CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】四つ話のクローバー

2016-02-05 23:11:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
四つ話のクローバー  作:水野 敬也

童話のような内容の物語というか、短編でありました
だいぶ力を抜いて読める、というか、
力の入れどころがわからないという
なんともいえない虚脱感というか、脱力感を味わいつつ
なんだかいい話のような気分に浸れる
すぐれものでありますところ

設定とかなんとか、
そういうことは、まるで些細なことだと気づかされるというか
まぁ、実にテケトーな、そもそも、その設定にする必要ななんだと、
首を傾げたくなるような、不可思議なそれこれながら、
編まれる話は、ちょっといい話みたいな具合でありまして、
道徳めいた内容なんだけども、いやみじゃなく、
なんだろう、笑いながら、そういうことを考えてみようと
そんな感じで読むものだなと
改めて思い知る次第でありました

哲学めいたところでもないながらも、
幸せとは何かということに果敢に挑んだというか、
えらい極端な幸せ人を連れてきて、それを戦わせてみて
最終的に、なんだろう、飲み屋で意気投合したみたいな
そういう雰囲気で終わるという
まぁ、考えるのもあほらしいと思わなくもないような
とんでもないそれこれだったり、
凄い人が、そもそも、人ではないというか、
その割りに実在の、お前だったのかという驚きというか
これまた、しょーもないところが凝ってたりしつつ
なんだろう、あきれながらも、ついつい読まされてしまう
なんともいえない味わいがあるのでありました

楽しめたのでよいのですが、
心に残ったかといわれると、
なんか違う気がせんでもない
でも、いい話だったと、記憶してメモっておくのであります