日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

視点を変えて、新しい気分に

2011-04-01 12:17:15 | アラカルト
今日から4月。
新年度の始まりだ。
新聞を見ても、企業名の変更などを知らせる広告が目立つ。
震災から3週間。
確実に時は流れている・・・と、感じさせる。

一方、あまり変わらないコトがある。
それは、拙ブログでも言っている「自粛ムード」だ。
ここ名古屋では、余り百貨店の照明が暗くなっているという気はしなかったのだが、首都圏を中心に「節電モード」になっているようだ。
もちろん「計画停電」などの心配もあると思うのだが、「売りの現場が沈んでいたら、お客さんも気分的に沈んでしまうのでは?」と、心配してしまう。

であれば、視点を変えてみては?と、思うのだ。
例えば、売り場全体の照明をやや暗くしても、スポット的に明るい雰囲気を出す工夫をしてみる、というコトだ。
LED照明などを積極的に使うことで、省エネ+経費節減に繋がるのでは?
それだけではなく、売り場全体を春らしく明るいトーンにするコトで、随分と明るい雰囲気の売り場になるはずだ。
売り場のチョッとしたリニューアル(というほどでは無いが)や照明を変えることで、新たな設備投資にもなるコトを考えれば、日本経済にとってもわずかながらプラスになると思う。

もう一つは、着る服なども明るい色のモノを積極的に着て欲しいということ。
今年の春のトレンドカラーはピンク系といわれていたことを考えると、女性陣は、是非とも淡いピンク系を中心としたブライトカラーの服を着てほしい。
もちろん、男性陣もワイシャツやネクタイなどをブライトカラーのモノにして欲しい。
ピンク系であれば、柔らかさや暖かさ。
黄色やオレンジなどは、元気よさ。
ブルー系は、清々しさや清潔感を、周囲に印象づけることができる。
それが、個人ではなく社会全体となれば、暗く沈んだ雰囲気から少し抜け出られると思し、なにより春の陽射しによく映える。

「被災者の方々のことを思うと(派手なことは失礼)」という言葉ではなく、「被災地の方々の勇気と心に応えるために」被災地以外の私たちが、明るく元気でなくては!と、思うのだ。
「自粛」が悪いわけでは無いが、少なくとも「売りの現場」は、晴れやかな笑顔の場所(≠派手な場所)でなくては、購買意欲も減退してしまう。
そのための「工夫するの発想」が、大切なのだと思う。