J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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プロヴィンチャとしての誇り1

2012-04-09 01:00:36 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 紹介コラムです。
 読者の皆さん、「プロヴィンチャ」という言葉を知っていますか? 読者のうち、サッカー関係者(特にJを目指すorJクラブ等)の方々はご存じでしょう。当ブログでも、いつしか耳にし、「そのうち、記事にしないとなぁ」と思っていました。サカダイの最新号に特集されていたので、これはいい機会と思って購入。帰宅してゆっくり読みました。「プロヴィンチャといえば地方クラブ、だったら岡山出てくるだろ」と思いながら。
 読んでみると、「地方クラブ奮戦記 Jリーグにおける“プロヴィンチャ”の存在意義」というタイトルで、J2甲府の城福監督とJ2反町監督のインタビュー記事になっていました。以下、記事のいいところを抜粋して紹介。
   
 城福監督の考える「プロヴィンチャ」の定義
 大企業の多大なサポートを受けているクラブに対して、一般の市民や県民、地元企業によって支えられているクラブ
 そういう考え方で言うと、京都・徳島はビッグクラブで、千葉や福岡、札幌でもプロヴィンチャと言えるのではないか。広島は企業チームに見えるが、スポンサー構成から後者と言える。ホームタウン人口だけで分類するのは違うと思う。
 
 プロヴィンチャでまず思い浮かぶのが「ウッディネーゼ」(後日、当ブログでも特集します)。定義つけすれば、人口はある程度限られていて、田畑がいっぱいあり、のどかな雰囲気が漂い、都会から人も来ない町にあるクラブ。
 バルサも理想的で究極のなプロヴィンチャかもしれない。ソシオに支えられていて、王室やオーナー企業のバックアップは無し。下部から次々と選手を輩出し、強化も一貫。
 能力の高い人材を地元から幅広く発掘し、選手を育成しながらトップチームが魅力あるサッカーを見せれば、スタジアムに多くのサポーターがやって来る。こうした流れができて初めてプロヴィンチャが誕生すると思う。自分で種をまき、自分達で育てていく。自給自足の形。

「プロヴィンチャ」の強み
①絶えず現状に満足していない事
②地域を感じられる事 
③クラブに対する帰属意識
「プロヴィンチャ」の弱み
①資金や施設のサポートを自力でふやさなければならない
②新人選手の獲得の困難さ
③情報と刺激(練習相手)の少なさ
「プロヴィンチャ」の強化策と処世術
①スタイルの確立で、よそで埋もれている選手に陽の目を見させられる。
②その土地独自のサッカー文化や事情があり、それに沿ったチーム強化(強い指針)
③労力を惜しまない努力、選手獲得のアイディア
「プロヴィンチャ」の経営論
①多くの観客を集める事
②選手のサービスの精神
「プロヴィンチャ」に必要な人材
①こなせる仕事量
②地元出身の選手
「プロヴィンチャ」の存在意義と可能性
①町おこし
 プロヴィンチャがあるから町が元気になる。ないと困る存在になって初めて、スポーツが文化になる。
②隠れた才能を開花させる人材の育成力

 この記事を読んで感じたのは、反町監督の新潟時代の充実感ですね。湘南の名前は全く出てこなかったのに、新潟時代はこれをやった、これは良かったと。城福監督は甲府時代である今が充実している事。あと、思ったのは「プロヴィンチャ」の資格は「地域密着」「草の根活動」「企業チームではなく、市民クラブとしての生き方」ですね。甲府も松本もしっかり選手を町に派遣し、地域密着を図っているクラブです。名前がよく出たJ1新潟などは特にそう。その辺りが「プロヴィンチャ」と呼ばれる条件なのかもしれないなと。
 読み終わった後に、「うーむ、結局文面には、全く『岡山』は出てこなかった。まあ、出演者の主観だからしょうがない。なら、象徴するべくイメージ写真を貼ってるだろ」と、イメージ写真を1枚1枚見ていく。まあ、甲府と松本はしょうがない。他のクラブは・・・ バルサ、北九州、アスレチック・ビルバオ、鳥栖、新潟・・・ うーむ、なかったなぁ、一時はよくこういう記事で登場していたのになぁ、残念と。
 まあ、一時的な話題なので、一言では言えないのでしょうがないが、「プロヴィンチャといえば岡山」と呼ばれたいですね。昨年までは観客動員力を評価されていましたが、「交通アクセスが悪いのに岡山以上に多い」松本の登場で、今年からは言われなくなりましたね。一つでも付加価値を生み出すように頑張って欲しいと思います。

 と一度は終えた記事で、シマカズ氏に「岡山載っていなかった・・・」と言うと、「よく読んでみて下さい。『雑草抜き』で出てますよ」と。このページで終わったとすっかり思い込んでいました。その次のページはJ1仙台の2選手の対談記事で、「プロヴィンチャ」ではないと思っていたのですが、よく見ると小さくプロヴィンチャ特集の続きの表示があり、その後もJ1仙台の特集、J1新潟の特集、J1札幌の特集、J2松本の特集(これは正直うらやましかった)、九州のJクラブの特集、J2山形の特集と続いていました。その間に「プロヴィンチャの足跡」と「Jリーグ プロヴィンチャ事件簿」というページがあり、「こんな事まで起きている! 地方クラブの泣けて笑える苦労話」というページにやっと発見。
 「岡山発 練習が終わった後に雑草やミミズと格闘」というタイトルで、財田スポーツ広場での草むしりの様子がレポされていました。現在、練習場が建設中で、完成まで雑草とミミズとの格闘を覚悟しないといけないと締めくくっていました。まあ、そういうPRも必要ですが、となりに3ページにわたって「今、最もアツいJクラブが歩んできた道のり 熱狂の原点」と特集されていたJ2松本が、本当にうらやましかったですね。また、このプロヴィンチャ特集はしばらくシリーズもので紹介していきたいと思います。

 今日、そのJ2松本とのホーム戦で、カンスタに行ってきました。3連勝です。「プロヴィンチャの雄」松本山雅に試合では勝ちました! その模様は明日。地方クラブの皆さん、今週号のサカダイをお読み下さい。(別に頼まれた訳ではありませんので) 

コメント (2)
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