昨夜、テレビのニュースなどで報道された「三井物産のディーゼル車排ガス浄化装置のデータ捏造」。
容疑者のコメントをどう思われましたか?
「会社に膨大な開発費を使わせたので、なんとしても販売しなくては・・・」という主旨のコメントです。
このような事件が発覚すると決まって「会社に迷惑を掛けられない」とか「会社が(開発費などに)掛けた費用を、何とか回収し、利益を出さなくてはいけないと思った」という言葉が、出てくる。
あるカップ酒のCM「今回の仕事は総て君に任せる。ただし、失敗は許されない」と、耳元で上司が囁き続ける内容のモノがあったが、どうやら日本のサラリーマンは常にこのような状況で仕事をさせられているのではないか?
日本の企業は「減点主義」ということが常々言われてきた。
その為に「失敗する」ということを、ひどく恐れているように感じる。
もちろん、研究開発の場は「失敗と成功の繰り返し」だとは思うのだが、ことビジネスという場面では「即売上に響く」ということもあり、「企業利益を優先させる」ことが第一に求められすぎているような気がする。
以前、世界最大の食品会社「ネスレ」のCEOピーター・ベラック(2001年当時)が、あるビジネス雑誌のインタビューで「失敗からは学習できるが、成功からは何も学べない」と話しています。
また「大失敗をしたことの無い人が、勇気をもって重大な決定を下した例がありませんから。何らかの教訓を学ぶチャンスが無かったのです」とも、話しています。
「失敗から学ぶことよりも、成功体験ばかりを良し」とすることが、決して企業にとってプラスではないと思うのです。
何よりも、三菱自動車のリコール問題や今回の三井物産のデータ改ざんは、人の命に関わる問題。
それを、企業の利益優先という発想で、物事を観る企業風土は既に時代遅れだということに、企業もそして企業のトップ、マネージメントクラスの社員も、もっと認識しなくては、これから先が危ういような気がする。
容疑者のコメントをどう思われましたか?
「会社に膨大な開発費を使わせたので、なんとしても販売しなくては・・・」という主旨のコメントです。
このような事件が発覚すると決まって「会社に迷惑を掛けられない」とか「会社が(開発費などに)掛けた費用を、何とか回収し、利益を出さなくてはいけないと思った」という言葉が、出てくる。
あるカップ酒のCM「今回の仕事は総て君に任せる。ただし、失敗は許されない」と、耳元で上司が囁き続ける内容のモノがあったが、どうやら日本のサラリーマンは常にこのような状況で仕事をさせられているのではないか?
日本の企業は「減点主義」ということが常々言われてきた。
その為に「失敗する」ということを、ひどく恐れているように感じる。
もちろん、研究開発の場は「失敗と成功の繰り返し」だとは思うのだが、ことビジネスという場面では「即売上に響く」ということもあり、「企業利益を優先させる」ことが第一に求められすぎているような気がする。
以前、世界最大の食品会社「ネスレ」のCEOピーター・ベラック(2001年当時)が、あるビジネス雑誌のインタビューで「失敗からは学習できるが、成功からは何も学べない」と話しています。
また「大失敗をしたことの無い人が、勇気をもって重大な決定を下した例がありませんから。何らかの教訓を学ぶチャンスが無かったのです」とも、話しています。
「失敗から学ぶことよりも、成功体験ばかりを良し」とすることが、決して企業にとってプラスではないと思うのです。
何よりも、三菱自動車のリコール問題や今回の三井物産のデータ改ざんは、人の命に関わる問題。
それを、企業の利益優先という発想で、物事を観る企業風土は既に時代遅れだということに、企業もそして企業のトップ、マネージメントクラスの社員も、もっと認識しなくては、これから先が危ういような気がする。