紹介レポです。
シリーズ第3弾です。サカマガの記事をよく読みましたが、紹介するのにこちらの存在がまず出てきます。それはJ2松本。「今、最もアツいJクラブが歩んできた道のり 熱狂の原点」として3ページの特集記事でした。J2岡山もJ2昇格した頃は、こういう取り上げられ方をしていましたが、この号では「選手の草ぬき」だけでした。残念ですねー 以下、抜粋して紹介。
「なぜ、北信越地方のこの小さなクラブは、これだけ多くの人々の心をつかみ、虜にしていくのか」というサブタイトルが目を引きます。昨日の記事で紹介したウッディネーゼはホームタウン・ウディネ市は人口が10万人足らず。そこに4万人のスタジアムとチャンピオンズリーグ出場したクラブがある。「日本のウッディネーゼ」になれそうなクラブは、確実に存在し、その筆頭がJ2松本。
まずはその動員力。アウェー東京V戦でのホームジャック状態、J初ホーム開幕戦で13,098人。これはJ2バブルではないとしています。一昨年は目標5千人で達成、昨年は目標7千人でこれまた達成。地域リーグ時代から有料化しても2千、3千人の動員ができており、地域リーグ時代から別格でした。
J2松本が集客力を維持する条件とはクラブ副社長によれば、クラブがサッカーを「観る文化」として発信すべきという信念があったと同時に、ファン・サポーターの当事者意識との事。
「クラブ運営はフロント側がすべてやり過ぎでもいけない。仕掛けを作り過ぎると、サポーターが受動的になる。どうすれば盛り上がるのか、一緒に考えればサポーターは能動的になる。「自分たちのクラブ」という意味づけがあるからこそ、これだけ動員が増えた」と。
もう一つの要因は、アルウィンの存在。FIFAの国際Aマッチの基準も満たし、収容人数2万人の専スタ。Jまで駆け上がった大事な要因の一つのようです。建設された要因説があり、「'98年の長野五輪開催時期に、松本市にも立派な競技施設を造る必要があった」「日韓W杯のキャンプ地に立候補するため」など。
実際は、'78年国体で、松本市内で自転車競技施設を造るために、県内唯一のサッカー場を潰す事になり、国体後に新しいサッカー場を造る条件に、県サッカー協会が同意。県側の多目的競技場を提案した事に対して、当時の協会会長が専スタを譲らなかったという話があります。それは長野県のサッカーのレベルを上げるために、子ども達に質の高いプレーを見せるためという強い意志が存在していました。
松本市の人口は25万人弱。周辺地域を合わせても40万人強。県庁所在地でもなく、新幹線の駅も無し。観光資源がないこの地にJクラブを作るプロジェクトは、'04年に地元JC(岡山青年会議所)が設立したNPO法人から始まりました。'65年から活動している当時無名の地元クラブを指名し、北信越2部から本気でJを目指しました。この辺りは岡山と似ていますが、松本が幸いだったのが県内に強力なライバルがいた事。現在のJFL長野です。信州ダービーを地域リーグから体験でき、2年連続でJFL昇格ができなかった事、こうした熱い戦いが多くの市民の心をとらえ、数々のドラマをサポーターが当事者として体験した事が大きいとしています。
記事では「J1へ、更にはアジアで続くであろうプロヴィンチャの物語は始まったばかり」という表現で終わっています。全くうらやましい限り。
松本山雅FC公式HP:http://www.yamaga-fc.com/
J2松本関連⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120317
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120316
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120107
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111118
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110913
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110818
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110817