タスキメシ 作:額賀 澪
青春陸上小説でありました
色々と入り組んだ物語というか、
人間的ないざこざがまぶされていて、
それだけ事情が交わるというのに、
ラブストーリーではない、青春小説だったというのが
この本の白眉たる部分であると思ったのであります
しかし、描かれている内容は盛り込まれまくりというか、
ここまで、よくあれこれもってきたというくらい、
兄弟、自立、逃避、片思い、友情、夢と希望と、
まぁ様々に、描かれているうえに、
それを支える基本が、長距離走と料理という、
なかなか凄い本でありまして、
非常に面白かったんだけども、いうほど、
タスキとメシの間に関係がないなと、
そこだけ肩透かしというか、タイトルと違う感じがしたのであります
とはいえ、料理は料理で、描写は淡白なんだけど
なんだかおいしそうなそれこれが盛りだくさんに出てくるし、
陸上における葛藤が、テーマのひとつであるからか、
スポーツシーンは、はらはらというか、重々しいというか、
独特の爽快感とは違う、でも、これはこれで晴れ晴れとしている
ああ、そうか、青春だからか、
なんてこっ恥ずかしいことを思わされるような
ステキさに満ち溢れていたのであります
ちょっと、みんな大人びすぎているというか、
でてくるキャラクタが、高校から大学にかけてなんだけども、
ここまで真摯に打ち込めるというのは、
素直に羨ましいというか、理解が及ばない世界だと
非力の身分としては思わされたのであります
でも、これだけやりたいと思うようなパワーが、
不思議と部活というのには満ち溢れているようにも思うので
よい青春であります
私はこうではなかったが、よかったのだ
ちょっと、未来の話とザッピングするあたりが、
ぱらぱら読んでいると理解できなかったのですが、
ドラマというか、映画めいた物語の進み方がステキでもあり、
最終的にどうなんだ、ひょっとして、あれなのかと
やきもきしたのでありますけども、
ある種の平凡の人を描いているというところが、
なんだろう、挫折も含めて、後悔しない青春という
まぁ、なかなかどうしてというキーワードを
ど真ん中から打ち抜いているようで
心地よい読後感だったのでありましたとさ
青春陸上小説でありました
色々と入り組んだ物語というか、
人間的ないざこざがまぶされていて、
それだけ事情が交わるというのに、
ラブストーリーではない、青春小説だったというのが
この本の白眉たる部分であると思ったのであります
しかし、描かれている内容は盛り込まれまくりというか、
ここまで、よくあれこれもってきたというくらい、
兄弟、自立、逃避、片思い、友情、夢と希望と、
まぁ様々に、描かれているうえに、
それを支える基本が、長距離走と料理という、
なかなか凄い本でありまして、
非常に面白かったんだけども、いうほど、
タスキとメシの間に関係がないなと、
そこだけ肩透かしというか、タイトルと違う感じがしたのであります
とはいえ、料理は料理で、描写は淡白なんだけど
なんだかおいしそうなそれこれが盛りだくさんに出てくるし、
陸上における葛藤が、テーマのひとつであるからか、
スポーツシーンは、はらはらというか、重々しいというか、
独特の爽快感とは違う、でも、これはこれで晴れ晴れとしている
ああ、そうか、青春だからか、
なんてこっ恥ずかしいことを思わされるような
ステキさに満ち溢れていたのであります
ちょっと、みんな大人びすぎているというか、
でてくるキャラクタが、高校から大学にかけてなんだけども、
ここまで真摯に打ち込めるというのは、
素直に羨ましいというか、理解が及ばない世界だと
非力の身分としては思わされたのであります
でも、これだけやりたいと思うようなパワーが、
不思議と部活というのには満ち溢れているようにも思うので
よい青春であります
私はこうではなかったが、よかったのだ
ちょっと、未来の話とザッピングするあたりが、
ぱらぱら読んでいると理解できなかったのですが、
ドラマというか、映画めいた物語の進み方がステキでもあり、
最終的にどうなんだ、ひょっとして、あれなのかと
やきもきしたのでありますけども、
ある種の平凡の人を描いているというところが、
なんだろう、挫折も含めて、後悔しない青春という
まぁ、なかなかどうしてというキーワードを
ど真ん中から打ち抜いているようで
心地よい読後感だったのでありましたとさ