なでしこリーグについて１７

　事例紹介コラムです。
　昨日、なでしこリーグからエキサイティングシリーズ（以下エキサイトＳ）の日程が発表されました。ベルにとっては悲願の初（年間）優勝、シャルムにとっては絶対残留がかかる大事なステージです。ただ、なかなかシステムがよくわからないと思います。各クラブの公式ＨＰ、リーグの公式ＨＰでも日程は発表になっていても、細かい制度説明がどこにも見当たりません。なので、当ブログで情報をかき集めて、わかりやすく解説いたしました。やはりポストシーズン制はわかりづらい。だから当ブログでは導入反対です。以下、抜粋して紹介。
　　　　　　　
【エキサイトＳ　概要】
　なでしこリーグは、今季からスプリット制を採用。レギュラーシリーズ（以下レギュラーＳ）では、全10チームによる２回戦総当たりが行われ、レギュラーシリーズ優勝のベルは、上位６チームで争われる２回戦総当たりのエキサイトＳ上位リーグ（8/30開始）へ参加。同最下位のシャルムは下位４チームによる２回戦総当たりの同下位リーグ戦に参加。なお、第２節(９月６日・７日)が終了後に約１か月の「アジア大会ブレイク」に入ります。
【上位リーグ】
•６チームでＨ＆Ａで10節（２回戦総当たり）
•レギュラーＳ順位に応じて１位勝ち点６、２位勝ち点５・・・６位勝ち点１を与える
【下位リーグ】
•４チームでＨ＆Ａで６節（２回戦総当たり）
•開始時にレギュラーＳの勝ち点を１／３（６試合分）にして持ち越す（小数点１位を四捨五入）

　レギュラーＳの勝ち点がエキサイトＳになってどう変わるのか、資料にしてみました。あくまで今シーズンの結果ですが、上位リーグは、実質３点消える浦和さんは気の毒ですが、他は１、２位が２点、４～６位が１点減るようです。下位リーグは何と24から15点と減り幅が大きく、特にシャルムに有利ですね。仙台さんにとっては今回の制度変更はほとんどメリットがありません。
なでしこリーグ公式ＨＰ該当ページ：http://www.nadeshikoleague.jp/blog/special.php?id=6

【上位リーグ】（レギュラーＳ勝ち点→エキサイトＳスタート時勝ち点、（ ）は最下位順位を０にしたレギュラーＳの得失点差）
１位： 湯郷ベル 36→６ （８）
２位： 日テレ 35→５ （７）
３位： 浦和 35→ ４（７）
４位： 新潟 32→３（４）
５位： ＩＮＡＣ 29→２（１）
６位： 千葉 28→１（０）
【下位リーグ】（（レギュラーＳ勝ち点→エキサイトＳスタート時勝ち点、（ ）は最下位順位を０にしたレギュラーＳの得失点差）
７位：　仙台 25→ ８（24）
８位：　埼玉 17→ ６（16）
９位：　伊賀 16→ ５（15）
10位：  吉備国大 1 →０（０）

【湯郷ベル　上位リーグ　日程】（日時／相手／会場）
  8/30（土）16:00　／千葉戦／　美作
  9/  6（土）16:00　／新潟戦　／美作
10/  5（日）13:00　／日テレ戦　／神奈川県
10/10（金）18:00　／浦和戦　／埼スタ
10/13（祝）13:00　／ＩＮＡＣ戦　／美作
10/19（日）12:00　／千葉戦　／千葉県
11/  3（祝）13:00　／ＩＮＡＣ戦　／富山県
11/  8（土）13:00　／浦和戦　／美作
11/16（日）13:00　／新潟戦　／美作
11/24（祝）13:00　／日テレ戦　／美作
【吉備国大シャルム　下位リーグ　日程】（日時／相手／会場）
  8/31（日）　16:00　／仙台戦　／津山
  9/  7（日）　15:00　／埼玉戦　／埼玉県
10/  5（日）13:00　／伊賀戦　／福山
10/13（祝）13:00　／仙台戦　／未定
10/19（日）13:00　／埼玉戦　／津山
11/  1（土）13:00　／伊賀戦　／三重県
　　
　去年までであれば、２回戦総当たりで2014シーズン優勝のところが、今シーズンは2014「レギュラー」シーズン優勝と、余計な言葉がくっ付いています。しかも去年までであれば、カップ戦というキチンとしたタイトルがあったのですが、今年はそれも無し。実際にベルでは今回のレギュラーシーズン優勝に関してはセレモニーも何も無かったそうです。ちなみに、優勝ペナントとかシャーレとかあるのかな。それも無かったら本当に名前だけの中途半端なタイトルです。2015シーズンからやはり、普通の１ステージ制に戻されてはいかがでしょうか。まあ、まだ前後期制という最悪の形でないだけに救いがあります。当ブログでも、ポストシーズン制の中でも「スプリット制」は一番ましな制度と紹介してきました。分断してしまうのではなく、いくらかレギュラーシーズンの成績も反映され、年間最多の勝ち点で争われるからです。
　来シーズンからなでしこリーグは10チームずつの１部と２部になり、その下にチャレンジリーグが位置するそうです。万が一シャルムが１部から降格しても、チャレンジリーグではなく、なでしこリーグの２部に所属になります。ただ、Ｊリーグでもレディースを奨励しているように、これからの時代はシャルムのような学生チームは徐々に追いやられる存在になっていくのではないでしょうか。シャルムの方にもお話した事がありますが、これからのシャルムは市民クラブになれるかどうかが重要なポイントになるでしょう。
　制度は制度なので、ベルにはぜひ「完全優勝」を遂げて欲しいと思います。そして、「レギュラー」という訳のわからない言葉を取った「2014年シーズン優勝」にして欲しいです。優勝が見えてくれば終盤にはぜひ参戦したいと思います。優勝、昇格、残留をかけた過去の大一番の戦績が９勝１敗というジンクスを背負って応援に駆け付けたいと思います。