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【京都幕間旅情】寂光院,平家物語-日本アニメの将来,平家物語のアニメーションは素晴らしかったのですが

2024-10-30 20:05:33 | 写真
■朱毛氈の上にて
 この寂光院探訪の際には未だ暑い日々であったのだけれども流石に大原までやってきますと若干ではあるがおんどは涼しく。

 寂光院、平家物語、アニメーション、と。最後少し飛躍したぞ、と思われるかもしれませんが実際、あのアニメーションの平家物語は記憶によく残るような名作であったと思いますし、寺務員さんの解説でもふと触れられ、所謂聖地巡礼というすがすがしさ。

 平家物語のアニメーションは素晴らしかったのですが、同時にこう言ったアニメーションは今後どのようになるのだろう、という、いわば担い手、アニメーターと技術の進歩について思うのです。朱毛氈の上にゆったり腰かけながらふと考えてしまった。

 特撮、日本のお家芸というべき映画技法はかなりのぶぶんCGにとってかわられたように思う、実際問題特撮の新作はテレビでは逸翁は造られているのだけれども低予算が響いていて、これは1974年オイルショックの景気後退の時機と比べてもかなり厳しい。

 映画という視点では特撮は、ほぼほぼ、昔であれば特撮が用いられた部分でもCGが用いられ、いや原点回帰として特撮は実物を用意できなかった際の代用であったのだからCGはそれこそ特撮の正統進化では無いのか、と言われるかもしれませんけれども。

 特撮は費用が掛かる、とはいわれるところ。ただ、CGも安価なのか、と問われますと、例えばシン・ゴジラなどは実質ゴジラが動く様子は17分間であったといい、質感を求めれば求めるほどCGも費用が掛かってしまう事もまた現実のようでして。

 CGも費用が掛かる、けれども将来的にAI描写によりCGの費用の掛かる部分はかなり解消されてゆくのかもしれないが、現実問題として大画面で再生するには、やはり資金力がものをいう、と、資金力で特撮草創期の日米映画資金力の話に戻ってしまう。

 蒼き鋼のアルペジオ、CGを大胆に使ったアニメーションとしてはあの作品がテレビでは草創期になるのか、無論前にもいくつかはあるのですが一応の成功を見たのはテレビアニメーションではあの作品、映画となりますと、アップルシード、なのかなあ。

 アップルシードから蒼き鋼のアルペジオ、思い起こせばこれもCGといいますかポリゴンの制作費用が提言した事で劇場映画でなくともTVアニメーションの予算でCGが使えるようになったのか、と。背景の写真からの転用は、雲の向こう約束の場所、か。

 予算になるのか、こう結論付けるのは早計かもしれないのですけれども、雲の向こう約束の場所、は写真を画像に起こす技法でキャラクター描写にアニメーターさんが、あの場合は監督さんほとんど一人でやったとも当時聞きましたが、予算を抑えた構図で。

 風立ちぬ。対極にあるのが背景をすべて手書きで頑張った、ほぼほぼ美術作品のような背景で形成されているスタジオジブリの作品なのですが、美術品は量産が利かない、一作制作するのに時間も費用もかかり、一本転ぶと大変なことになってしまうという。

 AI生成の作画によるアニメーションが主流になるのも、また時間の問題なのかなあ、と予算面で日本のアニメーションが潤沢ではない実情を背景にこう、思ってしまうのですね。勿論、大手であれば、いや中小零細もストなどで声を上げるのは必至でしょうが。

 インディーズ作品でAI生成画によるアニメーションがまず怪物のような作品が出てくるのだろう、例えばあの月姫、のような作品がいきなり静止画ノベルゲームではなくアニメーション作品で出てしまうような、そんなところから変容が始まる、気がするのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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