今日が父の誕生日であることを、決して忘れていたわけではありませんでした。
むしろ逆に、今年はその事をことあるごとに思い出していました。
毎年、父の誕生日もしくはその辺りに皆で集まって墓参りに行き、そして近くの街中温泉(スーパー銭湯)で、皆で寛いだり笑いあったりして楽しいひと時を送ってきました。父がそういう墓参りを望んでいたからです。
ー来たついでに、みんなで遊んでお帰り。- と、父は言っていたのでした。
けれど昨年は叶いませんでした。
コロナのせいです。
だけど今年もそれは叶いません。
コロナのせいばかりではありません。
この一年で、母は思った以上に老いてしまいバスに乗れません。
そしてスノウさんは、家の中でもトイレに行くのも大変らしいのです。
人は変わり、生きていく川の流れは留まる事はありません。
だけど明日は、先日は自身の検査前日だったために行く事が出来なかった名都さんと一緒に、また姉の蝶子さんとスノウさんの所に行きます。
明日という日を決めたのは、それはたまたまで、その時は誰も父の墓参りイベントの事を思い出していた者はいませんでした。
それでも後になって、11月13日の事を思い出すようになると、
「ああ、毎年楽しかったナぁ。」 そう思いながらしょんぼりと嘆いていたのです。
そんな折、またもgoo様から昨年の記事のお知らせが来ました。
雲の上の父上様へ父上様今日はお父さんの誕生日ですね。名都さんが言っていましたが、命を繋いでいたらなんと91歳だそうですよ。残念ながら、お父さんは83歳で今生ではカウントすることを止めて......
その記事を読んで、昨年は名都さんからのラインで忘れていたそれを思い出したことを知りました。
そう言えば皆、今日は何も言ってなかったなと思い、今年は私がラインに入れました。
みんな、覚えていたけれど忘れていました。
父の誕生日は覚えていたけれど、それが今日だったり、みんなに声を掛けるという事を忘れていたと言う意味です。
だけど父が亡くなって8年経つと、ずっと覚えていると言うのも難しいのかもしれません。
・・・・・そう思って、何やらしみじみと今までの事を思い出していたのですが、
「あっ、そうか。」と私は大事な事を思い出したのです。
これは父が亡くなってからの、毎年習慣化した家族の「お墓参り&お風呂」イベントではなかったんだという事です。
2014年、私にいろいろなささやかな事が重なって、どう考えても父からのメッセージのように感じて、11月13日を、我が家の「家族の日」にしようと決めたのでした。
決めた私が忘れているくらいですから、他の姉妹も、きっと「お墓参り&お風呂の日」になっていたと思うのです。
でもそうじゃなかった !!
だったら、14日の日にスノウさんに会いに姉妹で行くことは正しい事で、何一つ嘆くことはなかったのでした。
この日になったのは、本当にたまたまだったのかしら ?
今となっては不思議な気がしないでもない、私なのでした。
「お父さん!!
お父さんの最後の願い『姉妹でずっと仲良く。』を、ちゃんとみんなで実践していますよ。
あのね、私昨日、初めてコンビニで写真のプリントアウトしてみたんです。やってみたらすごく簡単でした。百均でだけれど、それを入れるフレームも買って来たんです。明日、みんなにあげようかと思っているんですよ。
喜んでくれるといいな。
だってみんなすごく良い顔をしていて、そしてみんなキラキラしているんですよ。
私たちは、ちょっと、良い姉妹だと思っても良いよね。」
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「家族の日」を決めた、そのいきさつが書かれた記事は、下にリンクしましたが、一番下の記事がまとめになっていると思います。(まぁ、ご興味はないと思いますが(^_^;))
・「十月桜ですよ。」
・「十月桜と共に」