日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

瓦礫の山から・・・

2012-03-08 11:54:45 | アラカルト
先日、新聞の中2面を使った環境省の「災害廃棄物広域処理のお願い」広告が掲載されていた。
HPなどを見ると、その巨大な瓦礫の山から分別をし、処理を進めているようだ。
その過程で、放射能検知作業も行っている様子も伺える。
このような現地での作業の姿と言うのは、残念ながら社会的影響の強いメディアなどでは、ほとんど紹介されていないような気がする。

震災が起きた11日を前に、雑誌などで見るのは「震災直後の写真と今の写真」がほとんどで、確かに写真で見る限り瓦礫で埋め尽くされていた道は、瓦礫が撤去され、人や車が通り少しづつ元の生活を取り戻し始めている様な気さえしてくる。
考えてみれば、あれほどの瓦礫が一瞬でなくなるはずも無く、瓦礫は場所を変え置かれているだけに過ぎないのだ、というコトを「広域処理のお願い」HPは教えてくれる。

今日の東急ハンズの広告にあった、陸前高田市で作られている「瓦ReKEYHOLDER」を見ながら、フッと思ったことがある。
それは「瓦礫の再利用」と言うことだ。
アスベストを含む石綿などは、再利用することはできないと思うが、コンクリート瓦礫などは洗浄し、土木工事の基礎、鉄材などは再加工する、というコトはできないだろうか?
このような分野についての知識が無いため、本当にできるのかは分からない。
ただ、再利用し土木工事の基礎材料などとして売ることができれば、自治体が負担しなくてはいけない廃棄処理負担額が減るのであれば、その浮いた分を復興の予算に回せるはずだろうし、何より分別作業をしている人たちに対しても、より多くの賃金が支払われたり、雇用の機会が増えるかも知れない。
雇用の機会が増えることで、より瓦礫の処理が早くなれば、復興の基礎となるインフラの整備も早くできる、と言うことになる。
被災地での経済活動が進む、というコトは、日本全体から見ても大きな意味を持つのでは?

余りにも突飛な考えかも知れないが、先日掲載された「災害廃棄物広域処理のお願い」の広告を見ていると、全国の自治体の受け入れだけでは難しいような気がする。
何よりも「放射能ヒステリー」状態の生活者に、このような丁寧な区分け作業が行われている、と言う事実が知らされてない今、受け入れだけを強く訴えても、理解されないような気がしている。
とすれば、現地で安全が確認されたモノについては、形を変え再利用する、と言う方法も一案のように思うのだ。
もちろん、再利用されるコンクリート瓦礫などは、全国で利用できる物として販売することもできるのではないだろうか?

広告などに掲載されたあの瓦礫の巨大な山を見て、「(震災廃棄物)受け入れ賛成・反対」だけではない、違うアイディアが必要な気がしている。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。