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日本代表のこと・・・244

2014-08-11 00:03:25 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 いよいよ、11日の月曜日にアギーレ新監督が来日して記者会見が行われ、肉声が聞こえるという事ですが、報道では、過去の記者会見ではスラングを駆使した毒のあるトークになっていたそうですが、いろんな意味で楽しみです。ぜひ「くそったれ」みたいなスラングを効かせて欲しいですね。ザックさんのように上品で紳士だが、結局は実績が残せなかったよりは、スラングで多少悪く言われても、結局はいい結果を残してくれたという方が絶対にいいです。そういう情報の中で、「5バック」というキーワードが浮上してきました。アギーレ監督の戦術だけでなく、ブラジルW杯で勝った国のトレンドな戦術だったとか。興味を持ったのでわかる範囲で調べてみました。これからロシアW杯まで世界を席巻するかもしれません。以下、抜粋して紹介。
   
【アギーレJ 世界が驚く5バック導入も】
  アギーレ新監督のメキシコ紙のインタビューによれば、9~10月に中南米と4連戦(9/5:ウルグアイ、9/9:ベネズエラ、10/10:ホンジュラス、10/14:ブラジル)を行う方針。アギーレ監督は「誰も5バックでプレーしていない。5バックでプレーすることで世界は驚くだろう」と5バックを導入する可能性も示唆。
スポニチアネックス該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/08/01/kiji/K20140801008668690.html 
               
【ブラジルの環境に適合させた5バック】
 '02年日韓W杯のトルシェジャパンでは「フラットスリー」が採用されていましたが、攻撃的に相手を押し込んでしまえば守備ラインを高く保つことができていたが、劣勢になるとどうしても両ウィングバックが引いてしまい「5バック」となり、攻撃の枚数が足りなくなる状況だったようです。この時に宮本主将(当時)達が選択したのはウィングバックをずらして4バックにする事でしたが、今回のブラジルW杯では「5バック」を採用した国が快進撃という状況。
 今大会で5バックを採用した国は5か国(オランダ、アルゼンチン、メキシコ、チリ、コスタリカ)。微妙に内容は違っても、結果的に3バックや5バック(CB3人+左右ウイングバック)が今大会を席巻し、全5カ国が決勝トーナメントに進出。
 ブラジルの気温、湿度、移動距離、劣悪なピッチ、移動を含む選手への負担などを考えた上での戦術であり、ザックジャパンが「運動量」をベースに走るサッカーを目指したのとは真逆の方向性でした。前回の南アフリカ大会では比較的気温も低い会場が多かったために、優勝したスペインのポゼッションサッカーが活躍したとも言えるが、環境を考えて戦術を構成するべきという事を実感できました。

 その他、パスの平均距離(パスをした選手とパスを受けた選手の距離)の平均値について、ブラジルW杯のスペインと5バックを採用した国で比較。明らかに5バックを採用した国はパスの平均距離が長く、ブラジルW杯は「ロングパス」が多用されている大会と言えるかもしれません。
5バック: オランダ:21m / アルゼンチン:19m / チリ:19m / メキシコ:19m / コスタリカ:21m
4バック: スペイン:16m
該当HP:http://www.55ft.co/2014/06/5w5t1011.html

【5バックとは】
 DFを5人配置し、守りを固めてカウンターが主流。守備的に見られがちだが、サイドバックの位置によっては3バックにシフトできる。試合開始からこのようなフォーメーションを見る事は少ないとされ、逃げ切りたいときや引き分け狙いのときに用いることが多いと言われているようです。相手チームが格上のときに用いる事がある、ダブルスイーパーのシステムでもあります。
 スイーパーシステムを機能させ、さらにスイーパーを2人にすることで、より守備を重視し、守備時の最終局面では数的優位が作りやすく、ゴール前はしっかりとケアしているため簡単には入り込めない。3人のセンターバックが抜かれても2人のスイーパーで カバーリングを行い、相手の攻撃の芽を摘み取ることができる。守備面では強固な布陣だが、攻撃人数が少ないため、スイーパーの一方をリベロとして配置することもあるようです。堅守速攻をベースに攻撃的な左右ウイングを置くことで、守備を安定させながら縦へのスピードを加えられる結果重視の戦術とも言われています。

 オランダは開幕直前にプライドを捨てて4バックから3バックに変更し、守るときには5バック気味になる戦い方が奏功。メキシコとチリも3バックで、コスタリカを含めて戦い方は共通。人数をかけてしっかりと守って、チャンスと見るや、躊躇することなく前へ出て行く。90分間を通してそのスタイルを貫く気概と強さがある。ボールポゼッションは低くなるが、70%くらいのボールポゼッションで相手を動かし、疲弊させた末に仕留める事ができるシステムなのか。
 5バックを採用すれば、4-2-3-1布陣での攻撃サッカーを掲げていたザック・ジャパンからの大変革となります。塩谷(広島)、槙野(浦和)、鈴木大(柏)ら所属クラブで3バックをこなすDF陣や、MF細貝(ヘルタ)ら守備力のあるボランチが台頭する可能性は高いとされています。
サッカー基礎講座HP該当ページ:http://www.kts-spl.net/soccer/five-back-05.html

【アギーレ監督のもう一つの武器】
 アギーレ監督は緻密な戦術家として評価されているが、それを支えているのはピッチ外の「飲みニケーション」もあるとか。持ち前の明るさで選手から裏方まで幅広い人脈をつくり、情報収集に生かしているとか。
 「自分からいろいろな場所に足を運んで、積極的にコミュニケーションを取るタイプ。自分のチーム以外の人間とも気軽に飲んだりして、どこに行っても仲良くなるらしい。だからすごく顔が広いし、そうしたところから大事な情報を引き出すのもうまい」とJクラブ関係者のコメント。
 アギーレ氏は両親がスペイン出身で、自身はメキシコで生まれ育った筋金入りのラテン気質。暇さえあれば「調子はどうだ?」と誰かれ構わず声をかけ、いつの間にか“井戸端会議”が始まっているというほど、おしゃべり好きだとか。
 仕事の合間には選手やスタッフを食事に連れ出し、自身の経験を語ったり失敗談で笑いをとったりと、抜群のトーク力を発揮。自分が指揮を執るチームに限らず、他チームの選手やコーチにスカウト、代理人やOB、メディア関係者ら国籍を問わずに「飲みニケーション」でつながり、幅広い人脈を形成。
 ネットワークをフル活用し、普段は見えない選手の一面や対戦相手の特徴を細かい部分まで把握。単なる「お酒好き」ではなく、情報収集に生かして輝かしい実績を積み重ねてきた様子。
東スポWEB該当ページ:http://news.livedoor.com/article/detail/9102326/

 いろいろ報道を観ていると、アギーレ監督自身は攻撃面はどちらかというと得意でなく、堅守速攻による守ってカウンターという「弱者戦法」を得意としているようですね。
 昨日のFOOT×BRAIN(後日紹介)で、アギーレ監督の特集をやっていましたが、この時の内容では4バックだったんだよなぁ。でも上の記事によると、「5バックを導入する可能性も示唆」発言だし、使い分けるのかなと。という事で、アギーレ監督がついに明日来日されます。どんな人なのかなぁ。

 話は変わり、今日カンスタで開催されたホーム湘南戦に行ってきました。その模様は明日。

コメント
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