事例紹介コラムです。
今までサッカーのシーンの中でも「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」という概念が登場しましたが、これらは障がい者向けの機能性を重んじるもので、ファッション性を犠牲にする場合があります。それに対して「ピープルデザイン」とはファッション性を重視し、同時に機能性を兼ね備えているデザインの事を言うそうです。今回、J2横浜で「ピープルデザイン」をコンセプトとした活動を実施されます。更に先鋭の活動ですね。以下、抜粋して紹介。
「ピープルデザイン活動」
J2横浜のオフィシャルソーシャルパートナーであるネクスタイド・エヴォリューションの協力のもと、地域貢献や社会貢献活動の一環として実施。引き続き障害者施設の職場体験や就労体験の場を創出し、作業所の仕事の創出と工賃アップに協力。
対象試合:
J2第17節 札幌戦
目的:
サッカーを中心とした障害・世代・国籍を超えたコミュニケーションの場を創出し、「ダイバー シティ=共生感」をメッセージしていく。会場内でそれらの様々な施策を展開することにより、楽しい「時間」と「空間」を提供し、更なる「地域貢献」と「社会貢献」を目指す。
主な施策:
『ほどこしを受ける「立場」から「人を喜ばせる」側へ』
クラブハウスがある横浜市神奈川区にある福祉作業所と連携し、利用者によるチケットもぎりとチラシ配布を実施。
※ピープルデザインとは
ハンディを可能性と捉え、そこから新しい歓びを生み、人を動かす力となるデザインのこと。ただ単にハンディを補って使い易くするだけではなく、同時にファッション性と機能性を兼ね備えているものを言う。現在、その定義は「第三者への配慮/共存/共生への気づき」「ハンディを解決する機能やサービス」「ファッション・インテリアデザインとして洗練」の3つのうち、2つ以上を満たすものを指定。
ここ最近では、商品だけでなく行動やサービス、街づくりのキーワードとして使用され、新たなマーケティングのキーワードとして新聞や雑誌に取り上げられ、国内外の教育機関からも注目が高まっているとか。医療関係では「医療福祉デザイン」「ホスピタルデザイン」というネーミングもあるとか。
横浜FC公式該当ページ:http://www.yokohamafc.com/news/2013/05/27/19295/
2012年度活動レポ:http://www.nextide.net/news.html#n056
ちなみに少し違う話になるかもしれませんが前の報道で、岡山労働局より障害者雇用促進法に基づく雇用について、岡山市教委と浅口市に是正勧告があったというニュースを思い出しました。同局は「障害者の社会参加や自立に向け、官民とも一層の採用拡大が必要。特に公的機関は率先して積極的な取り組みを」と呼び掛けておられます。
ファジボラにも車いすのボランティアメンバーがお一人活躍されていますが、これからは障がい者との共生の時代ですね。読者の皆さんでも職場や地域で障がい者の方とご一緒する機会が増えてくると思います。そういう中で、横浜FCさんのこの取り組みは素晴らしいと思います。今後も頑張って欲しいと思います。
他、横浜さんでは「F!toto」という試合イベントをされています。目に留まったので抜粋して紹介させていただきます。
「F!toto」
「試合スコア予想」と「横浜FC選手の中で一番最初にゴールを決める選手」を予想して投票するイベント。正解した人の中から抽選で、選手の直筆サイン入りグッズをプレゼント。前節では、横浜FC応援グッズを身に着けた人のみを対象になっていたそうです。更に神奈川区に在住、在学、在勤の人は、2回投票できるそうで、神奈川区に在住、在学、在勤の証明できるものを持参して欲しいとの事。
・対 象: 横浜FCのグッズを身に付けたお客様
・時 間: 開場~キックオフまで
・場 所: ホームゴール裏 F!totoブース
・受 付: 専用の用紙に必要事項を記入後、専用BOXに投函。
・参加賞: 参加者全員に横浜FCのオリジナルシールをプレゼント
・賞 品:
①パーフェクト賞 ※1名(試合スコアも最初にゴールを決める選手も正解):
一番最初にゴールを決めた横浜FC選手の直筆サイン入りボールと2012選手着用済みサイン入りユニフォーム(選手の指定無し)
②ゴール賞 ※1名(一番最初にゴールを決めた選手のみ正解)
一番最初にゴールを決めた横浜FC選手の直筆サイン入りボール
③スコア賞 ※3名(試合スコアのみ正解)
2012選手着用済みサイン入りユニフォーム(選手の指定無し)
・引 渡: 後日、クラブ公式HPにて当選者を発表し、当選者に賞品を発送。
※試合スコアは横浜FCが勝つか引き分けの予想のみが対象。敗戦時及び横浜FCが無得点の場合には賞品は無し。(横浜FCがゴールを決めた場合は敗戦時でもゴール賞は対象)
面白いですね。一つのアイディアだと思います。この横浜さんの事例は当てるものなので、一緒にはなりませんが他のクラブではMVP企画のイベントをクラブで開催するところがあります。そういうところもあれば、MVP企画案が出ても「うちは選手をそういう形で区別しない」という態度を取るところもあるかもしれません。後者はいわば「クラブ目線」で、ファン・サポーター目線で考えれば、MVP企画は決しておかしいものではないと思います。読者の皆さんの地元クラブはどっちの目線ですか? まぁほとんどがファン・サポーター目線で活動をされているとは思いますが。金額差が出る選手のチャリティーオークションもこれに近い話だと思います。
横浜FC関連⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130318
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130221
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110612
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100314
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090324
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070410
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061130
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061124
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060530
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060311
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051202