日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

お金の使い方を考えてみよう

2011-04-06 12:24:46 | ビジネス
近所の公園にある、ソメイヨシノとしだれ桜が満開になった。
例年、この季節にはお弁当を持った親子さん(多くの場合はお母さんと子供)の姿を見ることができるのだが、今年はそんな光景が余り見られない。
やはり「自粛」されているのだろうか?

この「自粛」ムードで、お花見を控えている人たちへ、被災地である岩手県の酒造会社の社長さんが、「お花見をやってください」と、ユーストリームなどの動画サイトで訴えているという。
私も過剰な自粛は、日本の経済にとってもプラスでは無い。
反面、だいぶ落ち着いてきたとはいえ「買占め」もまだまだあるようだ。

そこで考えたいことは、「お金の使い方」というコト。
震災以降、「不安だから、買占めに走っている」反面、「自粛だから、取りやめた」という2つの経済行動(=消費行動)が見られる。
本来であれば、「経済復興のために、余分なトコロにお金を使い、必要なトコロには必要な分だけ買う」というのが、一番なはずだ。
「必要なトコロ」というのは、ガソリンであったり水といった「生活必需品」だ。
「生活必需品」は、被災地の方々にも充分行き渡るように、必要最低限で抑える必要がある。

一方、この季節ならお花見や、春のお祭りなどは、余暇的なお金の使い方だ。
この余暇的な部分は、被災地の人たちとは関係なく使える部分でもある。
ということは、余暇的部分は被災地の方々に迷惑の掛らない部分だというコトになる。
特に、震災以降中止となったお祭りには、「神事」という意味もあったはずだ。
「神事」として、被災地の方々のことを思い、復興を願うという考えもできるのでは無いだろうか?
「豊漁・豊作を願うお祭り」であれば、それこそ被災地の復興を願うのにうってつけなのでは?

だからこそ、被災地生まれの商品(+日本商品)を積極的に買って・使うコトが大切なのだと思う。
そして、心置きなく今年の桜を愛でて欲しい。
今年見る桜は、昨年の桜とも来年の桜とも違うはずだ。
なぜなら「被災地に思いを馳せて見る桜」なのだから。