日々是マーケティング

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政令化の前に、設置の見直しなんじゃ・・・自動販売機の消費電力

2011-04-16 12:55:45 | ビジネス
東京都知事4選を決めた石原さんが、また吼えている。
「パチンコと自動販売機は、電力の無駄遣い」というコトらしい。

確かに、ネオン輝き店内きらびやかなパチンコ店は、相当電力を使っているかもしれない。
そして自販機もその台数の多さを考えれば、相当なモノだろう。
気になって、調べてみた。

「電気設備の知識と技術HP」自動販売機の消費電力

自動販売機という特性から考えると、24時間・365日保冷・保温状態にしておかなくてはいけないため、統計を取った当時の全国台数で原子力発電施設1施設分を年間で消費しているとすれば、石原さんが吼えるのも当然かもしれない(今回、参考として上げられているのが「福島第一・第二原発」というのは、偶然だと思うのだが・・・象徴的な印象がある)。
それだけではなく、1日あたり60本程度の売上がないと利益の確保が難しいようだ。

とすれば、街中に溢れる自動販売機(多くは、飲料水の自販機)の内、どれだけ利益確保ができているのだろうか?と、疑問に思ったのだ。
確かに、飲料水の自動販売機には、それぞれの飲料水メーカーのモノが入っている。
間違っても、キリン系の自販機の中にコカコーラ系の飲料水は入っていない。
当然のことながら、飲料水メーカー分の自販機が街中に設置される。
ある程度の台数を置かないと、売れないのだから仕方ないと思う。
思うのだが、果たしてどれだけの自販機が利益確保ができているのだろうか?という点が、見落とされているのでは?という気もするのだ。

というのも、街中にある自販機の中には「こんなところで、誰か買うの?」と思うようなところに設置されていたり、各社の自販機が幾つも並んでいる場所などが多いからだ。
もちろん、各社の自販機が並ぶことで、利用者は選べるというメリットがある。
ただ、それだけ並んでいても1日あたり60本以上を売り上げる自販機が、どれくらいあるのだろうか?
実は私が、購入現場を見ていないだけでその実、堅実に売上を伸ばしているのかも知れない。
それでも、「そんなに必要?」と思ってしまうのだ。

何となくだが、「節電の一環として自販機の規制」をするよりも、まず「採算ベース」という視点で設置場所を見直ほうが先のような気がするのだ。
もしくは、複数の飲料水メーカーの飲料水を1台にまとめて、台数全体を減らすなどの「業界全体での見直し」を優先させた方が、業界としてもプラスが多いとおもうのだ。