私が子供の時から英国には一度は行きたいと思っていたことは、しつこいくらい書き綴ってきたかも知れません。でも、だからといって、何もない日常の時に、いろいろな場所を調べて想い描くと言うようなタイプではないので、私は英国についての知識と言うものは皆無に等しいかったのです。
行ってみて初めて知った・・・知ったと言い切ってしまったら傲慢でしょうか、垣間見た英国と言うべきですね。
ただ、私はこのバースだけは、名前だけは知っていて行きたいと思っていました。旅行に行く前にいくつか予習記事を書きましたが、間に合わず、また長くなってしまいそうだったので止めてしまった記事の中に、萩尾望都のことがあります。私の英国への憧れには彼女の影響がかなりあるのです。
確認したくてもどうも本が埋もれていて出てこないので、そのまま書いてしまいますが、バースという地名は彼女の作品の「ゴールデンライラック」に出て来たような気がするのです。ちなみにこの「ゴールデンライラック」は長さはそうでもありませんが、内容が大作です。
もし今、強くたくましく生きる美しい女性に会って、励まされたいような気持ちであるならば、是非この作品を読むことをお勧めします。
―家族を失った少年ビリーは親戚の家に引き取られてくる。そこにいた従妹のヴィクトーリアは彼を優しく出迎える。
「昔、お風呂で会ったでしょう。」と言う。彼女はそこでのビリーの優しさを覚えていたのだ。
母は夫に、ヴィクトーリアは幼い時にバスでビリーに会った事を覚えていると伝えるのだ。―
その時、知識がなかったのでヴィクトーリアの家は裕福なのでローマにでも旅行に行ったのかとかってに思っていました。でも、今思うと彼女の言っていたお風呂はここバースのことなのではないでしょうか。
確かめて書かなくてもいいのか、危ないところですが、もし違っていても今の私にはどうでもいいことになってしまいました。なぜなら、私はすっかりそんな気分になってそこを訪れてしまったのですから。(本当は最初に思ったとおりローマかもしれません。いつか調べて違っていたら、こっそり訂正記事を載せますね。)
と言うわけで、バース教会です。目の前で撮っているので全体が入りません。と言うわけで、下の部分です。↓
この教会のすぐ横にローマ様式お風呂があります。
その入り口です。遠足の季節なのでしょうか。あちらこちらで団体の子供を見かけました。子供達は本当に可愛い顔をしています。特に女の子達はみんな「ハリーポッター」のハーマイオニーやルーナみたいです。
私たちはその可愛い子供たちを見ていますが、子供達も東洋人の団体を見るのは楽しいらしくて、ジロジロこちらの方を見ています。お互いに見合っていると言うわけです。
この中に入ると、説明してくれる機械があるのですが、ちゃんと日本語のもあるんですよ。日本人ならお馴染み温泉ですが、この地に最初に訪れた古代人には奇跡の土地に思えたのです。それで、この地は聖地として信仰の対象になったのです。それで、教会の隣にあるのですね。
この遺跡の見所は、発掘の雰囲気が味わえる所だと思います。私たちの知っている英国のそれ以前の歴史の街。遠いローマへの道を感じます。
また、遺跡の説明の中に
「この地を訪れたコリント人は・・・」と言う言葉が出てきます。キリスト教の方たちは新約聖書の中の「コリント人への手紙」とかで、お馴染みの言葉かも知れませんが、私にとってはその言葉は古代への門が開くようなイメージがあります。
先程の入り口から入って、こちらの裏口から出てくるわけですが、こちらの通りは賑やかな町のメイン通りになっています。
裏の路地に入るとこの街で一番古いパン屋さんなどがあります。
街の雰囲気なんですが、なぜこんな建物の上の方を撮ったかというと、あの並んだ煙突を見てもらいたかったのです。今は殆ど使っていないそうです。こんな煙突見ると思い出しませんか。
~チム・チム・チェリー♪ ~チム・チム・チェリー♪
~チム・チム・チェリー ♪
私は煙突掃除やさ~ん♪
メアリー・ポピンズの「チム・チム・チェリー」です。あれはロンドンのお話ですが、こんな煙突は日本人には分からないイメージですよね。
さて、最後に一番上の画像の説明ですが、とても美しい建物だと思いませんか。これは「ロイヤルクレッセント」です。
バースと言う町はジョン・ウッド親子(親子同名)が作りました。この「ロイヤルクレッセント」はその息子の方の設計で、貴族達の保養所的な集合住宅です。約30棟らしいですが、今は一部はホテル、一部は博物館になっているそうです。そのホテル、一泊20万~30万らしいです。・・・・・・、・・・・・・、まあ、いいか。
お話では、その棟の一つが売り出されたことがあるのですが、お値段は8億で、すぐ売れたそうですよ。
クレッセントは三日月と言う意味です。なんとも言えないカーブが美しいですね。
緑の芝生が綺麗ではしゃいでしまいました。でも、ここワンコもはしゃいでしまうのか、ふと足の真横を見ると踏み潰されたワンコのアレが・・・・
やばっ、そうッと足の裏を見てしまいましたが、危うくセーフです。寸でのところで、要らないウンをつけてしまうところでした。遠くにある美しいものに焦がれて足元を見ていないと、危ないぞと言う教訓ですね。