―吾は神仏の声に耳を澄まして、戦うものなり。だから吾は正義なり。ならば、吾は人の上に立つものなり。ゆえに吾こそが神なり。―
とか言う政虎式数式でしょうか。でも、ドラマ終盤でうんざりです。別に主役でもないんだから、割愛してくれよ、そんなのというのが本音です。黒い晴信の時代が長かったので、そんな風に思ってしまうのかもしれません。
でも、そんな私の気持ちが通じたのか、「吾は人なり」と政虎の悟りは早かったです。メデタシメデタシ。
だけど出陣の時
「吾こそが毘沙門天なり~」とか言っていませんでしたか。なんかよく分かりませんが、そのほうが確かに、わが殿には神がついていると思えて、家来としては安心ですよね。
ところで、ワタクシ、やたら時間費やした上杉エピでは(・・・なんか言い方冷たいですか。先週、私を失望させたからですよ。口だけ男の上杉メと思ってしまったのは彼の大義に生きる姿勢が好きだったから余計ですね。)伊勢のよどみない言葉に感銘しました。これは別にライター様が淀みなくセリフを書いただけのことなんですが、こんな命かかったところで、このように核心ついたことをズバズバと言えるなんてありえないとは思いつつ素晴らしいと思ってしまうのです。
近頃「風林火山」は夫婦二人だけで見ていますが、だんながしみじみ言いました。
「やはり、負けなければ越せない山があるんだなぁ。」
まあ、良い言葉やないですか。私の座右の銘にしますわ。
ところで、そのだんな
「けちだ~。」と文句を言っていました。伝兵衛の褒美の金ですよ。あれだけあっても、分けてあげようとするのはたったの二個と思ったら、それも取り返しちゃうのですものね。
でもこれは葉月の考えがあっているかもしれませんよ。一人にあげたら、我も我もとみんな欲しくなってしまいますものね。でも、葉月はセリフはありませんでしたね。風邪でも引いていたのかしら・・・なんて思ったりして。
リツと香坂弾正との縁談も、勘助の願っているような展開になってきました。リツの真っ直ぐに人を思う気持ちに、香坂は惹かれたのかもしれませんね。
花枠が気になっている方は多いと思いますが、私もなかなかリツがそこに来ることがないのが気になっている一人でした。でも、今回はばっちりでしたね。
でも、来週はダメですよ、きっと。
NHKは幽霊が好きですから。