日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

失敗に寛容な企業へ・・・

2005-06-15 20:37:04 | ビジネス
昨夜、テレビのニュースなどで報道された「三井物産のディーゼル車排ガス浄化装置のデータ捏造」
容疑者のコメントをどう思われましたか?
「会社に膨大な開発費を使わせたので、なんとしても販売しなくては・・・」という主旨のコメントです。
このような事件が発覚すると決まって「会社に迷惑を掛けられない」とか「会社が(開発費などに)掛けた費用を、何とか回収し、利益を出さなくてはいけないと思った」という言葉が、出てくる。
あるカップ酒のCM「今回の仕事は総て君に任せる。ただし、失敗は許されない」と、耳元で上司が囁き続ける内容のモノがあったが、どうやら日本のサラリーマンは常にこのような状況で仕事をさせられているのではないか?

日本の企業は「減点主義」ということが常々言われてきた。
その為に「失敗する」ということを、ひどく恐れているように感じる。
もちろん、研究開発の場は「失敗と成功の繰り返し」だとは思うのだが、ことビジネスという場面では「即売上に響く」ということもあり、「企業利益を優先させる」ことが第一に求められすぎているような気がする。
以前、世界最大の食品会社「ネスレ」のCEOピーター・ベラック(2001年当時)が、あるビジネス雑誌のインタビューで「失敗からは学習できるが、成功からは何も学べない」と話しています。
また「大失敗をしたことの無い人が、勇気をもって重大な決定を下した例がありませんから。何らかの教訓を学ぶチャンスが無かったのです」とも、話しています。
「失敗から学ぶことよりも、成功体験ばかりを良し」とすることが、決して企業にとってプラスではないと思うのです。
何よりも、三菱自動車のリコール問題や今回の三井物産のデータ改ざんは、人の命に関わる問題。
それを、企業の利益優先という発想で、物事を観る企業風土は既に時代遅れだということに、企業もそして企業のトップ、マネージメントクラスの社員も、もっと認識しなくては、これから先が危ういような気がする。

ニュースあれこれ

2005-06-15 12:07:32 | 徒然
東北の地方紙河北新報に落書き、知力低下反映? 単純な絵などばかり 仙台という記事が掲載されていた。
「落書きから見る、学力」という切り口が面白い。
だいぶ前に、ニューヨークのソーホーあたりでは「落書き」がアートとして扱われた時期があった。
その先駆者的な存在だったのが、キースヘディングだったのでは?
その「落書き」にも、様々な変化が起きているらしい。
ただ、「集団的な落書きから、個人的な落書きへの変化が単純な絵」となっているのだろうか?
「刹那的ストレス発散目的」という単純なことは無いのだろうか?
出来れば、落書きを消す人が「この落書きを消すのは、もったいない」と言わせるような「落書き」が登場すれば、第二のキースヘディングとなるのだろう。

「芸能スポーツ」を・・・。
M・ジャクソン氏の「幼児虐待裁判」が結審し「無罪」を勝ち取った。
そんなことよりも、あの変容し続ける容姿はなんだろう?
確か今年47歳になる「中年オヤジ」なのだが、未だに「若い容姿」にとりつかれているように見え、何処か悲しい。
本人は否定し続けている「整形疑惑」も・・・あそこまで変容していれば「整形美容」をしていることは、間違いないと思うし何よりもあの「美白状態」。
世界的に「美白ブーム」と言われているが、それは女性についてである。
その「美白ブーム」と言っても「自然な肌の白さ」の追求であって、アンドロイドのような類のものではない。
彼が、整形美容に凝り出し、肌の色を白くしはじめた頃から、奇行が目立つようになった。
と同時に、ヒット曲にも恵まれなくなった。
偶然なのかも知れないが・・・。

先週、日本全国が「ニッポン!ニッポン」と応援をしていた、サッカー日本代表。
「W杯ドイツ大会出場一番乗り」と騒がれたが、これはあくまでも試合日程や時差の関係によるもの。
気の早いスポーツ新聞には、「W杯優勝だ!」等という文字まで躍っていた。
冷静になれば、優勝どころか決勝トーナメント進出すら難しいのが、今の日本の実力なのだ。
確かに、2002年の日韓大会では、フランスやアルゼンチンが予選敗退となったが、組み合わせのアンラッキーや選手の怪我などがなければ、十分決勝トーナメントに進出することができた国なのである。
どうか、今から浮かれて1年後を迎えないで欲しい・・・3戦全敗、枠に飛ばないシュート数参加国最多というのが、日本の基本的な実力なのだ。