北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

百里基地航空祭2012特別公開(2012.10.20) 東京防空担う空の精鋭

2012-10-21 00:29:33 | 航空自衛隊 装備名鑑

■PowerShotG-12撮影詳報

 百里基地航空祭特別公開の速報記事、もう少し詳しく紹介してみましょう、本日が本番ですから。

Img_6388 百里基地は第七航空団と偵察航空隊が展開する基地で、F-15J戦闘機一個飛行隊とF-4EJ改一個飛行隊にRF-4偵察機一個飛行隊が展開している基地、なのですが、なによりも航空自衛隊がほぼ占有している基地ということで、飛行場を目いっぱい活用した航空祭、というのが見どころとなっています。

Img_6221 ほぼ、という表現は、百里基地は2010年3月11日にその一部を茨城空港として開校させ、官民共同飛行場となったからです。が、です、定期便が物凄く少なく、小松空港と小松基地、なんかを見慣れている身の上としては、いや、便数が激減している県営名古屋空港と小牧基地を比べても少ない。

Img_6462 このような理由から、いや、本当に茨城空港は阪急茨木駅よりも狭い印象、桂駅と同じくらいか、そういうことで、飛行場はほぼすべて百里基地、とにかく多数の戦闘機が地上展示として並べられています。F-4EJ改だけで格納庫での展示を含め14機は並んでいました。そこにF-15とRF-4,頼もしい日本の防空に向かう精鋭です。

Img_6415 筑波山。進路筑波山へ!、といいましてもなかなか実感持てない方が多いでしょうが、ここ百里基地は海軍百里原飛行場の跡地を利用している一方、予科練が置かれた霞ケ浦飛行場からそう遠くない場所にあります。自衛隊の航空機と筑波山、何か込み上げてくるものがありますが、まあ、それは当方の個人的事情というところ。

Img_6283 F-4EJ改、力強く離陸する様子ですが、シャッター速度がそこまで想定していなかったため、ぶれてしまっています。主力の撮影機材はEOS7Dですが、この記事の特集写真は全てG-12で片手間に撮ったもの、コンパクトデジタルカメラと一段低く見られる装備ですが、小銃と拳銃、ミサイルと機関砲、それくらいには活躍できる。

Img_6452 筑波山とF-15,コックピットにはパイロットがエンジン停止の瞬間を待っています、が、なかなかエンジンを停止させないものですからざっと10時間ほど耳の中をF-15の音が響いていました。しかし、共鳴効果なのか、隊員さんいわく距離をおくとF-4の方がうるさく、F-15よりもF-2のほうが音が響くこともある、と。

Img_6431 さてさて、飛行展示ですが今年はブルーインパルスが来ません、那覇に行っているのでしょうか、その関係だと思います、飛行展示の尺を稼ぐために大編隊の飛行展示、ありません、編隊を構成する機体が機種ごとに数機づつ少数の編隊で別れて飛行しています。大編隊を期待したのですけど、これは少々残念かも。

Img_6194 そして飛行展示は午後から救難飛行展示が行われ、終了時間直前にF-15の機動飛行が実施、特別塗装機がこの機動飛行で活躍しますので、終了時刻間近になっても航空機ファンは第一線で撮影を続けている、ということ。まあ、当方も撮影したいひとりであり、実のところその一人だったわけなのですが。

Img_6456 外来機ですが、三沢からF-2が、そして岩国からF/A-18が来ていました、C-130H輸送機にP-3C哨戒機と航空祭外来機の定番は集まっていまして、しかし、KC-767やE-767というような大型機が来ていませんでした、E-2Cもいませんでしたね。政府専用機は現在任務中で本日羽田に帰ってくるみたい。

Img_64650 格納庫での展示は、コックピット一般公開、F-4が30分待ちでF-15が60分待ちでしたがおこなわれ、兵装展示が実施、そしてこのほか油圧稼働展示が行われています。そして、T-4と集塵装置の展示も、福島第一原発災害派遣にて活躍した装備、その昔はF-4に搭載されていたものも展示されていました。

Img_6479 そしていきなり緊急発進!、一日司令の幼児さんたちが押した非常ベルの轟音一下に駆け出せ青春!、というような颯爽とした駆け足で機体に飛びついてゆきます。この百里基地は本州沿いに南下する東京急行、ロシア機の長距離飛行を東京に接近させない重要な任務を負う基地で、その様子の展示です。

Img_6522 緊急発進の展示を行ったF-4はそのまま離陸すると共に太平洋上で編隊を組み直し、そのまま対地攻撃展示、まあ、いろいろと撮ることができたのですが、主としてEOS7Dの戦果、G-12ではこんな感じの写真が限界です。帰路はやはり渋滞して石岡駅まで一時間ほどかかりましたが、なんとか戻りました次第です。

北大路機関:はるな

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百里基地航空祭2012特別公開(2012.10.20) PowerShotG-12撮影速報

2012-10-20 19:54:03 | 航空自衛隊 装備名鑑

■首都防空の中枢、百里基地

 百里基地航空祭特別公開へ行ってまいりました。石岡駅から遠い遠い、シャトルバスで一時間前後という。

Img_6654 百里基地へ行くのは今回が初めてです。しかし、百里の機体は観艦式の常連ですし、オジロワシも入間や横田で展示される機体ではあるのですが、百里基地は遠かった、また航空観閲式も予行にお誘いいただいたのですが、残念ながら東千歳への航空券を押えたばかりで行くことができなかった、ということ。

Img_6645 こうして遠路茨城に展開しました、考えれば茨城はつくば市いがい初めて、基地に到着しますと快晴で、F-4にF-15とRF-4が並んでおり、小松基地や新田原基地など他の戦闘機航空団の基地とは並ぶ機体の数が断然に多く、なかなか楽しむことができました。なお、百里基地航空祭本番は明日です。

北大路機関:はるな

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平成二十四年度十月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2012.10.20・21)

2012-10-19 23:10:39 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 ようやく台風が動きました、当方は長距離移動先、出先のホテルから失礼いたします。

Img_9047 今週末一番熱いのは沖縄です。沖縄が暑いのは当り前だろう、といわれるかもしれませんが気温だけではなく自衛隊行事が熱い、明日土曜日に第15旅団創設記念行事那覇駐屯地祭、日曜日に那覇基地開庁40周年航空祭、隣同士で土曜日に旅団祭と日曜日に航空祭、なんていうところはなかなかありません。

Img_9203 那覇駐屯地や那覇基地はどちらかだけならば羽田からやりようによっては日帰りも可能、沖縄ゆいレールで一本、時間的に余裕のある方は嘉数高台公園から普天間基地を俯瞰してMV-22を探してみてもいいやもしれません。それにしても那覇、沖縄周辺に遊弋していた台風が動いて、幸いでしたね。

Img_9353 百里基地航空祭2012、本州で今週末最大の自衛隊行事はこの航空祭でしょう、茨城県のこの基地にはF-4とF-15各一個飛行隊を運用し首都防空に当たる第七航空団とRF-4を運用する偵察航空隊が展開しています。もっとも、JR常磐線石岡駅から10km以上離れ渋滞常態の通称隔離基地として恐れられる基地ですので、足を運ぶ際には注意する必要があるでしょう。

Gimg_4339 大村陸海空自衛隊四部隊合同記念行事、今週末九州最大の自衛隊行事はこちらでしょうか、土曜日に大村市中パレード、日曜日に大村駐屯地祭が行われます。市中パレードですが海上自衛隊航空自衛隊の行進が行われるほか、戦車も参加する行事です。佐世保も近いですし、お勧め。

Kimg_0472 今週末、機甲科部隊関係の行事では、玖珠駐屯地と日本原駐屯地祭が行われます。玖珠駐屯地は第4戦車大隊と第8戦車大隊、二個大隊も駐屯している駐屯地です。日本原駐屯地は第13戦車中隊と第14戦車中隊の駐屯する岡山県の駐屯地です。装備されているのは74式戦車ですが、観閲行進から訓練展示まで見どころはたくさん。

Img_6595 施設部隊行事としては施設学校が置かれている勝田駐屯地での記念行事、いわゆる施設学校祭が行われます。最新装備の07式機動支援橋は此処でしか見られないのですが、同日が百里基地航空祭、近くをF-15が飛び回るのですから、これはもう違う意味で精神を試されそう。

Cimg_6290 久留米駐屯地祭。久留米駐屯地は福岡市から西鉄線で一本の駐屯地、第4特科連隊の駐屯する特科部隊駐屯地です。FH-70榴弾砲を運用する部隊で、牽引砲ではありますが持続射撃能力や瞬発射撃能力に優れる火砲で、牽引砲ということで甘く見れば大変なことになる高性能砲ですが、自走榴弾砲並みの取得費用は災いし、開発国の欧州では普及しませんでしたが、日本では高く評価された砲です。

Nimg_4749 山口駐屯地、第17普通科連隊の駐屯している駐屯地です。米子駐屯地、第8普通科連隊の駐屯する駐屯地です。第17連隊も第8連隊も共に第13旅団の隷下部隊です。日本海沿岸にはほかに出雲駐屯地があり、第13旅団の日本海防衛重視を端的に示す配置と言えるやもしれません。

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える 全18回連載総集編上(第1回~第9回)

2012-10-18 21:19:22 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事

◆国家危機へ備える防災予算の確保

 今回と次回にかけ、全18回に渡り紹介しました“巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える”総集編を掲載します。震災復興予算の流用が問題視される中ではありますが、防災予算として確保すべき、と考えた装備を列挙しています。

Nankai1_img_0879◆2012-04-22:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える①
2012-04-22
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える① 高機動車水陸両用型開発の必要性
◆広く薄く配備し、津波被害へ備える
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>04/post<wbr></wbr>_f1f4.h<wbr></wbr>tml

Nankai2_yimg_4776◆2012-05-01:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える②
2012-05-01
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える② 広大な被災地へ災害派遣部隊の通信確保問題
◆情報優位へ通信確保帯域確保
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_4dbb.h<wbr></wbr>tml

Nankai3_himg_6974◆2012-05-10:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える③
2012-05-10
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える③防災と沿岸防衛力両立目指す多用途哨戒艦案
◆ひうち型強化型を五地方隊へ3~4隻配備すべき
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_0d8e.h<wbr></wbr>tml

Nankai4_nimg_2051◆2012-05-19:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える④
2012-05-19
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える④ ヘリコプター空輸隊の基地復旧部隊緊急展開
◆基地機能完全喪失時の増援部隊展開方法
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_90f5.h<wbr></wbr>tml

Nankai5_nimg_0070◆2012-05-26:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑤
2012-05-26
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑤ 被害評定、補給と補給路をどう確保するのか
◆戦場監視機は必要、予算限界と必要性の狭間で
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_5f4c.h<wbr></wbr>tml

Nankai6_img_2187◆2012-06-05:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑥
2012-06-05
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑥ 自衛隊の鉄道輸送能力をどう評価するか
◆一昼夜で全部隊送り込め!
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>06/post<wbr></wbr>_3c32.h<wbr></wbr>tml

Nankai7_nimg_4320◆2012-06-14:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑦
2012-06-14
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑦ 交通統制と治安維持へ警務隊強化と警察支援
◆交通統制無ければ自衛隊派遣も難しい
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>06/post<wbr></wbr>_901c.h<wbr></wbr>tml

Nankai8_nimg_6939◆2012-06-23:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑧
2012-06-23
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑧ 災害関連死対策へどれだけ輸送すればよいか
◆自衛隊が地域の最小限補給を支えるために
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>06/post<wbr></wbr>_e701.h<wbr></wbr>tml

Nankai9_nimg_2366_1◆2012-07-03:巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑨
2012-07-03
巨大地震“南海トラフ地震”への備えを考える⑨ 津波と地盤沈下、市街地長期浸水への対処
◆大阪水没という厳しい現実へ如何に備えるか
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2012/<wbr></wbr>07/post<wbr></wbr>_81c2.h<wbr></wbr>tml

北大路機関:はるな

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ハイチ派遣国際救援隊任務完了決定 撤収支援要員10月19日日本出発

2012-10-17 23:41:21 | 防衛・安全保障

◆震災復興に一定の目途

 ハイチ地震復興人道支援任務完了が決定しました。19日に支援要員が派遣されることとなります。

Img_0481 ハイチ地震は民主党政権交代直後に発生、大統領府を始め多くの公官庁建築物が倒壊し、ハイチ人道支援任務に当たるPKO部隊本部庁舎も倒壊、我が国は震災直後には部隊の派遣を検討しているのみでしたが、緊急人道支援部隊ではなくPKO任務への派遣という形で部隊を展開、当初数か月間の任務期間は、鳩山内閣時代と菅内閣時代を通じて継続、野田内閣が漸く任務終了を決断しました。

Img_4467 統合幕僚監部の発表によれば、撤収支援部隊は陸上自衛隊十条駐屯地より神成健一1佐を指揮官とし、撤収業務の遠隔遂行を目的として45名が派遣されることとなります。部隊は10月19日に航空自衛隊小牧基地よりKC-767空中給油輸送機を以て派遣されることとなりました。

Img_8999 派遣規模は大隊規模の部隊をインフラ普及や耐震強度判定などに展開させ、防疫や医療支援など逐次必要な任務へと対応、派遣期間中に東日本大震災が発生しましたが、自衛隊の半分を被災地へ展開させ延べ派遣規模が1000万を超えるという文字通り有事ではありましたが、その期間中にも任務を遂行し続けています。

Img_3840 なお、今回派遣された施設科部隊は、ブルドーザーやショベルカー等の施設作業器材をハイチ政府に寄贈することとしました。中古の装備品ですし、民生品と差異はあまりないものではありますが、自衛隊が装備品として導入した一種の防衛装備品を供与する事例は稀有な事例と言えるでしょう。

北大路機関:はるな

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平成24年度小牧基地航空祭(2012.10.14) JASDF KOMAKI AIRSHOW 2012

2012-10-16 23:33:03 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆国際航空宇宙展が賑わう名古屋を舞台に

 日曜日、観艦式本番が行われている最中、当方は小牧基地航空祭へ行ってまいりました。

Kimg_7112 日曜日の北大路機関記事ではあたかも観艦式本番に行ったような記述ではありますが、写真は予行、と記したように流石に観艦式本番は行くことが出来ませんでした。土曜日は木更津駐屯地祭が昨年のAH-1S“ホブラ”に続き違う意味で盛況だったようでしたが、当方は四年に一度の国際航空宇宙展へ、そして日曜日は小牧へ行ったという事です。

Kimg_7381 今回の自衛隊観艦式2012はお気づきの方も多いd賞が航空自衛隊の輸送機は例年三機編隊で参加しているのですが、今回は参加していません。そして今年の小牧基地航空祭は中々規模が大きなものとなっていて、久々に派手な小牧、具体的には第五術科学校のT-1引退以来のものとなっていて、余り期待できなかった当方が度肝を抜かれたことを白状しておきましょう。

Kimg_6787 国際航空宇宙展が行われている名古屋と小牧基地は、写真のKC-767離陸を撮った背景に名駅高層ビル群が映っていることからも分かるように実はかなり近い距離にあり、小牧基地は県営名古屋空港、かつて中部国際空港が開港するまでは中京地区の空の玄関であった名古屋空港と滑走路を共有している飛行場です。

Kimg_8045 今回の航空祭はKC-767が頑張りました、本邦初となる航空祭での一般公開になるのか、その二機編隊での飛行展示を筆頭にC-130H輸送機と空中給油展示をしつつ基地上空を旋回機動飛行や、KC-767の大柄な機体を用いての傍目に見る方が手に汗握る迫力の機動飛行など、まさかそんな機動飛行は無理と思う会場多数の観客から歓声を一手に引き受けました。

Kimg_6090 そして飛行展示の高度が少し低い、という印象がかなりありました。低ければそれだけ同じ飛行展示を行うにも技術的に高いものが要求されるのですが、同時に地上から見上げる航空機は低い高度を飛び飛行展示を行う方が迫力を増すことは良いまでもありません。

Kimg_6577 救難飛行展示は午前と午後に二回実施され、小牧が誇る救難教育隊による固定翼回転翼混成大編隊の飛行展示は今年行われませんでしたが、国際航空宇宙展と掛け持ちの試みには有難い展示予定だったようです。なんとなれ、小牧基地は名鉄小牧線牛山駅から徒歩すぐ、そして小牧線は名古屋市営地下鉄環状の名城線から上飯田連絡線にて結ばれているからです。

Kimg_6495 昨年は、実は恥ずかしながら飛行展示の予定を完全に記憶せず、唯一の編隊飛行、とはいいつつも二機編隊でしたが、その時間帯に頭上を電線に遮られ、エプロン地区からはシャトルバスでしか移動できない資料館周辺に展開するという大失敗を犯しましたので、今年は万全の態勢で臨みました。

Kimg_7503 今回の目玉はブルーインパルスでしょう。小牧基地は周辺自治体からの要請によりブルーインパルスの飛行展示が、なんでも危険とかで実施できなかったのですが、国際航空宇宙展へ参加する機体の発進、という事でNAGOYAとブルーを一枚に収める貴重な機会となったことを挙げておきます。

Kimg_8501 ヘリコプターによる空中消火展示は入間ヘリコプター空輸隊によりCH-47Jが参加し行われたのですが、今年の小牧基地航空祭はこれに加えて消防小隊の航空機火災用消防車多数を同時に展開しての航空機火災想定消火訓練展示が行われ、これも迫力はなかなかのもの。

Kimg_7838 そして空中給油展示の際にKC-767に協力した飛行開発実験団所属のF-2支援戦闘機とF-15戦闘機による機動飛行の展示が行われています。もともと航空自衛隊の戦闘機はここ名古屋空港に隣接する三菱重工から巣立った戦闘機なのですから、故郷に錦を飾る、というところか。

Kimg_6849 C-130Hの離陸、迫力です。それにしても、国際航空宇宙展を県営名古屋空港で実施することは出来なかったのか、これは大きな疑問です。中部国際空港開港により激減した便数と利用者回復の起爆剤に、特に会場となる敷地は三菱重工小牧南工場を含め確保できるのですし。

Kimg_6960 撮った、この一枚、昨年失敗して待つこと文字通り一年、一年込めた、もとい一念込めた一枚。国際航空宇宙展ですが、名古屋空港で実施すればパブリックデイの二日間は小牧基地航空祭が家族公開日と本番で空は賑やかですし、東京から離れた名古屋では大手エアラインや政府との商談よりも地方空港に適合したビジネスジェットや防災ヘリに格安航空会社用旅客機などの商談機会はあったはず。

Kimg_6994 こうして来てよかった今年の小牧、と幾度か思いつつ最後まで撮影を続けました。この小牧基地航空祭ですが、来場者が航空祭の規模に対して、それほど多くないことから最前列付近でもゆとりを以て飛行展示や航空機の発着を見ることが出来ます。そういう意味では家族連れむきの航空祭と言えるやもしれません。

北大路機関:はるな

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国際航空宇宙展 JAPAN INTERNATIONAL AEROSPACE EXHIBITION 2012

2012-10-15 22:57:29 | 先端軍事テクノロジー

◆名古屋市ポートメッセ名古屋会場

 愛知県名古屋市と常滑市で先週開催されました国際航空宇宙展へ行ってまいりました。本日はPowerShotG-12にて撮影した写真にて速報をお伝えします。

Iimg_5661 四年に一度行われる国際航空宇宙展、前回は横浜市で行われましたが今回は愛知県名古屋市で行われました、国産小型旅客機MRJが三菱重工を中心に開発が進められる名古屋市で、名古屋にて開催が決定した時点ではMRJの完成が見込まれたのですが、少々遅れてしまっているのは御承知の通り。

Iimg_5613 今回は、名古屋港に隣接するポートメッセ名古屋会場、そして航空機の実機を展示する中部国際空港会場と二つの会場にて実施されました。中部国際空港会場ではC-1輸送機やYS-11輸送機にT-4練習機やT-7練習機等が展示されたとのことです。実機ならば、国産大型御三家のC-2輸送機とP-1哨戒機にUS-2救難飛行艇に来てほしかった。

Iimg_5659 中部国際空港会場では飛行展示としてAS-365やベル212、EC-135にBK-117,それにOH-1等が飛行展示を行ったほかブルーインパルスも十分程度で飛行展示を行ったのですが、ううむ、四年に一度なのですから、こちらももう少し派手なものが期待したかったです。次期政府専用機候補で747-8を推すとか、MV-22に737AEWなんかも。

Iimg_5599 ポートメッセ名古屋会場、最初の実感はかなり入場者が少なかった、というところでしょうか、来場者9万程度を見込んでいたところ12万の入場者があったということで、成功ではあったようですが、無人機ブースなどは無人だったり、海外からのブースは一般公開日だけと信じたいのですが、ほぼがらんどうという。

Iimg_5775_2 前回の国際航空宇宙展は、次期戦闘機選定の最中で首都東京にも近く、ロッキードのF-22とF-35とボーイングのF/A-18EにF-15E,それにBAEのEF-2000が多数の模型を並べ、技術研究本部は次の航空技術をめざしATD-X心神モックアップを展示、ここに大手商社多数が協賛し、それはもう活気あふれるものでした。

Iimg_5703 なかなか解説もいい加減で、Mk-41VLSの搭載艦艇紹介に海上自衛隊あきづき型のシルエットが描かれながらも、これ、初代護衛艦あきづき、なのでは、というものもあった模様。過去最大の参加企業数という触れ込みも、中京地区の下請けをかなり動員したという印象でしたね。

Iimg_5679 次期戦闘機選定が完了しているのですけれども、例えばMV-22なんかはモックアップを展示すれば潜在的な顧客として日本はあり得るわけですし、米空軍のF-15Cを展示し、航空自衛隊F-15Jの近代化改修案を提示する、E-2C早期警戒機の後継やAH-64D調達中断後のAH-1S後継機など、もう少し派手な売り込みはあってよかったと思う。東京に近い横浜と、名古屋の違い。

Iimg_5674 モックアップと言えば、遅れているMRJは胴体モックアップのみだったし、前回は二機ほどあったビジネスジェットに関しても一機もなかった、大手エアライン本社や公官庁から遠い名古屋でも、災害対処用防災機やローカルLCCや新興エアライン向けにボンバルディアやエンブラエルも期待できたはずだが。

Iimg_5614 数少ない実物大モックアップ、アフスタウェストランドAW-169,考えれば岐阜の川重はCH-47やAW-101のライセンス生産を行いC-130やP-3Cの定期整備を実施、名古屋の三菱はUH-60やF-15のライセンス生産を行う、これらの技術の延長上にロッキードはF-35の定期整備を一部日本に委託する方針を出していて、海外軍用機の整備サービスを、名古屋で実施するからこそ大きく売り出してもよかったのではないか。

Iimg_5779 こうした意味からは奮闘していたのは宇宙開発の分野やも、隣の会場で宇宙開発を展示していたのだけれども、宇宙産業は特に人工衛星の技術で日本が何とか世界に追い付く分野であり、その裾野産業とロケットについてはこの地域との結びつきも大きいわけで、海上ではこれが反映されていた。

Iimg_5784 思わぬ驚きはネ20、国産初のジェットエンジンがIHIにより展示されていたこと、運ぶのは大変だろうけれど、三菱重工も小牧南工場から実物で展示されている零戦や秋水を持ってきたら、目玉展示になったかもしれない。なにぶん、前回の横浜会場の熱気を知っているだけに消化不良感をぬぐえず、会場を後にしました。

北大路機関:はるな

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自衛隊観艦式2012 海上自衛隊創設60周年 JMSDF FLEET REVIEW 2012

2012-10-14 22:41:14 | 海上自衛隊 催事

◆本日10月14日観艦式本番挙行!

 本日観艦式本番が野田総理大臣観閲の下相模湾にて挙行されました。今回は予行を撮影したG-12の写真からその様子を少しお伝えしましょう。

Nimg_4845 観艦式とは、海軍機構がその保有する戦力を装備面と訓練面から精強さと運用能力を観閲官を筆頭とした国民に対し示し、国民からの負託された責務と代償は必要な水準で維持されていることを広く提示する国家的行事であり、海上自衛隊は再建以来定期的に観艦式を実施してきました。写真は観閲官到着海域へ急行する旗艦くらま。

Nimg_4864 今回の観艦式では、前回と比較し、艦隊防空にあたるミサイル護衛艦がイージス艦とターターシステムにガスタービン推進を備えた近代的護衛艦で形成され、一方で旧地方隊配備用小型護衛艦は大きく整理され、観艦式には参加しませんでした。加えて新型護衛艦の参加やヘリコプター搭載護衛艦の世代交代など特筆すべきものは多々あります。

Nimg_48900 観閲官を乗艦させ、観閲艦として旗艦任務に当たる護衛艦くらま、後方にはヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、ミサイル護衛艦ちょうかい、ミサイル護衛艦あたご、が続き先導艦として護衛艦ゆうだち、が相模湾を進む。五隻ではありますが、実質的に機動部隊、という表現が当てはまる威風堂々の陣形です。

Nimg_5396 航跡と共に相模湾を進む部隊、この日は雨天の予報もあったのだけれども、予報は外れるもの。観閲付属部隊は、護衛艦いなづま、支援艦あすか、潜水艦救難艦ちはや、護衛艦やまゆき、訓練支援艦てんりゅう、を以て編制、並行して観閲付属部隊が航行、観閲部隊と観閲付属部隊の二列にて相模湾を進んでゆく。

Nimg_5415 受閲部隊、最新鋭護衛艦あきづき、を先頭に一列に進む様子は壮観の一言、護衛艦あきづき、護衛艦はたかぜ、護衛艦しらね、護衛艦たかなみ、護衛艦おおなみ、護衛艦はるさめ、護衛艦いせ、護衛艦せとぎり、護衛艦はるゆき、護衛艦あさゆき、そして写真には写らない後方には更に18隻が続く。

Nimg_5417 最新鋭護衛艦あきづき、今年春に就役したばかりの新世代汎用護衛艦で、イージスシステムを補完する国産多機能火器管制システムFCS-3改を搭載した汎用護衛艦、従来のミサイル護衛艦が担った艦隊防空に準じる僚艦防空能力を有し、基準排水量5050t、満載排水量は7000tに達する頼もしい新型艦だ。

Nimg_5421 しらね、くらま。海上自衛隊の一時代を築いたヘリコプター搭載護衛艦、対潜戦闘を海洋の自由維持への基盤と考えた海上自衛隊が独自の運用体系に基づいて導入、米海軍では空母搭載の大型対潜ヘリコプター三機を集中運用し、二隻で米空母一隻分の回転翼対潜哨戒部隊を運用可能な部隊で、この運用思想は今後も改良され受け継がれる。

Nimg_5432 ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが型は、今回一番艦ひゅうが、二番艦いせ、が参加しました。満載排水量19000tという巨大な船体は新しい全通飛行甲板型の船体を有するもので、搭載する航空機を切り替えることで究極の多用途艦としての能力を発揮するものです。手前には潜水艦、潜水艦は最新鋭の潜水艦けんりゅう、潜水艦いそしお、潜水艦わかしお、が参加です。

Nimg_5429 掃海母艦ぶんご、掃海艇あいしま、掃海艇みやじま、掃海艇ひらしま、掃海艇たかしま、掃海艇えのしま、続いて輸送艦くにさき、LCACが見える。これに続いてミサイル艇しらたか、ミサイル艇くまたか、護衛艦うみぎり、が続き、外国艦艇三隻が航行、受閲部隊を構成しました。

Nimg_4918 観閲部隊と観閲付属部隊の間を受閲部隊が進み、多数の艦艇が相模湾に展開、これだけの艦隊行動を多種多様な艦艇と厳しい海象を背景に陣形を維持し遂行するだけでも高い能力が求められます。今回の観艦式は参加艦艇が40隻と発表されましたが、参加予定の海上保安庁巡視船が任務により参加を取りやめ、海上自衛隊艦艇36隻と外国艦艇3隻の39隻、となりました。

Nimg_5438 受閲航空部隊の展開、参加航空機は33機の予定でしたが、海上自衛隊23機と陸上自衛隊3機、そして航空自衛隊より7機が参加する予定であったのですが、機材の都合により航空自衛隊の参加航空機に変更があったようです。しかし、延々と続く航空機の編隊は観艦式の規模を推し量る何よりもの指標でしょう。

Nimg_4933 富士山を背景に艦隊は一斉に変針、ここから訓練展示へと入ります。陣形運動や実爆を伴う展示、空包発射や部隊行動などを展示したのですが、物凄い迫力と高い練度の誇示を記録に収めましたものの、残念ながらG-12ではなく、EOS-7DとEOS-50Dにより撮影しましたので、今回の記事では掲載できません。

Nimg_4954 一連の展示を終えて横須賀へ戻る艦上から撮影した情景。光の加減はやや逆光気味ではあり、そして視界も完全というわけではありませんが、一列に艦隊が進む様子はよくわかります、浦賀水道に入れば一列になる必要があり、その分、艦隊の総延長は物凄いこととなり、水平線一杯に点々と並ぶ艦艇が進んでゆきます。

Nimg_5445 さて、この時期の観艦式ですが、軍事機構第一の任務は抑止力を行使し予防外交の最後を担う機関として紛争の武力紛争化を防ぎ、戦争と平和の転換を回避することにあります。我が国周辺情勢は冷戦終結後最大の緊張状態へ入りつつありますが、今回の展示が抑止力として昨日の平和を明日へ引き継げることを祈念するものです。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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自衛隊観艦式2012 電燈艦飾を行う横須賀基地吉倉桟橋と船越地区の艦艇

2012-10-13 23:49:53 | 海上自衛隊 催事

◆護衛艦が織りなす幻想の情景

 自衛隊観艦式2012、本日は電燈艦飾の様子を紹介しましょう、撮影は大変だった。

Yimg_2989 横須賀基地吉倉桟橋に停泊する自衛隊観艦式参加艦艇、吉倉桟橋を海側から撮影、ところで“吉倉桟橋”が高確率で“吉倉三馬氏”と変換されるのは何故だろうか、調べてもそういう偉人や知り合いがいるわけでもなし、さりとて知らないうちに他の人が使っているわけでもなし、吉倉桟橋は吉倉桟橋だろうに。

Yimg_2835 自衛隊観艦式ですが、出港へ護衛艦は海側を艦首として停泊しているため、陸上から撮影したのでは艦尾からしか撮ることはできません。そこで、いろいろと考えてみた結果、三脚を使っての長時間露光撮影は断念して軍港巡り遊覧船ナイトクルーズ乗船券2500円を購入し乗船しました。

Yimg_2842 当然と言えば当然なのですが、遊覧船は大きな船ではありませんから、揺れるといえば揺れます、しかもこの日は風が強く波が荒かった、まあ、前回の観艦式はこれに雨が加わっているので、それを考えれば今回は少々マシな状況になるのか、さりとて、揺れる状況で長時間露光は出来ず、しかし、露光時間を短縮しては真っ暗な一枚が仕上がるのみ。

Yimg_2867 鉄道車両の夜間撮影で培った流し撮りの技術を応用して、仕方ないので、精一杯のISO感度を、もちろん常用の範囲内なのですけれども、とっておき船の動揺が頂点になる一瞬を狙ってEOS-7Dの連写能力を最大限発揮して、数枚の中から一枚のぶれていない一枚を探すことに。

Yimg_2956 吉倉桟橋から船越地区へ、真横から撮影する航路でしたので、海面に写る電燈の光がより情景を際立たせています。良い写真かもしれませんが、しかし、写真の三隻であれば地方隊展示訓練でも見ることが出来る規模、なんとか吉倉桟橋をよりよく撮影したかったものですね。おおすみ型程度の艦を足場に利用できれば動揺はなかったか。

Yimg_3046 それにしても再度考えてみれば、護衛艦いせ、が陸上に艦首を向けているのですから、高台の公園から三脚を利用して撮影してみてもよかったやもしれませんね。こう思いつつ、しかし、相当数の写真お腹で何枚か使える写真を見つけられる程度の撮影を終えて、遊覧船接岸と共に陸へ戻りました。

北大路機関:はるな

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平成二十四年度十月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2012.10.13・14)

2012-10-12 22:27:18 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 急に寒くなり、蝉の声がやんでまだ数週間というほどで体調を崩しがちではありますが、皆々様如何お過ごしでしょうか。

Bimg_4892 今週末は日曜日にいよいよ自衛隊観艦式本番が行われるのですが、その他の自衛隊関連行事も中々の盛況です。南西諸島には台風が接近している中で少々不安は残るのですが、まあ、台風の動向は沖縄周辺のみ、北上は週明けとのことですので今週末の行事は何とかなるのでしょうか。

Bimg_7289 小牧基地航空祭、愛知県の小牧基地、県営名古屋空港と滑走路を共有し、海外派遣の中枢というべきC-130H輸送機とKC-767空中給油輸送機を運用し、航空自衛隊で最も厳しい救難員を選抜し養成し訓練する救難教育隊の展開する基地で、航空祭が行われます。名古屋から地下鉄で行けるのが魅力ですね。

Bimg_6599 陸上自衛隊関係では、重装備部隊の行事として第6戦車大隊の駐屯する大和駐屯地、ヤマトチュウトンチではなくタイワチュウトンチ、と読むのですが宮城県のこの駐屯地、そして西部方面特科隊の駐屯する湯布院駐屯地にて西部方面特科隊創設10周年記念行事が行われます。

Img_2421 普通科部隊関連行事では、第6師団隷下の第44普通科連隊の駐屯する福島駐屯地、そして第2師団隷下の第25普通科連隊の駐屯する北海道の遠軽駐屯地祭が行われます。25連隊は一部中隊に装甲車を受領しましたので、迫力は増倍、という事になるのでしょうか。普通科部隊と言えど迫力は中々の行事が多い。

Iimg_2029 木更津航空祭、木更津駐屯地は千葉県臨海部に或る中央即応集団第一ヘリコプター団の駐屯地で、一機50億円の緒方輸送ヘリコプターCH-47J/JAが50機集中配備され、第四対戦車ヘリコプター隊のAH-1Sも配備されている駐屯地、しかし駐屯地祭ではなく木更津航空祭と呼ばれていることからわかるように、大型ヘリの大編隊が注目の行事です。

Bimg_0785 陸上自衛隊航空部隊行事では、このほか西部方面ヘリコプター隊の第3対戦車ヘリコプター隊や多用途ヘリ部隊、それに第4師団隷下の第4飛行隊が駐屯する駐屯地で、吉野ケ里遺跡の近くにあります。第3対戦車ヘリコプター隊は日本で唯一AH-64D戦闘ヘリコプターを運用する実戦部隊になります。目達原は土曜日なのでご注意ください。

Img_0339 土浦駐屯地創設記念行事武器学校祭、かつて予科練が置かれた土浦では、残念ながら予科練施設は老朽化で解体されてしまったのですけれども、武器学校が置かれています。武器学校は整備支援や稼働率向上などを研究し戦術開発を行う自衛隊の部隊で、整備の達人がわが国最初の国産戦車89式戦車を復元、教材として最新の10式戦車も配備されてる駐屯地です。

Gimg_5548 陸上自衛隊の注目行事としては我が国唯一の離島警備隊である長崎県対馬の対馬警備隊創設記念行事が行われる対馬駐屯地祭、第372施設中隊がかつての地区施設隊として任務に当たる福井県の鯖江駐屯地祭が行われ、規模はそこまで大きくないのですが第14普通科連隊が金沢から支援に展開します。小規模行事ほど部隊が間近にみえる。

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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