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2011-04-25 19:15:31 | ビジネス
一部新聞に掲載されていたのだが、兵庫にある小西酒造が作ったビールが、権威あるイギリスのコンテストで、最優秀金賞を受賞したとあった。
小西酒造と言っても、思い浮かばない方も多いかも知れない。
ブランド名は「白雪」。
そして今回受賞したビールの名前も、「白雪スノーブロンシュ」。

小西酒造株式会社HP
「白雪スノーブロンシュ」The Brewing Industry International Awards (BIIA 2011)にて最高賞"チャンピオンビール"を受賞

日頃ビール(を含む発泡酒や第3のビール)を飲まないので、ビールの味に付いてはよくわからない。
だが、ドイツと並ぶビールの本場とも言えるイギリスで、このような賞を受賞するというのは、誇らしい気持ちにもなるし、飲んでみたいという気持ちになる(味がわかるとは思わないが)。

ただそこで気になるのは、何故日本酒のメーカーである小西酒造がビール生産に携わるようになったのか?という点だ。
その理由の一つは、日本酒の消費量の低下だろう。
そのため新しい商品として、ビール生産を考えたのでは?と思うのだが、日本には既にキリンを始めプレミアムビールの先駆けとなったサントリー、「ドライ」という市場を創ったアサヒなどがあり、小西酒造が割ってはいるような状況ではなかったと思う。
それでも、そのビール市場に参入した、というコトに興味が涌く。

もちろん、キリンを始めとする日本のビール市場に参入するだけであれば、勝ち目は無いと思ったからこそ、オレンジピールやコリアンダーなどのスハーブなどを入れた、ベルギースタイルのビールということになったのだろう。

もう一つ興味深いのは、このビール製造が始まったのが、1995年ということだ。
この年「阪神淡路大震災」が起きている。
小西酒造のある伊丹市でも、甚大なる被害が出た。
その意味で、「東日本大震災」が起きた今年に、このような世界に冠たる賞を受賞したということは、被災地の酒造メーカーさんたちにとっても、大きな勇気となるのでは?と、感じている。
ビールと日本酒とでは、原料から製造の違いはあるにしても、新しいことにチャレンジをし、18年という歳月で世界に認められるほどの技術も情熱は、大きなエールとなるのでは。

日本では、余り馴染みの無い「スパイスの入ったビール」だが、このGWに飲んでみてはいかがだろう。