森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

コッツウォルズへ<カッスルクーム>

2007-11-12 01:11:31 | イギリス旅行記

 三日目は、午前中に前回書きましたバースに行って、午後からは今人気の観光スポットコッツウォルズ地方に向かいました。

 

 以前妹に、
「イギリスに面白そうなところなんてあるの?」と聞かれたことがあります。・・・その頃私は、イギリスには姉妹で行きたいと、勝手に思っていたのですが。

 

私は心の中で
―あるじゃない、シャーロック・ホームズゆかりの地とか、シェークスピアゆかりの地とか、ビートルズのゆかりの地とか嵐が丘の舞台とか・・・―
などと思いましたが、すべて妹に「フン」と言われそうなので、そこは言わないでおきました。変わりに

「街並みとかさぁ・・・」  ああ、説得力ない。

 

さらに妹、
「それだったらさぁ、ギリシャとかローマとかドイツのほうがいいと思わない。」

そこにも是非とも行ってみたいです。

「私ね、都市だけではなくて近郊のイギリスの田舎に行ってみたいんだよね。」

でもその頃も知識はなくて、私はコッツウォルズを知りません。頭の中を通り過ぎていくなんとなくのイメージ・・・・
それでは人には伝わりません。

そして、妹のとどめの一言
「大金出して、まずいご飯を食べに行きたくないわ。」

何も返す言葉がありません。それで、私の姉妹でイギリスに行くと言う夢は立たれたのです。

 

でも妹よ。こんな田舎町はどうですか。

   

    

 

この町はカッスルクームと言う小さな町です。駐車場から坂を下りて、少し行くとこの小さな町の中にたどり着くのです。この写真でも後ろに森を抱えているのが分かるでしょう。駐車場から降りてくる坂道は、森と森の間にあるのです。でも、その道だけ見ていると、どうも私の住んでいる近所の町に良く似ています。

 

駐車場からここに来るまでは少し時間がかかるのですが、ちょうど得意の想像与太話をするのにぴったりの時間です。

 

ある日、突然何者かに拉致をされてしまう私。日本からイギリスまで遠いといっても丸一日あったら来てしまうわけですから、ここまで連れ去られても不思議はありません。目が覚めると、見覚えがあるような森の傍の道に放置されていたりして。
「誰か助けて」と、家を求めて走ると、そこには見覚えがある木のおうちではなく、バーンと広がる石造りの家。
「ここは何処なの。」と思いながら、家のドアをたたくと、中から銀髪の大女が怖い顔をして
「WHO  ARE  YOU?」

いや~、それって焦りますよね。

 

町にはだーれも歩いていない。(上の写真にはおじさんが一人写っていましたね。気がつかなかったなぁ。)  

 

 

 

誰も歩いていないといっても、私たちが押しかけて33名小さな町を歩いていたら、なんとなく賑やかです。何処にカメラを向けても、人が入ってしまいます。私も町並みというよりは、家ばかり写しているのは、編集で人を切り落としているからなんですが、どちらかと言うと、この町では自分たちを入れて写真をたくさん撮ってしまいました。

 

「カッスルクーム」で検索すると、いろいろな方のブログやHPでこの町のお写真を見ることが出来ると思いますが、多分同じアングルのお写真に出会うのではと思うのです。この町は、なんとなく決まるアングルがあるような気がするのです。私は私が真ん中にいるので載せていないのですが、この町の真ん中の広場になっているところに井戸みたいなものがあります。教会のすぐ前です。(そこは井戸ではなくて、マーケットホール)

多分、この町で何かにつけ人々の集会の場所になったかもしれないなんてことを想像してしまいました。

 

静かな小さな町は、いろいろな想像の物語を私に囁いてくれたように思いました。

ちなみに友人は、この町を歩きながら「三匹の子豚」のお話を思い出していたそうです。日本人の木のおうちは、狼さんに吹き飛ばされてしまったのでしょうか。

コメント (2)
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