日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

環境への配慮?それとも・・・

2005-06-20 19:25:46 | ライフスタイル
今日、いくつかの新聞で「ライトアップ」ならぬ、「ライトダウン」の記事が掲載されている。
以前から、不思議に思っていたのだがバブルの頃からやたらと「ライトアップ」する建物や観光地が増えたような気がする。
名古屋の場合、「デザイン博」(スッカリ忘却の彼方へと忘れ去られたであろう、大赤字+業者と行政癒着が表面化しただけの、よく分からない地方博)の頃から、ライトアップされる場所が増えた。
かといって、何か便利になったり豊かな気持ちになったのか?といえば決してそんなことは無く、むしろ近所の街灯が切れていることのほうが、こちらとしては気になるのである。
実は、このライトアップのために「星を見ること」が出来なくなっているらしい。
もちろん、都会では排気ガス等の影響もあるとは思うのだが、周囲が明るすぎて「星が見えない」という。
七夕の「織姫」と「彦星」、「天の川」と言うのは、プラネタリュウムの世界になっているらしい。
今回の件は、「環境への配慮」ということらしいが、「小学生の勉強のためにも満天に輝く星を見る機会を与える」という考え方は無いのだろうか?
それに、実施期間が短すぎる。
環境への配慮と言うのなら、複数年に渡って実施しなくては意味が無いのではないだろうか?

そして、北海道新聞ではサマータイムまず300団体 実験2年目スタート 札幌以外も参加と言う記事があった。
こちらは、経済的な思惑があるようだが、日本にサマータイムが根付くのだろうか?
確か、戦後一時期サマータイムを実施した期間があったようだが、不評のため止めたと聞いたことがある。
朝の涼しい時間帯に仕事を始めるのは、効率的かもしれないし「省エネ」にも繋がるかもしれない。
だからと言って、早く仕事を切り上げて、家族や友人達と一緒に過ごす時間が増えるのだろうか?
このような、議論はこれまでも限りなくされてきて「やっぱり、日本人には不向き」という話のほうが、多いのでは?
それよりも、炎天下陽炎揺らめくアスファルトの整備をしている人たちを見るたびに「シエスタ」の方が、日本人には必要なのではないか?という気がするのである。
真夏の電気消費量のピークは、午後1時から3時くらいと言われている。
その間、クーラーを切り、オフィスでもブラインドを下げ、窓を少し開けゆっくり休む方が「省エネ」にも繋がるだろうし、熱中症の予防にもなるのでは?

そういえば・・・最近の日本の建物は高層化にともない「軒」というモノが無くなっている。
「軒下には縁側」があることで、夏の強い日差しが部屋の中に差し込むことは無く、涼やかな風を部屋へ取り入れることが出来たのではないだろうか?
摩天楼のような建物は、経済的発展、近代化の象徴と言われたのはいつの頃だろう?
東京など都市部で盛んに進められている「スカイスクレーパー計画」というのは、時代遅れのライフスタイルの提案となっているのではないだろうか?

日本には日本人にあった暮らしのスタイルがあり、住居も街の佇まいもあるのでは?