■防衛情報-ウクライナ戦争
日本の感覚ではなかなか信じられない。
ロシア軍はポクロフスク周辺で5個師団分の装備を喪失した、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告10月6日付発表によれば、これは破壊の様子を客観的に確認できるオープンソースからロシア軍損耗を計算している民間有志のよる計算で、これらが完全充足のロシア軍師団5個分にあたる戦車や装甲車を喪失したと画像から分析したもの。
戦車539両と装甲車両1020両を喪失したとしています。一般的に戦車は破壊された場合でも修理可能なものが多く、戦車回収車により後方に搬送することで比較的短期間で修理が可能ですが、弾薬庫に誘爆し砲塔部分が吹き飛ぶような損耗を受けますと、まず電装品などのかんそうだけでは復帰できませんが、この損耗は回収されないものが中心という。
5個師団分の装備喪失について、ロシア軍は戦車や装甲車の大きな損害と引き換えに戦術的前進を継続しようとしている結果であるとISWは分析していますが、これは同時にソ連時代に大量に備蓄された戦車や装甲車などの資産を大量消費していることに他ならず、今後数ヶ月のうちに使い果たす可能性が高くなっていることを、ISWは指摘しています。■
ロシア軍のS-70オホトーニク無人機がウクライナ上空で喪失しました。イギリス国防省ウクライナ戦況報告10月15日付発表によれば、10月5日にウクライナ上空で喪失したとしています。ロシア側の運用状況を分析した結果、ウクライナ防空システムにより撃墜されたのでは無く、制御不能となったためロシア側により意図的に撃墜されたという。
S-70オホトーニク無人機はロシアのスホーイ社が開発した戦闘用無人機でありステルス設計となっていて、ロシア側の過去の説明ではSu-57戦闘機、ロシア空軍が独自開発したステルス戦闘機とともに運用されるとのことでしたが、今回S-70を撃墜したのがどの航空機で会ったかについては判別されていません。
S-70無人機は過去10年間にわたりアクチュビンスク空軍基地において試験飛行が行われてきました。なお、撃墜されたS-70についてはウクライナ側に残骸が回収されています。高度なステルス設計とともに戦闘用無人機として開発された無人機が、破壊されたとはいえその部品すべてをウクライナに回収された現実は後々影響しましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
日本の感覚ではなかなか信じられない。
ロシア軍はポクロフスク周辺で5個師団分の装備を喪失した、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告10月6日付発表によれば、これは破壊の様子を客観的に確認できるオープンソースからロシア軍損耗を計算している民間有志のよる計算で、これらが完全充足のロシア軍師団5個分にあたる戦車や装甲車を喪失したと画像から分析したもの。
戦車539両と装甲車両1020両を喪失したとしています。一般的に戦車は破壊された場合でも修理可能なものが多く、戦車回収車により後方に搬送することで比較的短期間で修理が可能ですが、弾薬庫に誘爆し砲塔部分が吹き飛ぶような損耗を受けますと、まず電装品などのかんそうだけでは復帰できませんが、この損耗は回収されないものが中心という。
5個師団分の装備喪失について、ロシア軍は戦車や装甲車の大きな損害と引き換えに戦術的前進を継続しようとしている結果であるとISWは分析していますが、これは同時にソ連時代に大量に備蓄された戦車や装甲車などの資産を大量消費していることに他ならず、今後数ヶ月のうちに使い果たす可能性が高くなっていることを、ISWは指摘しています。■
ロシア軍のS-70オホトーニク無人機がウクライナ上空で喪失しました。イギリス国防省ウクライナ戦況報告10月15日付発表によれば、10月5日にウクライナ上空で喪失したとしています。ロシア側の運用状況を分析した結果、ウクライナ防空システムにより撃墜されたのでは無く、制御不能となったためロシア側により意図的に撃墜されたという。
S-70オホトーニク無人機はロシアのスホーイ社が開発した戦闘用無人機でありステルス設計となっていて、ロシア側の過去の説明ではSu-57戦闘機、ロシア空軍が独自開発したステルス戦闘機とともに運用されるとのことでしたが、今回S-70を撃墜したのがどの航空機で会ったかについては判別されていません。
S-70無人機は過去10年間にわたりアクチュビンスク空軍基地において試験飛行が行われてきました。なお、撃墜されたS-70についてはウクライナ側に残骸が回収されています。高度なステルス設計とともに戦闘用無人機として開発された無人機が、破壊されたとはいえその部品すべてをウクライナに回収された現実は後々影響しましょう。
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