日々是マーケティング

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シェールガスだけが、次世代のエネルギー?

2013-03-02 21:40:00 | アラカルト
今週発売の文春の記事を、昨日のYahooのトピックスで紹介をしている。
電気代値下げは? シェールガスは日本の救世主か
実際に掲載されている、記事も読んだのだが何となく不思議な気がした記事だった。

その理由は、石油に変わる次世代のエネルギーは「シェールガスが主役」という前提で、記事が書かれているコトだ。
数年前、一大ブームというか注目された「バイオマス」や「メタンハイドレード」など、期待できる次世代エネルギーは、まだまだあるのでは?と、感じたからだ。

「メタンハイドレード」に関しては、日本近海でその存在が確認されていると聞くし、「バイオマス」に関しても、欧米で主流の「トウモロコシ」や「大豆」など、人や家畜が食べる食物と競合する植物では無く、例えば食品廃棄物や出荷される農作物の廃棄部分、籾殻など食品として消費されない、家畜飼料としても使われても限定的なモノであれば、食品価格に影響を与えないのではないだろうか?

むしろ商品化できない農作物などを、積極的に使うコトの方が地下資源頼りのエネルギーよりも、継続的で安定的なモノとなるような気がするのだ。
もちろん「素人考え」と言う範疇であるコトは、十分承知の上での話だ。

大切だと思うコトは、これまでのような地下資源中心のエネルギー政策では、「埋蔵されている資源が無くなる=エネルギーの枯渇」という、リスクを如何に減らしていくのか?と言う発想だと思う。
とすれば、何も「シェールガス」に限定した、次世代エネルギー政策である必要はないと思う。
背後には様々な思惑や圧力があるとは思うのだが・・・。

「不思議だな~」と思ったのは、メディア全体が「シェールガスが次世代のエネルギー」という雰囲気の報道をしているコトだ。
なにか意図的なコトが、背景にあるのでは?と、勘ぐりたくなってしまう。