にある「地域で子育て」という言葉を読んで思い出したことがある。
3年前、日韓W杯のベースキャンプボランティアをしていたときのこと。
業務を担当していた、メディアセンター近くに公共の集合住宅があった。
そこの子供たちは、同じ小学校に通う子供たちが一つの大きな屋根の下で、生活をしているような感覚なのだろうか?
上級生が下級生や幼稚園児の子供たちを連れて、よく遊びに来ていた。
上級生の子供たちは、自分達で遊びながらも自分の弟・妹のように下の子供たちを目配り・気配りしながらメディアセンターとなっている体育館の周辺や、体育館脇に臨時に設置されたサッカー遊具で日が暮れるまで遊んでいた。
度が過ぎて、泣くような子がいなかったわけではないが、親がとやかく言うということも無く「子供たちが作った社会的ルール」をみんなが守っていたような感じだった。
きっと、今求めれているのはこのような関係なのかも知れない。

そしてもう一つ。
財団法人社会経済生産性本部と社団法人日本経済青年協議会が共同で今年行った、「平成17年度新入社員 働く意識調査」という調査がある。
これは、新聞に「今年の新人2割が負け組」だったり「8割が勝ち組と意識」という見出しで紹介されていた、記事の元となっているデータである。
調査内容の詳細であるPDFファイルを読んでみると、決して「勝ち組・負け組」という単純な意識調査ではない、ということが分かる。
リストラの嵐に曝されている現状をシッカリと認識しつつ、夢や希望なども持っている。
「今どきの若者」と言う点では「プライベートと会社を区別したい」という意識の高さくらい。
それでも「急な仕事でデートを断らざる得ない状況が起きた時」は、「仕事を優先」と言う回答の方が多い。
それも、男性よりも女性のほうが多いのである。
「私と仕事、どっちが大切なの?」という言葉は、既に時代遅れなのかも知れない。