日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

支援の発想が変わるコトも大切

2013-03-11 18:48:14 | アラカルト
未曾有の大災害となった「東日本大震災」から、今日で丸2年。
被災地の状況も、変わりつつある様だ。
もちろん、福島県の様に「原発事故」により復興どころか、被災状況が現在進行形と言う地域もある。

この2年、被災地に向け様々な動きがあった。
まず最初に起きたのは「募金・義捐金」、「物資の供給」などの活動だった。
被災した方々にとって、当座の生活費や日用品、衣類などが必要であるコトを考えれば、当然のコトだろう。

そしてその次は、被災者の方々が作った小物などの購入だったと思う。
まだまだ企業そのものが、稼働できない状態の中で避難状態から仮設住宅へと生活の場が変わり、少しずつ生活基盤を作り社会生活を取り戻す、と言うステップでの支援だったと思う。

おそらく、この2つのステップが被災1年目の状況だったのではないだろうか?
そして丸2年が経ち、その支援のあり方を私達非被災者も考え無くてはいけないな~と、感じたのが、Yahooの「復興デパートメント」を、見た時だった。

このサイト上のデパートを初めて見た頃と比べ、扱われる様になった商品が増えてきている。
それだけではなく、楽天などに出店している非被災地の企業の商品と、変わらない内容になりつつあるコトに気がついたからだ。
確かに「復興」という名前が付いてはいるが、取り扱われている商品そのものは、その土地土地の伝統や文化を反映していたり、企業が様々な工夫をしたりしている商品で、「被災地の商品だから・・・」と言う、何処か非被災地の私達が知らない間に持っている、同情を誘うような商品では無い。
十分に非被災地の企業と、対抗できるだけの特色有る商品を出している。

むしろ非被災地にいる私達の方が、何処か同情的な意識を持って商品を購入しようとするコトの方が、建て直そうを躍起になっている被災者の方々に対して失礼な気がしたのだ。
もちろん、被災地の経済は今でも弱く、小さな災害が起きればダメージも大きい。
まだまだ人手が足りず、ボランティアを必要としている地域もあるだろうが、同情的な感覚で被災地を訪れたり、被災地の商品を購入するコトのほうが、失礼なのでは?と、思うのだ。
商品を購入し、キチンと反応を示しより良いモノづくりができるような環境を作り出していくコトこそ、これからの被災地支援となるのではないだろうか?