北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

JR京都駅 クリスマスイルミネーション

2006-12-22 01:19:57 | 写真

■京都駅の眺望

 格子状の鉄組と硝子を填め込んだ京都駅は、古都には相応しくないと批判があるものの、今日ではシンメトリーの一対を為す建築物の一つとして受け入れられつつある。今回はその京都駅のクリスマスイルミネーションについて特集したい。

Img_3853  突然ですが、京都タワーが二本になりました!行ってみようッ!!、・・・、朝一でボケてスマン。いや、その、なんというか、疲れているのだよ。

 京都市の眺望について特に問題となったのは新阪急ホテルと京都タワー、京都駅といった一連の高層建築物で、これを契機として古都は近代建築物との混在を強いられることとなったが、今更取り壊せるわけも無く、一つの風景として受け入れるのが日本の文化なのだろう。

Img_3821  京都駅エントランスの空間部分に聳え立つクリスマスツリー、映画「ガメラⅢ 邪神覚醒」では、小松基地第六航空団のF-15Jの追尾を振り切った巨大生物がここでガメラと最後の戦いを行ったとして特撮ファンには有名である。しかし見ての通り結構手狭で、こんなところに巨大生物が入れるのかと思ってしまうが、特技監督の樋口氏が京都駅を見てピンときたというから仕方ない、ただ、斬新なアイディアであることは確かであるし、面白かった。

Img_3827  更に上に登る。登頂は無料で、市民の憩いの場となった京都駅ビルだが、エスカレータを延々と登る必要があり、往復で急がなければ30分ほど見ておいた方がいい。

 写真には通路部分が写っているが、この通路も自由に行き来することが出来る。実はこの写真を撮影した部分の展望スペースは擦り傷の多いアクリル板で、撮影には向かない為、この通路からの撮影が条件的にはいい。

Img_3840  通路部分、平日の午前なので人は少ない。なんとなくSFチックな風景だが、ここも古都京都市である。通路の脇は下まで50㍍ほど、高所恐怖症の人にはお勧めできないが、京都を一望できる。特に清水寺が望見でき、新しい時代の京都を印象付けるものといえるが、中途半端な建造物の混在は、歴史文化都市にそぐわないと外国人観光客には不評である。しかし、世界歴史都市連盟は京都が発議したものであり、地方政治の一貫性欠如という問題が浮き彫りとなっている。

Img_3833  京都タワーが大きく写っているが、中央の巨大な航空機格納庫のようなものは東本願寺、京都近代化の一環として本堂が取り壊され鉄筋コンクリート式の巨大建築物になったのではなく、平成の大修理の一環として本堂を覆って修繕作業を行っている様子。有事の際には中から巨大兵器アプサラス、とか機龍とか汎用人型決戦兵器とかが出てくるわけでは絶対無い。この覆いも見苦しいといわれるが、観れるのは少なくとも50年に一度、観れるのも今の内である。

Img_3838  通路の展望スペースはこのようになっている。この通路は夜間も開放されており、夜景の撮影も可能だが、高い確率でフラッシュを焚く人がおり、アクリル板に反射して三脚を用いた長時間露光の撮影が台無しになってしまうことがある。

 ちなみに、このアクリル板は移動式足場により美的に保たれており、汚れて撮影できない、ということはない。

Img_3852  通路を渡りきり、先ほど撮影した位置とは反対側からクリスマスツリーを望む。エスカレータと比較すれば京都駅ビルの空間の大きさが判る。怪獣の決戦には手狭だが、人の大きさと比べればその大きさが判る。登るのに時間がかかるのがお解かりいただけよう。しかし、この長大な階段を足で登ろうという連中が集まった“京都駅ビル階段駆け上り競争!!”なんてものも行われている。小生は絶対参加しないが、参加者には好評だとか。

Img_3854  京都市のメインストリート、烏丸通を駅ビルより望む。古都といっても近代的な都市の街並が見える。

 手前左は京都タワーホテル、その向こうに見えるのは二月で閉店する京都近鉄百貨店プラッツで、閉店セールが実施中、上の階のソフマップは既にDVDソフトなど品薄となっており、無印良品も“売約済”の札が目立つ。烏丸通はやや傾斜しているのがこの写真から見て取れる。

Img_3696  写真を撮っていたらば夜になってしまった、訳ではなく、これは数日前に撮影した写真、当然ながらクリスマスイルミネーションは夜間でなければ見えない。日常の風景ながら、見上げるとこうしたものがあるのは新鮮である。

 どうせならばこの空間を活用し、五山送り火の時期などに、今は行われていない送り火の文字をここに示してみてはどうかな、と考えることもある。

Img_3700  クリスマスツリーを下から望む。登る時間がなかったのでここまで。ちなみに、修理に出していた18~55㍉レンズがかえってきたので、28~80㍉レンズによる写真より表現力の高い写真をお送りできると思う。このテストを兼ねて京都駅を写したのだが、如何であったろうか。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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