日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

企業データを活用しよう

2005-06-16 17:59:12 | 仕事のコツ
昨日のエントリ「失敗に寛容な企業へ・・・」について、トラックバックを下さった何かをすれば何かが変わるさん、社長の本音日記さん、ありがとうございました。
様々な意見や考え方があり、とても勉強になりました。
そして、連続コメントを下さった「兵庫県の某職員」さん、ありがとうございました。
「もったいない」と「ありがたい」という言葉は、ワンセットのように昔は使われていましたね。
日本人の国民性?としてあった「総ての恵みへの感謝」が、このような独特の言葉と発想を生んだんでしょうね。とても豊かさを感じる言葉だと思います。

マーケティングという仕事を始めた頃、「市場調査をされているんですか」とよく聞かれました。
「マーケティング=市場調査」というのが、長い間一般的だったので仕方ないのですが・・・。
その後は「販売ノウハウの提供」だとか「上手な儲け方を教えてくれる」と言われるようになり、これまた説明するのに苦労するのですが・・・。
その「市場調査」ですが、ネット社会のお陰で様々な企業が「ニュースリリース」というカタチでオープンにしています。
例えば・・・「花王」のニュースリリースには
『現代サラリーマンの太りやすい生活行動』調査という「研究開発データ」が5月末に発表されています。
その後、高濃度茶カテキンの体脂肪低減効果について、機構の一端を解明というデータが発表されているのです。
花王は既に「高濃度茶カテキン」商品を市場に出しているので、ある意味「中高年サラリーマンの肥満調査」から「高濃度茶カテキン商品」への誘導とも受けとめられそうですが、そのデータを読み解くのは受け手である、私たち。

実は、「市場調査」をするよりも、このような企業データを探してきて、違う切り口でビジネスに展開することのが、少なからずあります。
目的とそのデータの扱い方を最初から考えて、実施している企業もたくさんありますが、その目的があやふやで「とりあえず、やってみようか」という場合が案外あるのです。
様々な「市場調査」や「意識調査」というのは、膨大な費用と時間、労力が必要となります。
そして、「役に立たなかった~」という場合も多いのです。
であれば、ネット上で公開されている複数の企業データを活用する方が良い、という場合もあるのです。
要は、「データをどうやって活用するか」ということなのです。

企業データを上手に活用してみませんか?
生かすも殺すもあなた次第・・・。