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2013-06-26 00:06:01 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 事例紹介コラムです。
 先日のFOOT×BRAINで、メキシコ代表特集をやっていました。日本と同様に決して体格に恵まれている訳ではないのに、世界ではトップクラスにいる存在、ロンドン五輪では、あのブラジルを破って、金メダルを獲った注目の存在、それがメキシコです。コンフェデ杯のメキシコ戦の5時間前に、放映されました。以下、抜粋して紹介。
   
 FIFAランク17位、W杯出場14回、最近では5大会連続で決勝トーナメント出場、更に近い将来彼らは世界の中心に立つと言われているメキシコの躍進の理由は、その独特の育成システムにあります。2011年U-17W杯優勝、2011年U-20W杯3位、2012年ロンドン五輪金メダルという実績があり、ユース世代の躍進が目だつ。今回のコンフェデ杯に出場しているフル代表にも五輪出場選手23人のうち8人が出場し、主力として活躍。

【メキシコ強さの秘密】
①「パスサッカーの徹底」
 「何でドリブルするんだ? パス出した方が速いだろう!」という指導。パスをつないでそのゲームを組み立てていくのがメキシコの特徴。子どもはみんなドリブルをしたがるが、パスの指示が圧倒的に多い。
   
②「20歳11ケ月ルール」
 23歳未満の若手選手を積極的な起用を促すためのルールで、国内リーグで17試合終了時にU-23選手の合計出場時間が合計1,000分以下の場合、勝ち点3が減点になる。20歳11ケ月未満は出場時間の100%加算、21歳11ケ月未満は50%、22歳11ケ月未満は23%に減少するので、若い選手に出場機会が回ってくる。
 元々は外国人枠の縮小案で、若手の育成と国内リーグの底上げに役立つ。実戦でないと若手はなかなか育たないので、とても平等な制度だと思われる。国のために育成していっている。

③「メキシコ全土に広がるスクール網」
 各クラブが全国各地にスクールを解説し、定期的に交流戦を行い、将来有望な若手を発掘している。強豪であるクルス・アスルのホームグラウンドでは、全国にある支部が一斉に集まって、タレントの発掘を兼ねた交流試合を開催しており、この日は国内10支部のユースチームが集結。本部にスカウトされるチャンスで、才能が認められれば、衣食住の補助を受けながら、プロを目指した練習ができるという。

 サッカーは国技であり、クラブスポンサーになるのがステータスになっている。トップ選手の年俸は推定3億円に対して、一般的な選手は2~3千万円。物価が日本の半分のメキシコでは破格の待遇。
 【国内リーグ1試合平均入場者数】
 1位:ドイツ(45,083人)、2位:イングランド(34,604人)、3位:スペイン(28,400人)、4位:メキシコ(25,343人)、5位:イタリア(21,921人)
 となっており、観客収入にも恵まれており、その資金は若手強化に生かされている。
 メキシコのクラブではU-17やU-20など20歳以下の選手が早くからプロとして契約し、トップ選手と同じスケジュールでリーグ戦を戦っている。恵まれた環境のもと、子どもからトップ選手までが一貫した指導が行われている。

 実は近年のメキシコの成長にJリーグも注目している。メキシコもW杯ベスト16の壁をなかなか破れない。ただ、最近の若手育成システムの成功を見ると、そろそろその壁を破って、世界の強豪の一角に入ってくるのではないかと感じられる。これから日本が越えていかなければならない壁を工夫しながら破ろうとしてきた国。そういう意味でもメキシコをよく見ていくという事は参考になるとコメント。
   
④ユース世代から国際試合を経験
  【2012年の国際試合数】
カテゴリ/メキシコ/日本
U-15/37試合/0試合  U-17/50試合/30試合  U-20/43試合/16試合  U-23/23試合/15試合
 リベルタドーレス杯に出場するなど、南米とのクラブレベルの交流があり、協会を挙げて国内リーグの底上げを図っている。

 これからの時代、メキシコが来そうですね。前にも言ったように、欧州組としてみんなヨーロッパを目指しており、確かにイタリアには物怖じせずにいい試合ができましたが、ブラジルに対しては「個」の力で負けました。個人的なアイディアですが、ブラジルやアルゼンチン、メキシコにも移籍する、中南米組が出てもいいのではないかと思います。
 あと、メキシコが導入していた「20歳11ケ月ルール」もいいですね。若手ばかり出したら、観客動員に影響が出るところでしょうが、実はメキシコリーグは世界4位の動員力。2ステージ制というファン・サポーター不在の小手先の手段ではなく、もっともっとメキシコリーグのいい部分を参考に取り入れてはどうでしょうか。
 FOOT×BRAIN、面白いですね。ふと、考えたら当ブログも、この番組と似ているところあります。これからも楽しく観させていただきたいと思います。

コメント
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