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J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

地域に溶け込む川崎フロンターレ42

2013-06-02 00:42:41 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

※6/2(日)19時キックオフの、ファジのアウェー岐阜戦はウルトラスでPV決定!

 事例紹介コラムです。
 当ブログも長く多くJ1川崎を紹介しており、「格」で一つ抜け出たクラブの一つです。湘南さんは百年構想、川崎さんはイベントやファンサービスのイメージが特に強いですが、この活動は知らなかったです。普段、積極的にアウトソーシングされているクラブさんには、とても参考になる事例だと思います。以下、抜粋して紹介。
    
 「駅掲示板プロジェクト」(駅掲PJ)は、JR南武線の駅構内外に設置されているJ1川崎公認掲示板を管理・運営しているサポート団体。活動も10年を超え、現在管理・運営している「フロンターレ掲示板」は、JR南武線10駅(矢向、鹿島田、平間、向河原、武蔵中原、武蔵新城、武蔵溝ノ口、登戸、中野島、稲田堤)に設置。各駅の掲示板には担当者が1名(夫婦含む)就き、試合日の告知や試合結果、リーグ戦の順位表、ユースの試合告知、ファン感のお知らせ等々、駅の利用者にチームの様々な情報を発信するよう、自作のポスターを作って掲示板に掲出。
 駅掲PJは「フロンターレをもっと多くの人に知って欲しい」「少しでもクラブの役に立ちたい」との思いでサポーター有志が集まり、掲示板の管理をしっかり行えるよう1駅1名(1組)の担当制を取り、責任を持って担当駅の掲示板を管理、運営するシステム。ポスターを貼り替えのみで駅に入場する事もあり、常に同じ人が掲示板の作業を行う事により、駅員との信頼関係も築けて活動も円滑に出来るそうです。
 クラブ公認として、クラブが作るポスターに加えて、自作ポスターを掲示板に掲出されていますが、それらもクラブのオフィシャルポスター扱いになるので、個人的メッセージをポスターに入れる事は不可。駅掲示板に使用されている写真・ロゴ類は、駅掲示板活動の範囲内にて、クラブより使用許可がおりており、一部ポスターはリサイクル紙を使用。

 担当駅は、自宅の最寄り駅や通勤途中の駅とメンバーそれぞれで、週に数回通う事もあるので、無理なく通える駅を担当する方針だとか。ポスターを製作して掲出のために駅に通うのは、基本的に試合毎で、試合後に試合結果等のポスター内容。
 この記事に新たな担当者募集が出ていました。応募内容は、「氏名・メールアドレス・意気込みなど何か一言」で、応募条件は「フロンターレが好き」「やる気と責任感がある」「インターネットによる連絡手段を持つ」「一人または夫婦1組(友達同士での応募は不可)」だそうです。

 クラブにはファン・サポーター等外部の存在を信頼してアウトソーシングがしっかりできるところ、「我々だけでやるが、手が回らないからやらない」と消極的なところがあると思われます。川崎さんは前者としてわかりやすい事例ですね。まあ、この辺りは価値観や経営構造、体質の違いもあるのではないかと思っています。
 こういういい事例を目にすると、当ブログでよく口にする「地域に根を張る」「公共財になる」という部分は、「アウトソーシング」が重要なキーワードだと改めて認識しますね。ファン・サポーターだけでなく、選手による地域・社会貢献活動が盛んなところは、選手に対しても深く信頼しているという事なのだろかと思ってみたり。うらやましいですね。
J1川崎「フロンターレ日記」該当ページ:http://www.frontale.co.jp/diary/2013/0529.html
   〃        2011年該当ページ:http://www.frontale.co.jp/diary/2011/0510.html
「駅掲示板プロジェクト」公式ブログ:http://ekikeipj.blog.so-net.ne.jp/
                  
 また、日本代表でも活躍の中村憲剛選手が「けんごのピンクアンブレラ運動」という活動をされています。憲剛選手が2010年・2011年と川崎市における児童虐待防止キャンペーンに参加し、それがきっかけでその実態を知り、自分自身も父親になった事で、さらに子どもたちを守りたいという思いが強くなって活動を始めたとか。「一般財団法人 チャイルドワン」を設立し、「世の中の児童虐待やいじめの被害からひとりでも多くの子どもたちを救う「ピンクアンブレラ運動」を実施をされています。
 ホーム試合で啓発グッズも販売されています。収益はピンクアンブレラ運動の推進のために活用され、普段はアズーロネロ(公式ショップ)の店頭でも販売。
 さすがです。サッカーだけやってればいいという価値観は皆無ですね。心が温かくなり、感動の密度が増し、こうしてサッカー以外の部分でも選手に馴染みが強くなっていくのですね。川崎には勝ち負けしか興味がないファン・サポーターは少ない事でしょう。
一般財団法人 チャイルドワン公式HP:http://child-one.org/
J1川崎関連:39383736353433323130292827262524232221 

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