日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

リメイクブーム?-30年前と今-

2005-06-07 11:34:34 | ライフスタイル
「先週の雑感」にコメントを下さったrs250yさん、ありがとうございました。
確かにトルシエ氏は、エキセントリックな人物だったと思いますね。
記者会見場となったのは、静岡県森町の中央体育館というところです。
さほど大きな体育館ではありませんが、その端っこのほうで、会見を見ていました。
一番印象的だったのは、開幕前の記者会見。
記者会見場に姿をあらわした時に発せられるオーラでしょうか?
「本当にこの人が、代表監督でいいの?」と感じるほど、オドオドとし目が泳いでいたことです。

今日のスポーツ報知他スポーツ新聞に「タイムボカン」ビデオとDVDでリメーク という記事が出ている。
その前には、山口百恵さん主演の「赤いシリーズ」が、リメイクされると話題になった。
確か、このテレビシリーズも30年程前のものだと思う。
他にも、テレビCMなどではこの時代にヒットした洋楽が、使われることが多い。
ビールのCMでは平井堅さんが、イーグルスの「デスペラード(ならず者)」をリメイクしていた。
他にも、自動車のCMなどに使われている。
「時代の風」が、当時と似ているのだろうか?

30年前といえば、1975年ということになる。
1960年代の高度成長もひと段落し、ニクソンショックやオイルショックといった金融やエネルギー不安が募リ始めた頃だったように、記憶している。
なんとなく、社会全体が重く息苦しい感じだった。
今では信じられないかも知れないが、テレビ放送が夜の11時で終了し、街中のネオンも12時には消灯されていたので時代である。
そんな中から、「ゆっくり」という言葉が広告の中で盛んに使われたり、「マイホーム主義」という言葉が一般化したと思う。
世界に目を向ければ、泥沼化の一途をたどっていたベトナム戦争がアメリカ撤退が濃厚になりはじめていた。
政治的には「日本列島改造論」を打ち出し、「土地神話」を生んだ田中角栄総理(当時)が「ロッキード事件」に巻き込まれ、総理の座を降りることになった年でもある。
田中角栄総理と言っても、若い方は分からないかも知れない・・・田中真紀子議員のお父様である。
2・3年の後には「省エネルック」なるモノが、登場する。
こうやって、見てみるとやはりどこか似ているような気がする。
まぁ、違うのはテレビの放送が夜の11時で終了せず、街中のネオンが益々華やかにライトアップされるようになったことだろう。

参考までに手元にある「キャッチフレーズの戦後史」(深川英雄著 岩波新書刊)を見てみると、当時流行した言葉が「省エネ」「節約」をキーとしている。
中には「電力ピンチは夏にくる」という、今でも十分通用するキャッチフレーズもある。
それまでの「経済優先」「効率第一」から「自然回帰」や「人間復活」といったことが謳われるようになり、そのような考えが根付きはじめた頃だった。
そればかりではない「情報化社会」という言葉も、この頃に登場してくるのである。

「時代はめぐる」とは言うが、私たちは30年前に経験したことを今に活かしているのだろうか?