日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

塩害耕作地の利用法を考える

2011-04-26 13:16:43 | ビジネス
「東日本大震災」で、多くの被災地の田畑が津波によって耕作地としては不適格な土地となってしまった。
海水による塩害ということなのだが、このような土地を手放すのではなく、他の野菜などを育てるという方法は無いのだろうか?と、考えた。

昨年、知人からとても変わった野菜を頂いた。
野菜の名前は「アイスプラント」(紹介HPは佐賀農協のもの)。
南アフリカ原産の多肉植物。
葉全体に、プチプチとした塩分を含んだ水の粒がついている。
和え物やサラダなど、和洋問わずに使える野菜ということで、イロイロなお料理で美味しく頂くことができた。

実はこの「アイスプラント」、栽培地が普通の農地では難しいらしい。
日本に苗か種が輸入された目的も、有明海の塩害対策だった。
一般的農地ではなく、塩害のある農地向きの野菜ということなのだ。
とすれば、今回津波で被害にあった農地などは「アイスプラント」向きの農地ということになるのでは?と、思ったのだった。
もちろん、海底からのヘドロも一緒に上がってきているので、ヘドロの除去が必要だと思うのだが、津波による塩害農地を諦め他の土地へ移転するのではなく、このような方法で違う作物を作るという方法もあるのでは無いか?というコトなのだ。

「アイスプラント」という野菜自体、新顔野菜ということや「メタボ対策野菜」として注目されていることなどを考えると、「アイスプラント」でまち興しということもできる。

もう一つは、私の実家がある鳥取県で作られているお米が、チョッとユニークな方法で作られている(日南町は、実家のある米子市の隣接町)。
それは「塩藻」を堆肥として使った「美里米」というブランド米。
ブランド米と言ってもまだまだ有名とは言えず、出身者としては「美味しいお米なのに・・・残念」という思いをしている。
今回の場合は、「海藻」を堆肥にできるわけでは無いが、これまでと同じ野菜を同じように作るのではなく、変わった付加価値性が高く、話題となる野菜を農地改良をしながら育てるなどの方法で、慣れ親しんだ土地を手放さない方法もあるのでは?
そして、そのような付加価値性が高く、話題となる農作物を育てることで、まちが復興していくのでは?