「ニホンアマガエル」(日本雨蛙)は、体長3~4cm程で
南西諸島を除く日本各地に分布します。
庭の睡蓮鉢や貯水容器で、毎年繁殖しています。
(元は、近くにあった水田からやってきたのですが、
宅地化され、私がウオーキングで歩く範囲に水田は無くなりました。)
体色は腹側が白色で、背中側が黄緑色が普通ですが、
黒いまだら模様の灰褐色にも変えることが出来(保護色)、
小さな昆虫やクモ類を捕食しています。
足の指先には吸盤があって、枝から枝へ飛び移ったり、
垂直なガラス面にも張りつけ、樹上生活に適応しています。
冬は地中で冬眠し、春に地表に出てきて、
5月~8月に繁殖します。
上下2枚は、抱接するペアで、上に乗っている小さい方がオスで、
移動中の昼間に撮った、過去画像です。
オスの喉には鳴嚢(めいのう)という袋があって、
声を共鳴させ、大合唱の中で、夜間の水中で産卵します。
スイレン鉢に産卵した卵を、鉢受け皿に移して、観察します。
5月下旬、産卵の翌朝5月24日です。
受精卵は、寒天質のひもで数個ずつつながっています。
翌25日、卵の細胞分裂で変形していきます。
26日、小さな稚魚のような形になって、
卵膜の中で動いています。
27日、孵化していきます。
28日、ふ化直後は横たわって、あまり動きません。
29日、卵の栄養で、オタマジャクシの形に成長しました。
栄養を吸収し尽すまでは、
容器の壁面に吸い付いてジッとしています。
6月下旬の例です。 6月27日、産卵翌日の昼、
翌28日の朝です。
29日朝、
30日、全て孵化しましたが、まだ動きません。
2日後の7月2日、小さなオタマの姿になって、
翌日には餌を求めて泳ぎ出し、貯水槽や睡蓮鉢に移してやります。
オタマジャクシからカエルへの成長は、次回に続く。