■防衛情報-ウクライナ戦争
不整地突破能力を考えると機械化部隊の重要性が。
ウクライナでは秋の泥濘期が始まった、ISWSアメリカ戦争研究所は10月18日付ウクライナ戦況報告において、ロシア軍はウクライナ国内での秋の泥濘期が始まったとの報告を挙げていると戦況分析に記載しました。ウクライナでは冬はバケツ一杯の水がスプーン一杯の泥を生み、夏はスプーン一杯の水がバケツ一杯の泥を生むといいます。
泥濘期は真夏の乾燥した期間ではなく、春と秋に訪れており、逆に冬には地面が凍結します。泥濘とは、戦車を含めた装軌車両さえ通行が困難と成程、運用に支障をきたし、機械化部隊の機動を阻害するとともに兵站線も麻痺させ、攻撃を行う側には非常に不利となります。また近年は気候変動により冬季にも泥濘期が続くことが確認されています。■
泥濘期を前にしたロシア軍機械化部隊動向についてISWSアメリカ戦争研究所は10月18日付ウクライナ戦況報告において、コスティヤンチニフカ付近で大隊規模の、マクシミリャニフカ付近で大隊規模、セリドブ近郊で中隊規模、クラホフ方面で複数の中隊規模という攻撃を実施しているとのこと。これらの地域の多くはドネツク市近郊にある。
ウクライナ国家警備隊のムジチュク報道官によれば秋の泥濘地を前にロシア軍は機械化部隊による攻撃を強化しているとのこと。具体的にはポクロフスク放免とクラホフ方面において歩兵突撃の支援に装甲車を投入する事例が増えているものの、ウクライナ軍は対戦車火力や無人機を集中しこれら装甲車両にこうか的な打撃を与えているとのこと。■
10月16日0404時キエフ発共同通信電によればロシア軍は北朝鮮兵3000名規模の部隊を編成しているとのこと。ウクライナ情報機関筋として15日にこれら北朝鮮兵がウクライナ国境に接するロシア西部クルスク州およびブリャンスク州で確認されたとのこと、現時点で戦闘任務に就いているかどうかについては不明としています。
ゼレンスキー大統領はこの北朝鮮軍に関する問題について14日の声明で触れており、ロシアによる侵攻に北朝鮮が実際に関与している、と発言しています。関与については従来、法案の供給が主なものとなっていましたが、此処に人員の派遣という踏み込んだ軍事行動が為されるようになった構図です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
不整地突破能力を考えると機械化部隊の重要性が。
ウクライナでは秋の泥濘期が始まった、ISWSアメリカ戦争研究所は10月18日付ウクライナ戦況報告において、ロシア軍はウクライナ国内での秋の泥濘期が始まったとの報告を挙げていると戦況分析に記載しました。ウクライナでは冬はバケツ一杯の水がスプーン一杯の泥を生み、夏はスプーン一杯の水がバケツ一杯の泥を生むといいます。
泥濘期は真夏の乾燥した期間ではなく、春と秋に訪れており、逆に冬には地面が凍結します。泥濘とは、戦車を含めた装軌車両さえ通行が困難と成程、運用に支障をきたし、機械化部隊の機動を阻害するとともに兵站線も麻痺させ、攻撃を行う側には非常に不利となります。また近年は気候変動により冬季にも泥濘期が続くことが確認されています。■
泥濘期を前にしたロシア軍機械化部隊動向についてISWSアメリカ戦争研究所は10月18日付ウクライナ戦況報告において、コスティヤンチニフカ付近で大隊規模の、マクシミリャニフカ付近で大隊規模、セリドブ近郊で中隊規模、クラホフ方面で複数の中隊規模という攻撃を実施しているとのこと。これらの地域の多くはドネツク市近郊にある。
ウクライナ国家警備隊のムジチュク報道官によれば秋の泥濘地を前にロシア軍は機械化部隊による攻撃を強化しているとのこと。具体的にはポクロフスク放免とクラホフ方面において歩兵突撃の支援に装甲車を投入する事例が増えているものの、ウクライナ軍は対戦車火力や無人機を集中しこれら装甲車両にこうか的な打撃を与えているとのこと。■
10月16日0404時キエフ発共同通信電によればロシア軍は北朝鮮兵3000名規模の部隊を編成しているとのこと。ウクライナ情報機関筋として15日にこれら北朝鮮兵がウクライナ国境に接するロシア西部クルスク州およびブリャンスク州で確認されたとのこと、現時点で戦闘任務に就いているかどうかについては不明としています。
ゼレンスキー大統領はこの北朝鮮軍に関する問題について14日の声明で触れており、ロシアによる侵攻に北朝鮮が実際に関与している、と発言しています。関与については従来、法案の供給が主なものとなっていましたが、此処に人員の派遣という踏み込んだ軍事行動が為されるようになった構図です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)